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■ 赤城温泉 「御宿 総本家」 〔 Pick Up温泉 〕


 
<赤城温泉「御宿 総本家」>(前橋市(旧 宮城村)苗ケ島町2034、時間要問合せ、500円、0272-83-3012)
オフィシャルHP

※ ここは大好きなお湯で何度も入っていますが、これは初入湯したときのレポです。

赤城の南面を流れ下る荒砥川支流に湧く上州の古湯、赤城温泉
ここと赤城温泉ホテル、湯之沢館、新嶋館の4軒あり、赤城温泉ホテルと湯之沢館は何度か入湯してますがここははじめて。


【写真 上(左)】 建物よこの排湯?
【写真 下(右)】 エントランス 

温泉場の一番奥にあるのが元禄二年創業の老舗「総本家」。
古びた館内は重厚な木づくりで、個性的な調度類が飾られていて一風変わった雰囲気です。
浴場は1階の内湯「忠治の岩風呂」(男女別)と3階の露天(混浴?)があって、どちらも料金内で入浴可なのでもちろん両方入りました。


【写真 上(左)】 露天全景
【写真 下(右)】 露天 

3階の露天は、岩造り2-3人東屋付きのこぢんまりとしたもので谷間に面して眺望は抜群。
紅葉の盛りにきたら凄い眺めでしょう。源泉パイプを無造作に湯船内に引き込んでいるほかに、少量の熱湯注入もあり。


【写真 上(左)】 露天の東屋
【写真 下(右)】 露天の湯口

浴槽はしの排湯口から谷に排湯するかけ流し。
このエリアでは貴重な高温泉らしい贅沢な湯づかいです。
浴槽まわりは析出で黄褐色に変色し、石灰華もみられます。


【写真 上(左)】 山肌を這う源泉パイプ
【写真 下(右)】 露天の析出 

1階の「忠治の岩風呂」は岩造り5-6人。天井は高いものの、壁面が岩屋風になっていて窓も閉めきりなのでややこもり気味なのは残念。
底面2ケ所からの注入、浴槽はしからざんざこに流しだすかけ流しで、ここも盛大な析出&石灰華があります。


【写真 上(左)】 岩風呂入口
【写真 下(右)】 岩風呂
 
カラン3、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
日曜12時で岩風呂・露天とも独占でした。
なお、赤城温泉じたいにはけっこう車が入っていて若いカップルが目立ちました。(雑誌にでも載ったのかな?)。彼らは赤城温泉ホテルか湯之沢館に向かっていたようです。

お湯は、赤味がかった緑濁色のにごり湯で透明度30㎝(露天60㎝で内湯よりにごりと赤味やや弱い)。
酸化鉄らしい茶色の細かい浮遊物。微炭酸味?と微甘苦味と金気味とうま味(味の素の味 ^^))がいり混じる複雑な味は滝沢にうま味を加えた感じか・・・。
金気臭+甘い温泉臭+こげ臭の重炭酸土類泉らしい湯の香。
強いキシキシ感のあるよく温まるお湯で、肌に染み込んでくるような絶妙な浴感が楽しめます。
浴後は皮膚に弾力がついたようなコーティング感がいつまでも残ります。
単なる重炭酸土類泉にとどまらず、硫酸塩泉系の奥ぶかさをもちあわせているのが赤城のお湯の魅力です。


【写真 上(左)】 ざんざこのオーバーフロー(岩風呂)
【写真 下(右)】 千枚田(岩風呂) 

さすがは”上州の薬湯”。伊香保に勝るとも劣らない名湯かと思います。
「総本家」は、この名湯をじっくり味わえるいいお宿かと...。
いままで入らなかったこと、後悔しきりです。

源泉は新旧2本あるようです。(おばさんいなくなっちゃったので詳細不明)

「島の湯」
芒硝重曹泉 44℃、pH=6.7、210L/min、総計=5424.91mg/kg、Na^+=665.52mg/kg (75.98mval%)、Ca^2+=63.715 (8.35)、Fe^2+=0.012、Fe^3+=0.392、Al^3+=12.477、Cl^-=29.43 (2.18)、SO_4^2-=224.43 (12.27)、HCO_3^-=3976.5 (85.55)、陽イオン計=903.6582 (38.0867mval)、陰イオン計=4230.36 (38.0867mval)、メタけい酸=290.9、遊離炭酸=107.36 <S33.3.29試験>

「新島の湯」
Ca・Mg・Na-炭酸水素塩泉 43.2℃、pH=6.5、87.7L/min掘削自噴、成分総計=3.15g/kg、Na^+=242mg/kg (30.14mval%)、Mg^2+=133 (31.36)、Ca^2+=246 (35.08)、Fe^2+=10.5、Cl^-=247 (19.87)、SO_4^2-=172 (10.23)、HCO_3^-=1492 (69.86)、陽イオン計=664 (35.0mval)、陰イオン計=1911 (35.0mval)、メタけい酸=203、メタほう酸=19.3、遊離炭酸=350、硫化水素=0.2 <H10.5.27分析>

赤城温泉から赤城山へのルート(県道16 大胡赤城線)は、急坂のワインディングで道幅狭く通行量も多いので、運転に自信のない方にはおすすめできません。(冬期閉鎖)

ps.2008年8月時点でHPを確認すると、外観が綺麗になっているようなので小リニューアルをかけたのかもしれません。

〔 2002年10月7日レポに加筆・修正 〕

一郷一会100名湯
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