もっと生きてる日記

JAZZピアニスト、外山安樹子の最新情報と活動報告です♪

義父逝去のご報告です

2020年04月02日 | メディア情報
極々私事ですが、3月27日の夜に義父・外山二郎が急逝しました。80歳でした。30日お通夜、31日、無事葬儀を終え父は荼毘に付されました。
 家族のみ10人以下でマスクをしたまま細心の注意を払いながら進めた2日間。会社でもエンジニアとしていくつも論文を残しそれなりに地位もあり、多趣味であった人なのでお呼びしたかった方もたくさんいましたし、このような形で送ることになって残念で・・・でも、通夜葬儀でのお坊様のお言葉に救われた部分もあります。
「供養をする」というのは人の心が中道になければならない。自分を後悔の念で責めたり物理的に苦痛を与えて徳を積む「苦行の道」や、悦楽に溺れる「快楽の道」があるならばその間にあるのが「中道」だそうです。どんどん自分を責めて追い詰めていくことも、すべて忘れて楽しさだけに溺れるのも違う。その2つのバランスが取れたところに中道、そしてやすらぎの心がある、、、、というような、、、。中道の意味はもっとたくさんあって、この例はその一つらしいのですが。でも、本当にそうだな、と思いました。そしてまさに今の私たちのあり方、、、厳しい言葉で自分や他者を追い詰めることも、開き直って馬鹿騒ぎすることも解決ではなく、無になって(でも色々な情報やデータを冷静に分析することは大切かと)本当に今の自分が何をしたいのかゆっくり冷静に考えながら毎日を過ごしていきたいと思いました。

と話しは少し逸れましたが。

義父の直接の死因は肺癌でしたが、何年も前から腹膜透析を自宅でしながら、認知症が少しずつ進む義母と二人で暮らしていました。今年のお正月にも父の運転で夫婦二人で旅行へ行ったり、1週間前に入院する直前まで普通に生活をし、その間に自分の身辺を整理し、美味しいものを食べお酒を飲み、私たちに母を頼む、といつも言っていました。現役で仕事をしていた時の父を私はまだ結婚前で知らなかったのですが、きっと仕事に没頭し、母がそれを支えていたのだと思います、そして引退後は母を本当に労っていました。
 最後まで理性的に客観的に自分を見て幕を引いた見事な生き様、、、なかなかできないと思います。すごい方だなと。
長々と書いてしまいましたが、ご報告させていただきました。読んでくださった皆様ありがとうございました。
(すでに葬儀初七日も終わっておりますのでお香典などお気遣いは無用です。)

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