墓参りのついでに 前ウチで一時預かりしていた
LOVEちゃんの成長ぶりを見に行こうと兄に電話をすると 「おー!ちょうど今から蕎麦打つところじゃ。」と言うではないか。
なんてラッキー。
しかし 昼もフーちゃんの店で蕎麦を食べたのだが。(笑)
久しぶりのLOVEちゃんは 三ヶ月前の可愛さは消えてしまっていた。
毛色は薄くなり なんとも落ち着きが無い。
それに 極めて古典的な名前に変えられていた。
それは人に話すのが恥ずかしい位古典的なのだ。
でもまあ 可愛がられている様なので 一安心した。
「このそば粉は 中国産じゃない 祖谷のぞ。」と兄が自慢げに話してくれたが 祖谷の蕎麦は 自宅で打って食べる分くらいは大抵の家が 自家栽培している。
兄が “てんご”して蕎麦を打ってみたが 家の大工仕事やちょっとした土木作業を起用にこなす割に こういう事はまるで駄目だ。
指は伸びきっているし 麺棒にそばを巻かずに 粘土のようにそのまま延ばしている。
母からそば打ちを直伝された私から見ると 実に不器用で 見られたものではない。(笑)
(直伝はちょっとオーバーです。二三度手解きを受けただけです。言い過ぎました。m(_ _)m )
それにそばを打っている最中は出入りの際 戸を開けっ放してはいけないのに そこら辺も無頓着だ。
外気に当てると そばが風邪を引く(破れる)のだ。
それを言っても 知らんぷりしていたのだが 義姉に言われると すぐに閉めた。
切ったら直ぐに 外で沸騰したお湯で 茹でた後は 骨までしみる祖谷の冷たい水で締める。
これでしっかりコシがでるのだ。
ザルからあげたのを直ぐに試食してみたが ぷりぷりして 旨い。
早速一杯頂いた。
が う~~~~~~ん...。
私の理想の出汁は 雑魚(いりこ)出汁で 福島の揚げが入っているやつ。(福島のでなければならない)
これに限るのだ。
そして 味噌汁椀に てんこ盛りにそばを入れ 出汁はすこし椀を傾けると見える程度に入れる。
祖谷そばの場合 麺がひたひたになる程 出汁を入れてはいけないのだ。それは邪道と言って良い。
薬味は板付け(蒲鉾)二切れに 根深を刻んでのせ 好みでとんがらしを掛けて頂く。
それも「ツルツル」ではなく お茶漬けを頂くときのように「サバサバ」とかき込むのだ。
更に 必ずおかわりをしなければならない。
以上 異論は認めない。(笑)
母が健在の時は 毎年 年越しそばを食べさせて貰っていたなあ...。
福島と言えば 三年程前におばあちゃんが まだ辛うじて現役の時に写真を撮っていたのを 持って行った。
その写真は チョロスナップだったので 今回はきちんと正面からポートレイトを撮らせて頂いた。
「こんな病気のバアさんでええんかえ?」と言っていたが 快く撮らせて頂いた。
何とも優しい目をしていた。
御歳九十三歳だそうだ。
K-5 17-70mm