目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

トムラウシPart1

2011-07-31 | 山行~北海道

000_059_2 トムラウシ 標高 2141m 北海道

2006年7月3日(月)~7月4日(火) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 7月3日 東大雪荘5:10--5:30登山口駐車場5:48--6:52カムイ天上手前7:04--(新道)--7:56コマドリ沢8:11--9:30前トム平手前9:44--11:20雪渓上部の岩場(昼食)11:50--12:20南沼キャンプ指定地(テント設営)13:10--13:40トムラウシ山頂14:00--14:50ロックガーデン15:05--(日本庭園)--15:55ヒサゴ沼ビューポイント16:05--17:05ロックガーデン上部17:15--17:50南沼キャンプ指定地
7月4日 キャンプ地6:54--7:55トムラウシ公園先のピーク8:05--9:50新道コマドリ沢上10:08--11:00カムイ天上近辺11:09--11:48登山口駐車場

今日からトムラウシということで、気合を入れて4:00起き。宿備えつけのポットで温かい飲み物をつくり、昨日コンビニで調達した惣菜パンを食べる。5:10居心地のよかった東大雪荘を出発する。

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左:東大雪荘 右:登山口のエコトイレ

車で20分ほどで登山口に到着した。この登山口には駐車スペースがふんだんにあり、トイレもあるから、車中泊の人も結構いるようだ。月曜日にもかかわらず、すでに10台くらいが停められていた。トイレは最新式のエコトイレ。コトが済んだらボタンを押す。すると、便器のなかのおがくずが電動でかき回される。その電力は、屋根に取り付けられた太陽電池パネルで発電しているようだ。あとはバクテリアが汚物を分解処理してくれる。

5:48登山口を出発。気持ちのいい樹林帯を進むと、そのうち雪渓が融けたせいか、泥でぬかるんだ道になる。荷物の重さに耐えながら、ぬかるみの上りを行き、カムイ天上直前の地点で休憩とする。雲海が見え、下界は天気悪そうだなと、山の神に話しかける。

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左:カムイ天上手前で雲海を見る 右:カムイ天上

休憩して歩き始めると、すぐにカムイ天上の標識が現れた。ほどなくして分岐。沢沿いの旧道が崩れたためか入り口が閉鎖されていて、代わりに付けられた新道へと入る。沢の上に付けられた道だ。

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十勝・美瑛岳方面を望む

新道を上がっていくと、十勝岳方面の見晴らしがいい。まだ7月だから雪渓が多く残っていて、まだらに入ったホワイトのラインが青い空に映えていい感じだ。

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雪渓の連続に息を切らす

 

 

 

 

新道からコマドリ沢へ下りきると、今度は雪渓歩きが待っていた。思った以上に長く、終わったと思うと、また雪渓。硬くしまった雪で、上りだからアイゼンも付けずに、サクサクと登高する。先行する単独行の方がいた。

そのうち下ってきた外国人の若者に声をかけられる。さすがにインターナショナルな山だ(道内在住かもしれないが)。昨日は上で泊まったけど、終日曇りでアンラッキーだったと。でも今朝は快晴だ。

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9:30前トム平近辺で休憩にした。森林限界も越え、緑の山の稜線がくっきりと見える。青空に刷毛雲が出ていて、おおこれぞ夏山。

出発すると、2パーティが下山してきた。昨日は日曜だったから人が多かったのだろうか。

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左:前トム平あたり 右:イワウメ

前トム平から上っていくと、チングルマの群落をはじめ、お花畑が現れ始める。さらに高度を上げていくと、ちょっとした頂に着いた。そこがトムラウシ公園だ。その名のとおり、まるで公園のような体をなしている。さも休んでくださいといわんばかりの小広いなだらかな地形だし、また自然公園みたいな景観だから、ここで休憩にしようかと、山の神を振り返る。ところが、腰を下ろす場所はと左右を見渡すも、雪渓から融けだしてきたのか、そこらじゅうから湧水があり、湿地帯のようにじめじめしていて、腰を落ち着ける適当な場所がない。もう少し先に行って休もうと、そのまま通過する。

トムラウシ公園を抜けハイマツ帯を上っていくと、傍らではイワウメがきれいに咲いていた。

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左:ハイマツ帯を行く山の神 右:テント場までは目と鼻の先

11:20トムラウシ公園上の岩場で簡単に昼食をとる。チーかまをかじりつつ、はちみつを塗り塗りパン食。ミックスナッツでエネルギーを追加充填し、出発だ。

12:20十勝岳・オプタテシケへの分岐に出る。やっとキャンプ指定地に到着した。手ごろな場所を物色してテントを張る。周りには、ハクサンイチゲやキバナシャクナゲが咲いていてメルヘンチックな場所だ。でも誰もいない。もしかして今日はわれわれだけかもなあと山の神に投げかける。ここにはクマは来ないでしょと山の神。13:10サブザックで出発する。

13:40トムラウシ山頂に到着。年配の男性2人組がいた。そのひとりに写真をとってもらう(冒頭の写真)。展望は最高。でもいつのまにか雲がもくもくと出てきていて、景色をさえぎり始めている。ふと時計に目をやり、サブプランを口にする。せっかくここまで来たのだから、ナキウサギを探しに行こうか、時間が許せばヒサゴ沼が見えるところまで足をのばしてもいいしと山の神に提案する。

トムラウシPart2ナキウサギ登場へつづく
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