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■ 両神温泉(すすきの湯) 「国民宿舎 両神荘」

<両神温泉(すすきの湯)「国民宿舎 両神荘」> (埼玉県両神村、11:00~15:00、800円、0494-79-1221)
オフィシャルHP

ここは旧源泉”薬師の湯”利用時にレポしていますが、昨年5月から新源泉”すすきの湯”を導入し、8月に露天風呂を新設したので行ってみました。ONKEN21さんの速攻レポ(2005/8/2)あり。
”すすきの湯”は、従前の”薬師の湯”の湯量減少を受けて開発された新源泉で「道の駅 両神温泉薬師の湯」とここで導入されています。

中国山西省の展示館「神怡館」(中国風で異様に目立つ)のとなりにある国民宿舎が日帰り開放するもので、鉄筋の立派な建物。日帰り受け入れにも力を入れていて、レストランで1,000円以上飲食すると入浴料が半額となります。但し、レストラン営業は昼前後のよう。

男女別の浴室は地下1階にありますが、斜面に建っているので広い窓があります。
露天は森川の谷にせり出すようにつくられた総木造舞台造りのすばらしいロケーション。
ベンチもあって、川風に当たりながらまったりとトドになれる、秩父では有数の好露天かと思います。岩風呂(岩枠鉄平石貼8.9人)とひのき風呂(檜造10人)があり、男女月替わり交替制。この日の男湯は岩風呂でした。
なお、露天は内湯のすぐ外側にありますが出入口がなく、脱衣所&渡り廊下経由の行き来となるのはつかい勝手が悪いです。

内湯(みかげ石枠タイル貼15人以上)は岩組みの湯口から投入で底面吸注湯あり、少量のオーバーフロー。カラン9、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜14時で3~5人と意外にゆったり。
露天は赤茶に変色した岩の湯口から加熱源泉(ゲキ熱たぶん60℃以上)を20L/minほど投入で槽内注排湯は確認できず、谷側側溝へ流し出すかけ流し仕様。

ただ、源泉は間欠投入で、いちど止まると数分出てこないのは残念。停止時のお湯はややなまり気味で、かけ流しというよりはため湯に近いイメージとなります。また、期待した甘いイオウ臭は、過加熱でイオウが飛んでしまったのか感じられず、これも残念でした。

露天のお湯はほぼ適温でやや青味がかって微濁。茶色の湯の花がたくさんただよっています。湯口はほぼ無味無臭ですが、湯面ではイオウの残留臭と思われるしぶい温泉臭があります。
とてもよくあたたまり明瞭なヌルすべのある入り心地のいいお湯は、「クアパレスおがの」の露天に似たイメージがあります。
内湯は湯の花が少なくヌルすべも弱いですが、紫外線殺菌につきカルキ臭は感じられず湯ざわりはやわらか。

循環の「道の駅」よりはたしかに湯づかいがいいですが、過加熱の間欠投入はなんとも残念。ロケからして今後日帰り客が増えそうなので、改善の必要があるかも。とくに夏場は加熱を抑え、少量でもいいので常時投入で槽内の湯路を確保してほしいです。
以前の”薬師の湯”は単純硫黄泉でしたが、規定泉の”すすきの湯”のほうが浴感的には充実しています。そこそこ入り応えもあるし、露天のロケも秀逸なので、今後、日帰りでも人気の出ていく施設かと思います。

規定泉(ふっ素、メタほう酸含有)(Na-Cl型) 24.3℃、pH=9.2、280L/min(600m掘削自噴)、成分総計=0.940g/kg、Na^+=333.5mg/kg (97.45mval%)、Fe^2+=0.5、F^-=4.5、Cl^-=431.7 (81.58)、HS^-<0.1、チオ硫酸イオン=1.3、HCO_3^-=85.8 (9.44)、CO_3^2-=10.3、BO_2^-=29.4、陽イオン計=341.6 (14.89mval)、陰イオン計=564.8 (14.93mval)、硫化水素<0.1 <H16.12.25分析> (源泉名:両神温泉 すすきの湯) <温泉利用掲示>
■内湯 加水なし 加温あり 循環ろ過装置を使用 紫外線殺菌装置を使用
■露天 加水なし 加温あり 循環ろ過なし 消毒なし
掲示「露天風呂は純粋な天然温泉をかけ流しています。加温はしています。」

■旧薬師の湯/参考
単純硫黄冷鉱泉 21.0℃、pH=9.7、湧出量不明、成分総計=614mg/kg、Na^+=222.7mg/kg、Fe^2+=0.1、F^-=1.2、Cl^-=112.4、HCO_3^-=160.2、CO_3^2-=76.1、HS^-=2.0、S^2-(硫黄イオン)=0.1、陽イオン計=227.3、陰イオン計=424.3、硫化水素=---- <H1.7.10分析>

〔 2006年3月12日レポ 〕
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