関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 報恩温泉「ホテル報恩」 〔 Pick Up温泉 〕
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<報恩温泉「ホテル報恩」>(那須町、11:00~21:00、600円、0287-78-3554)
オフィシャルHP
那須高久エリアのナゾのお湯のひとつで、「ホテル報恩」の浴室を日帰り開放するもの。
この日は柳沢鉱泉側からいったのでHPで案内しているサファリパーク経由のルートは詳細不明。柳沢からだとハイランドパーク方向に道なりに走り5分もかかりません。
那須湯本ほうからだと、ハイランドパーク正面ゲートを右に折れ、道なりにいくとたぶん到達できるかと。いずれにしても奥まったところにあるのでわかりにくいです。
すぐ横にハイランドパークのジェットコースターがあります。
オレンジ色のケバめの外観、日帰り入口はホテルとは別で、入口脇には温泉のモニュメントがあります。湯量豊富らしく、なんと全客室に温泉露天があるようです。
日帰り側の館内は無機質で色気はないですが、ホテルゾーンをのぞいてみたら、暖色系照明で雰囲気があったのでけっこういいかも?。無人のときは休憩所脇のカウンターのうえに料金を置いて入ります。
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【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 水風呂
廊下の奥に男女別の浴場。扉をあけるとびっくり、赤茶の析出でこてこてにコーティングされた浴槽(石造5.6人)が鎮座していました。木(だったか?)の湯口からの投入で上面切り欠きからの排湯。
槽内注排湯は見あたりませんでした。
カラン5、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。土曜16時で3~5人。
露天に出るとそこかしこに送湯パイプが引き回され、床は赤茶に色づいて仮設浴場のよう。温泉マニアには受けるかも・・・(笑)。
手前に水風呂(空だった)、左手に回り込んだ囲いのなかに露天(岩組鉄平石敷4.5人、屋根付き)。妙に入り組んだつくりで、パンフには「迷路型露天風呂」(笑)とあります。
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【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口
露天に湯口はなく、底面からのジャグジー状大量注入+熱湯側面注入で、端の上面排湯口からの流し出し。
内湯・露天とも湯づかい不明ですが、HPには「源泉かけ流しの露天風呂」とあります。
お湯は個性のきわだったものです。
緑がかった赤茶色、透明度数cmの濃厚なにごり湯で露天のほうが赤味が強いです。
浴槽の底にはすさまじく赤茶の析出物がたまっています。
味の素系のうま味に微炭酸味。くらぶち相間川温泉を彷彿とさせる鉱物系アブラ臭があったのにはおどろき。
きしきしまったりとした重厚な湯ざわりで、赤茶の湯色ともあいまって好き嫌いのわかれるお湯でしょう。(私は好き ^^; )
それにしてもイオン計1.5g/kgもいってないのに、この個性はいったい何事?
赤茶ギトギトは、鉄分というよりは炭酸カルシウムが主犯のように思えました。
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【写真 下(右)】 完璧なにごり湯です
【写真 下(右)】 沈殿物
帰りしなにオーナーと話をしました。
掘削規制(距離制限)の関係で、1kmほど離れたところにしか掘れず約1,100mで湧出。で、1kmほど引湯しているがパイプは意外と詰まらない。
むしろ浴槽に入れ空気に触れてからがたいへんで、たちまち析出を生じるので数日ごとに圧力をかけてクリーニングしている。
お湯はいいのだが、手間がかかると笑っておられました。
しかし、那須でプチ相間川臭に出会えるとはびっくり。ホントに那須はなんでもありですな(笑)。高久エリアを代表するクセもの湯として、温泉マニアにはおすすめします。
Na-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉 33.7~40℃、弱アルカリ性、湧出量不明、イオン計=1374mg/kg、Na^+=442.2mg/kg (94.40mval%)、Ca^2+=15.7、Fe^2+=2.4、F^-=14.5、Cl^-=345.2 (47.35)、HS^-=1.0、SO_4^2-=206.5 (20.91)、HCO_3^-=324.8 (25.89)、陽イオン計=469.9 (20.38mval)、陰イオン計=904.1 (20.56mval)、メタけい酸=76.7、メタほう酸=34.0 <H12.5.30分析> (源泉名:報恩温泉)
〔 2006年8月22日レポ 〕
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