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■ 喜連川温泉 「さくら市第一温泉浴場 もとゆ」 〔 Pick Up温泉 〕



<喜連川温泉 「さくら市第一温泉浴場 もとゆ」>
(栃木県さくら市(旧 喜連川町)喜連川6620-1、7:00~21:00、第1月休、300円/1h、028-686-3284)
紹介ページ (喜連川温泉公式サイト)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

以前の「喜連川町第一温泉浴場もとゆ」が市町村合併で「さくら市第一温泉浴場もとゆ」となっています。

それにしても「さくら市」とはなんちゅうネーミングじゃ。
さくら市は2005年3月28日、旧氏家町と旧喜連川町が合併して誕生。
氏家町は、下野の名族、宇都宮氏の流れを汲む氏家氏にゆかりがあって、奥州街道の宿場町として名を馳せ、明治期から東北本線「氏家」駅を擁し、R4(陸羽街道)とR293(旧陸羽街道)を分ける交通の要衝。
かたや喜連川町は、小弓公方系足利氏の後裔、足利国朝が秀吉からこの地を扶持され、喜連川氏を名乗ったその城下町。(喜連川氏は足利将軍家の名跡を嗣ぐため、小藩ながらじつに十万石格を許され、江戸城内での殿席が徳川御三家に次いだこともあったという。)
また、奥州街道の宿場町でもありました。

双方ともに引くに引けない由緒・来歴をもつため、のっぴきならない事態となり、結局、毒にも薬にもならない「さくら市」などという保育園だか、幼稚園だかわからないような名前に落ちついてしまったのでは?(Wikipediaによると名づけ親はほんとうに小学生らしい。たしかに桜の名所ではあるのだが・・・、桜の名所は全国どこにでもある。)
こういうのは、”瑞祥地名”というそうですが、関東では群馬の「みどり市」(笠懸町、大間々町、勢多郡東村が合併)とならぶ没個性な市名のような・・・。

前置きがながくなりました。
ここは1981年に湧出した喜連川温泉で最初に建てられた本家筋にあたる温泉施設。
当初は「喜連川町第1温泉浴場」と呼ばれていましたが、いまは建て替えて「もとゆ」と呼ばれています。

ここは4回ほど入っていますが、なぜかエアポケット的にわかりにくく、行くたびに迷います(^^;)
で、場所は↓を参照ください。


【写真 上(左)】 荒川のそばにあります
【写真 下(右)】 泉源施設?

三角屋根の立派な建物。そぐそばには泉源施設らしきもの。
館内はいかにもセンター系で、よくいえばあかるく清潔、わるくいうと無機質で風情なし。
地元のコミュニティー施設的につかわれているらしく、けっこうお客がいます。

広い窓のあかるい浴場に主浴槽(みかげ石枠タイル貼、ジャグジー付、12人以上)と円形浴槽(同5-6人)、扉の外に岩組み青鉄平石敷10人以上のゆったりとした露天。
カラン8(うちセパ式2)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜16時で10人以上とけっこうな盛況。

主浴槽は石の湯口から投入、槽内注湯不明で底面吸湯、オーバーフローなしの循環仕様。
円形浴槽は側面注入で底面吸湯。
露天は黒褐色に色づいた岩組みの湯口から投入で端のパイプからの上面排湯。
湯温は主浴槽、円形浴槽でぬるめ、露天はやや熱。

主浴槽は黄色がかった透明で味不明、頭が痛くなるほどの強烈な薬品臭があって濃度感はうすいもの。
もともと力のある源泉なのでそれなりの浴感はあるものの、とても感心できるお湯ではありません。
露天は黄褐色ほぼ透明で弱塩味に薬品臭まじりのタール系アブラ臭。
主浴槽よりだいぶんまともで濃度感もそこそこあるものの、喜連川のお湯のなかでは下から数えた方がはやいです。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯色

さて、問題の円形浴槽です。
ここは以前3回ほど入っていて、円形浴槽のお湯が突出してよかった記憶があるので、今回もこれを目当てにいきました。
でも、お湯は主浴槽とほとんど変わらないもの・・・。
ありゃりゃ、どうしちゃったのかな??

ここは、喜連川1号・3号混合泉をつかっています。
たしかに第二浴場(露天)(2号泉)や、早乙女(自家)よりはきもちインパクトに欠けるものの、おなじ源泉をつかう「喜連川城」では、かなりのお湯が楽しめます。
ということは、やはり源泉の資質ではなく湯づかいの問題が大きいかと・・・。

それにしても、名湯、喜連川の「もとゆ」を名乗るにしてはあまりにふがいないお湯。
名湯だらけのこのエリアで利用者が納得しているのでしょうか?
それとも、このときだけたまたま調子が悪かったのか?

最近、源泉槽ができた(復活した?)という情報もあるので、折りをみて再攻撃してみたいと思います。

含硫黄-Na-塩化物温泉 48.6℃、365.0L/min掘削揚湯、pH=7.8、成分総計=6.960g/kg、Na^+=2417.4mg/kg (93.92mval%)、Ca^2+=112.2、Cl^-=3733.6 (93.53)、HS^-=2.2、SO_4^2-=115.4、HCO_3^-=286.4、メタけい酸=120.3、メタほう酸=70.5、硫化水素=0.4 <H7.9.18分析> (源泉名:喜連川温泉1号、3号混合泉)

<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:あり 循環ろ過:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 道の駅きつれがわ(鱒屋)のたい焼き 〕
「道の駅きつれがわ」内にある「ふるさと直売所 鱒屋」の名物たい焼き。
食べたことはないですが、「しっぽまであんがたっぷりつまったボリューム満点のたいやき! 休日には待ち時間も覚悟してください。」とのこと。
ちなみに氏家にも「石田屋」という有名なたい焼き屋さんがあります。
(さくら市HPなどを参考。)

〔 2010/07/11UP (2006/03入湯) 〕


E140.1.24.240N36.42.50.338
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