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バイクのバッテリー寿命は延ばせます

2012年10月10日 | バイク
バイクのバッテリー上がりは以前にも書きました。

おさらいになりますが、車やバイクの鉛バッテリー上がりは、慢性的に放電状態に置かれることで電極板の表面に硫酸鉛(PbSO4)の結晶が付着し、それが絶縁体となって電極板の有効面積を狭めてしまうので、セルモーターを回すだけの電流を流せなくなることから発生します。

放電で発生した硫酸鉛は、通常はセルモーターを回した後しばらく走れば充電電流によりまた硫酸と鉛に分解されて電解液と電極板に戻ります。

しかし,充分な充電が行われないまま(短時間走行の通勤や買い物などでは充電不足ですね)長期間使用すると、次第に硫酸鉛は電極板に付着して固い結晶膜となり、通常の充電では分解出来なくなります。この結晶体は電気を流さないため、次第にバッテリーの見かけの容量が減少し、セルモーターの駆動に必要な電気容量が確保できなくなるということです。
これがいわゆるサルフェーションですね。

そしてこのサルフェーションを、バッテリーの電極板に少し昇圧した10kHz~20kHz程度のパルスを長期間加えることで、電極板表面からはがして除去するというのがバッテリーパルサーの原理です。

実際このパルスの威力はすごいです。

私がこのパルサーに注目し始めたのは、2005年に納車されたスズキ・アドレス110のバッテリーが怪しくなってきた2008年ごろのことです。アドレス110の生産は2004年に打ち切られていますから、2009年の時点でバッテリーはすでに製造後5年経過していたことになります。(アドレス110の最終型のバッテリーは特殊な型番です)
詳細は以前に書いたので省略しますが、このバッテリーに普通のバイク用充電器とパルサーを並列につないで4日間連続してパルスをかけ続けた結果、バッテリーは完全に回復しました。
以後現在に至るまで、快調です。アドレスは長く乗らないでいるとセルの長回しが必要になりますが、そんな時でもバッテリー上がりの徴候は全く感じません。安心して長回ししています。(笑)

アドレスへのパルサー(商品名はエコピュアといいます)の装着状況です↓







充電器はコレです↓


次はDioです。
新車時についてきたバッテリーが2004年に寿命がきていくら充電してもすぐ上がるようになったので交換、それも4年ほどで寿命となって、3個目を2008年に新品に交換しました。なので比較的新しいものですが、これにもバッテリーパルサーをつけました。

メットイン・スペースの隅に付けました↓


位置関係はこんな感じです


パルサーは作動中バッテリーの電気を消費しますから、バイク3台ともバッテリー充電器を並列につないで、その分を補うようにしています。極めて安い充電器ですが、フロート充電できるので付けっぱなしでも過充電にはなりません。

そして、もっとも乗る頻度が低いスパーダにも付けています↓


車の鉛バッテリーは、JIS規格の電極の強度は最低10年は持つ設計になっているとのことです。アドレスのバッテリーは現在製造後8年たっていますが、本当に元気です。スパーダのバッテリーは2006年購入なのでもう6年目。これも元気です。

これで、バッテリー上がりから完全に解放されました。ガレージに行って恐る恐るセルボタンを押していたのがウソみたいです。どの製品でも機能は似たり寄ったりですが、過放電防止用にある程度までバッテリー電圧が下がったらオフになるタイプがいいと思います。
でも、時々Dioなどで、充電器のシガープラグを付けずに2、3日放置してしまったことがありますが、小さいバッテリーなのにオフにならず作動していました。もちろんセルも軽快に回ってくれました。パルサーの消費電流は少ないようです。

ただ、やはり少ないとはいえ(消費電流:0.009A±0.001A(9mA±1mA))電気を消費しますので、私のようにフロート充電しない場合はサルフェーションは防止できても硫酸鉛は電解液中に残ったままになり、バッテリー容量は減ることになります。
確実に効果を上げるためには、充電器との併用が必要だと思います。

  :パルサー   入手価格@4,200円×3(エコピュア12 販売元が家の近くなので直接購入)
  :充電器    入手価格@2,980円×3(充電器は旧型のBAL1734です。)

注:
ただし上記充電器はあくまで電圧維持用で、放電し切ったバッテリーの充電には非力です。
セルが回らないほど放電したバッテリーには、まず普通のバイク用充電器(MFバッテリー対応)とパルサーを併用して積極的に充電する必要があります。
それと充電器のスイッチ接点がすぐ不良になり、何度も押さなければならないのも難点です。これはいつか分解してスイッチ交換しようと思います。


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