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■ はやぶさ温泉 〔 Pick Up温泉 〕



<はやぶさ温泉> (山梨県山梨市(旧 牧丘町)隼818-1、10:00~21:00、火休、500円、0553-35-2611・4141)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

お湯のよさでその名を馳せる東山梨の日帰り温泉施設。
R140号(雁坂みち)が笛吹川を渡る「新隼橋」のたもと、快川紹喜の遺喝「安禅必ずしも山水を須いず、心頭を滅却すれば火も自ら涼し」で知られる名刹、恵林寺にもほど近いところにあります。
PはR140からちょいと入りますが看板があるのですぐにわかります。

ここは、正徳寺温泉「初花」とともに、以前、よくいきました。
「初花」と同様、最近はやたら混んでいるようなので足が遠のいていましたが、平日に入るチャンスがあったので、ひさしぶりに攻めてみました。

平日だったので、さすがに他県ナンバーはいないものの、それでもけっこう停まっています。


【写真 上(左)】 玄関前の飲泉所
【写真 下(右)】 T教授の説明板

和風庭園の奥に民家風の建物。看板がなければ誰も日帰り温泉と思わないのでは?
入って正面に休憩所。ここはいつも賑わっていて、お客がゴロゴロと寝ています。
食事もここでとることができます。

廊下の奥に浴場。廊下の壁面には山梨の温泉の定番(笑)、T教授の巨大説明板が掲げられています。
手前が男湯、奥が女湯で、脱衣所はそこそこの広さがありますが、たいてい何人かいます。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 内湯

入ってすぐ右手にある飲泉所は豊潤なイオウ臭を放ち、はやくも期待が高まります。
左手に内湯(石枠タイル敷、10人くらい、ジャグジー×2付)と、扉を開けて階段をおりたところに露天(岩組青平石敷10人弱)の2槽。
以前は国道からも見えそうなワイルドだった露天は、いまは和風庭園、目隠し塀、東屋などが整備され、かなりちゃんとした(笑)露天風呂になっています。


【写真 上(左)】 露天-1
【写真 下(右)】 ダイナミックな投入

内湯の奥にある立ち上がった鯉の口から豪快に源泉が吹き上げられ、きれいに放物線を描いて湯面にとうとうと注がれていきます。
投入量は優に50L/minはあると思われ、ほとんど全量を浴槽フチからザンザンザコザコにオーバーフロー。
オーバーフローの量は以前より多く、湯温も上がっているような感じ。
鯉の足元からも源泉が注がれ、そばにはコップがおいてあります。
なお、源泉は「りょう泉はやぶさ」として販売されています。

露天はパイプからの大量投入で、槽内注排湯はみあたらず、ザンザコオーバーフローは、これもかけ流しでしょう。ここも湯口そばにコップがおいてありました。

カラン7(温泉)、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
平日14時というのに雨模様だったせいか、5~10人もいたのにはおどろき。やはりかなりの人気施設です。


【写真 上(左)】 露天-2
【写真 下(右)】 内湯の湯口

お湯は、無色透明でわずかに白い湯の花。内湯の湯口そばではこまかな気泡が舞い、アワつきもあります。湯中の指先がしっかり青白く発光しています。

イオウ系のやわらかなたまご味に芒硝系のスルスルとしたノドごしが加わって美味。
明瞭な甘イオウ臭にやわらかな硫酸塩泉系の湯の香がまじります。
とんがったところのまったくないすこぶるまろやか清澄なお湯で、高アルカリのヌルすべのうらでしっかり硫酸塩のきしきしも効いています。
イメージ的には高アルカリ性のヌルスベイオウ泉ですが、硫酸塩が存在を主張している分、浴感に奥行きがあります。

鮮度感は、きもち内湯のほうがいいような気がしましたが大差ありません。
ぬるめで濃度感もうすいのに、鮮度が高いためかお湯にふしぎと力感があり、意外に長湯できません。
それでも、とにかく鮮度が抜群にいいので気持ちいいことこのうえありません。

↓のレポでは前のほうがお湯がよかったように書いていますが、今回はむしろ以前よりパワーアップしている感じさえありました。
また、硫酸塩とイオウが強まっているような感じがありましたが、平成20年の新分析では確かに硫酸塩成分が増え、総硫黄も1.0mg/kg(旧分析は0.3mg/kg)と増加して、温泉法規定にも適合しています。

鮮度といい、湯質といい、やはり東山梨を代表する名湯だと思います。

アルカリ性単純温泉(Na-SO4・Cl型) 41.3℃、pH=9.8、湧出量:構造上測定不可能(動力揚湯)、資料によると約500L/min、成分総計=0.215g/kg、Na^+=64.8mg/kg (93.69mval%)、Cl^-=32.5 (29.39)、HS^-=1.0、SO_4^2-=45.8 (30.35)、HCO_3^-=0.0、CO_3^2-=13.2 (14.06)、メタけい酸イオン=48.6 (20.13)、陽イオン計=68.7 (3.01mval)、陰イオン計=146.0 (3.13mval) <H20.7.7分析> (源泉名:はやぶさ温泉)
※「地下1000mから自噴する、このはやぶさ温泉は、湧出口温度42.3度。湧出量、日量700トン」(公式HPより)

<温泉利用掲示>
「この温泉は、循環していませんので、シャワーから、水道の蛇口から、どこからでも、安心してお飲み頂けます。こんな温泉めったにない。」

<以前の分析データ>
アルカリ性単純温泉 42.3℃、pH=9.95、498L/min掘削揚湯、成分総計=0.260g/kg、Na^+=75.8mg/kg (95.65mval%)、Fe^2+=0.2、Cl^-=42.7 (33.06)、HS^-=0.3、HCO_3^-=3.1、CO_3^2-=27.0 (24.79)、陽イオン計=79.2 (3.45mval)、陰イオン計=141.2(3.63mval) <H3.11.25分析> (源泉名:はやぶさ温泉)

〔 2009年9月7日UP (2009年8月入湯) 〕

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R140号(雁坂みち)が笛吹川を渡る新隼橋のたもとにある民家風の日帰り施設。
源泉かけ流しで有名なぬる湯。駐車場はほぼ満車で他県ナンバーが目立ちます。
5/4、16時頃で休憩所は満杯、男湯20人以上。これほど混んでいるのは初めてです。

内湯(岩造10人、ジャグジー付)、露天(岩造10人)とシンプル。飲泉所もあり。
内湯は、上を向いた金属の鯉の口から、お湯が放物線を描いて豪快に注がれておりオーバーフロー。
横に岩の湯口もあって飲泉できます。カラン(温泉)7。シャンプーあり、ドライヤーなし。

露天はかなりぬるく、こちらもかけ流し。でもイオウ臭は内湯の方が強い感じ。
露天の手前に目隠しがありますが(前はなかった?)、それでも道路から見えます ^^;)

お湯は、無色透明甘いイオウ臭。独特の旨味があります。
でも以前の方がイオウ臭もヌルすべも強かったような気が...。
カランのお湯が、イオウ臭、ヌルすべ感ともに一番強かった(以前の内湯に近い)ように思います。
.....で、カランのお湯を何杯か浴びて退場 ^^)
この成分なら、もう少しヌルすべが出てもいいような気はしますが、やはり甘いイオウ臭が楽しめる「ぬる湯」の名湯かと思います。

アルカリ性単純温泉 42.3℃、pH=9.95、498L/min掘削揚湯、成分総計=0.260g/kg、Na^+=75.8mg/kg (95.65mval%)、Fe^2+=0.2、Cl^-=42.7 (33.06)、HS^-=0.3、HCO_3^-=3.1、CO_3^2-=27.0 (24.79)、陽イオン計=79.2 (3.45mval)、陰イオン計=141.2(3.63mval) <H3.11.25分析>

甲府盆地というと、湯村や石和が有名ですが、かくれた名湯?がまだまだありそう。
今年の夏は、重点的に攻めたいです。

〔 2002年5月入湯・レポ 〕

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

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