Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

秋の京都・茶の湯どっぷりツアー三泊三日( 最終日)

2011年10月15日 00時00分35秒 | 泊りがけの旅行
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京都の旅も3日め、もう最終日。
やはり朝は6時に起床して、一晩吊るしておいた着物を畳んで収納する。

8時に朝食。前日と違って、3組一緒に箸をとる。
前の晩も満室だったらしいけど、やはり静か。
震災までは宿泊客の半分が外国人客と聞いていたけど、今回は2晩とも日本人のみだったとか。
日本人にも町家のよさが見直されているのかなぁ

キャリーバックはJR京都駅キャリーサービスを利用。
金魚家さんも加入しているので、お願いする。
手荷物だけでよいから身軽

チェックアウトしてから少し寄り道して、西陣の露地へ。

前も来たけど、昔は機屋さんと織子さんが一緒に住んでいた長屋のところで風情がある。
(現在はアーティストが工房として賃貸しているようだ)
今回は修復されていない町家も目についた。
どうか、取り壊されることのないように、と祈りながら西陣を後にした。

今出川通からバスに乗ろうとしたら、ちょうど行っちゃった
次が来るまで10分ほど待つ。
しかし、バス待ちしたのは3日間でこの時だけ。
他はとてもスムーズだった
3日ともバスカードを利用したけど、初日3回、2日め4回、3日め5回としっかりモトは取れたしね

同志社前で降りて、京都御所の中を通り抜けて梨木神社へ。
ふたたび染井の井戸で水を汲む。(おうちへのお土産用)
河原町通を下って、丸太町通からまたバスに乗って東へ向かう。
東天王町で降りてから南へ7~8分ほど歩いて、野村美術館に到着。☆感想は後日。

そして、いつも利用する南禅寺・永観堂道の停留所から5系統のバスに乗る。
ボーっとしてたら降りるバス停を間違えちゃった
東山三条で降りるところを一つ先の三条京阪前で下車し、前日も通った祇園のあたりを抜けて、
四条通を渡って、賑わう花見小路を歩きつつ、昼食を摂るお店を探す。

表通りはどこも混んでいるし、高いっ
脇道に入って、ポーッと歩いていたら、ふたたび鼻?というかカンがピクッ

ランチは1,600円とちょっとお高めだけど、「ココにしよっ」と中へ。
ちょうど祇園の歌舞練場の裏あたり。
おそらく、舞妓から芸妓をされたであろう上品な女将さんがいらっしゃいました。

無農薬のお野菜による御膳はもちろん「おばんざい」
写真のほかに天ぷらと味噌汁も出てきた。
美味しかった~(京都のゴハンを味わった~という感じ)
目立たない裏露地にあるので、お客さんもそんなに入って来ず、隠れ家みたいな雰囲気。
入口には舞妓さんの団扇もあって、夜はまた賑やかな感じになりそう。
(夜のコースは4,800円のようで)

ちょっとのんびりしたひとときを過ごせた。
昼食後は東大路通の東山安井からバスに乗る。
この辺りから観光客で混雑し始め、ちょっと不安になったが、なんとか次の目的地に到着。

京都国立博物館では「細川家の至宝」展を開催中。(11月23日まで)
今月23日で期限が切れるトーハクの年間パスポート(ちょうど1回分余り)、日本橋でもらった招待券。
2人そろってタダで鑑賞

茶道具では利休尻ふくら、利休所持の花入「顔回」が出ていた。
茶杓「ゆがみ」は後期展示とのこと。
大好きな菱田春草の絵は「落葉」の方が出ていて、「黒き猫」図は後期展示。
感想は去年、東京で訪れた時のものを御覧下さい。→前期 後期
同じ展覧会でも、東西の学芸員の企画力や展示の仕方で印象が随分変わるものだなとは思ったけれど、
展示品は同じだから、感想はそちらを読み返した方が復習になるかなと
京博はまだ常設展は観られない 2013年かぁ。。。まだまだ先だなぁ。

少し時間があったので、向かい側の三十三間堂を久しぶりに訪れる。

今年始めに読んだ『風にもまけず粗茶一服』にも出てくる通し矢でも有名。
堂内も1,001体の平安時代の観音様とその前にソロで立っている鎌倉時代の仏像と、
まるで巨大な合唱の舞台を見ているようで楽しい。
平清盛が造進したのねぇ。来年の大河ドラマじゃん。
時代とかまったく考えたことがなかったけど、京都の歴史を体感させてくれるところだなぁと思った。

ふたたびバスに乗り、京都駅前まで戻って来たのが午後3時すぎ。
伊勢丹の地下で京都土産を買って、駅の地下でキャリーバックをピックアップして新幹線の改札へ。
構内でお弁当を買って、「ぷらっとこだま」のドリンクも交換して、ホームに上がったのが午後4時前。
上り下りともホームはとても混雑していたけど、数分間隔で発着する新幹線の頻度にビックリ
16:05の「こだま」に乗って、東京に帰った。
鈍行とはいえ、3時間半ちょっとで品川駅へ。意外に短く感じた。
3日めはちょっとゆるめに計画したコースだけど、自分ではでも充実してたなぁと思う。

以上で三泊三日の京都旅はお開き
いかがだったでしょうか?

何日か前、コメントで「費用がかかりそうで自分にはとてもとても…(ムリ)」と感想をいただいた。
想像するのは個人の自由だとは思うけど、参考のために旅費のことについて触れておきます。

いくらくらいかかっていると思われますぅ
今回は後輩ちゃんも一緒なので、約3ヶ月前の計画段階から予算は出して提示した。
「お土産とか、現地での飲食も含めて5万円あったら足りるでしょー」
もっとも、京都まで向かう往復の交通費は前もって支払っちゃうから、現地では3万5千円かなと概算していた。

旅に出る前、お財布の中身をチェックしたら3万6千円と硬貨がちょっと。
チェックイン時に前払いする宿泊代は別の袋に入れ、差額を財布に戻しておいた。
(そのほか、万が一のことを考えて福澤サンを他のところに入れておく)
3日間を終えて帰宅して、財布の残高を出したら千円札が1枚と硬貨が800円ほど。

旅先では手帳にメモっておいた出費の記録をエクセルに入力して金銭出納帳にまとめて、算出。
やはり、現地での支出は34,470円 往復の交通費を合わせても48,320円だった。
予算通り

よく旅行会社でみかけるパック旅行だと週末にかけての2泊3日で2名、新幹線、ホテルの組み合わせで検索すると
旅行代金がだいたい3万円代の後半から4万円ちょっとといったところ。(←こういうプランはたいてい朝食のみ)
今回の旅行をそのパック旅行でかかる費用に嵌め込んでみると、23,000円。(←朝食付)
いかに安く上げているかがおわかりいただけるだろう。

そして、こうしたフリープランの旅行のコワイところは現地での出費。
これが意外とバカにならない。拝観料、夕食、ちょっとお茶…。移動もついタクシー使っちゃいたくなってしまうし
京都は魅力的な街だから、ついついお財布の紐も緩くなっちゃうヒト、多いよねぇ
そこをビシッとしめ、でもケチケチにならず、しかも「時も金なり」と考えて有効に使うのがAkatsuki流の旅行術。

立ち寄り先とルートを3ヶ月間かけてじっくり練って考え、直前まで情報収集と調整する柔軟性をキープする。
今回は「旅行したぁ」という気分に浸れてよかった
(一人だと同じ京都でも、黙々と美術館回って「勉強、勉強」とブツブツやっているだけなので

週末はお稽古続くので、その話。
来週は今回行った茶道具美術館5つ(茶道資料館、北村美術館、大西清衛門美術館、楽美術館、野村美術館)について、
展覧会の感想を順次、Upしていく予定です。
(まとめ書き&予約更新で、ワタシ自身は検定の追い込み勉強をやるつもり


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