一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

34.赤城温泉 「赤城温泉ホテル」

2005-06-10 00:49:02 | 群馬
お湯もロケもアクセスもいいのになんとなく地味な温泉地というのがあるが、赤城温泉もそんな一湯だと思う。

赤城の南面を流れ下る荒砥川支流に湧く湯宿4軒ほどのこぢんまりとした温泉地は、古くから”上州の薬湯”といわれ、このあたりでは貴重な高温泉である。

いちばん手前にある「赤城温泉ホテル」は、赤城温泉のなかではいちばん大きな宿、といっても全18室だからこぢんまりとしたものだ。
元禄十三年(1700)、『あづまや』として創業した老舗旅館でもある。
深い渓谷に面した露天は、とくに秋の紅葉がすばらしい。上州名物の風花が舞う、清冽な冬場の風情もまた捨てがたいものがある。

お湯は赤味がかった緑濁色のにごり湯で、鉄と土類の気配濃厚な重炭酸土類泉だが、うらで硫酸塩もしっかり効いている。
湯船まわりは石灰華でこてこてにコーティングされ、一部にミニ千枚田もできている。
析出マニアには禁断のお湯か?
投入湯温は泉温43.2℃に対してほぼ同温のお湯で、脱衣所掲示によると加温なしとのこと。湯口では炭酸味が残っているので相当に鮮度がいいと思われる。

土類+鉄のキシキシぎしぎしとした湯ざわりで、よく温まり身体に染み込んでくるような絶妙な浴感。浴後は肌がつるつるにコーティングされなかなか冷めない。
伊香保に似たイメージのお湯だが、こちらの方が濃厚で入り応えがある。

私的には完璧にツボにはまったお湯で、どっぷりと温泉にのめり込みたいときはついつい足が向いてしまう。浴後ずしりと来るので長湯するとヘロヘロになるが、それもまたよしか・・・。(防衛軍モードでいう”撃沈”(笑))

お湯といいロケといい、温泉地ごとお色直しして”山あいの癒しのにごり湯”的なプロデュースをすればブレークする可能性を秘めているかと思うが、どこかあか抜けない、こんな愛すべき湯場がひとつくらいあってもいいと思う。

レポはこちら。(blog by 別働隊@うつぼ)

Ca・Mg・Na-炭酸水素塩泉 43.2℃、pH=6.5、87.7L/min掘削自噴、成分総計=3.15g/kg、Na^+=242mg/kg (30.14mval%)、Mg^2+=133 (31.36)、Ca^2+=246 (35.08)、Fe^2+=10.5、Cl^-=247 (19.87)、SO_4^2-=172 (10.23)、HCO_3^-=1492 (69.86)、陽イオン計=664 (35.0mval)、陰イオン計=1911 (35.0mval)、メタけい酸=203、メタほう酸=19.3、遊離炭酸=350、硫化水素=0.2 <H10.5.27分析>(源泉名:新島の湯)
文・画像 別働隊@うつぼ                          

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