定年退職のひとつの区切りとして、妻と二人で、故郷・和歌山へ5泊6日の旅に行ってきました。
愛車プリウスに乗って、高速道路は一切使わずに一般道路1622kmを妻と交代で運転しました。
第一日目の10月21日(木)は朝6時に埼玉県行田市の我が家を出発して静岡県湖西市のホテルまでの314kmです。
国道246号から国道1号、国道150号を走り、静岡県の名勝・三保の松原で休憩しました。
三保の松原は、約7kmの海岸線に5万4千本の松が茂り、三大松原のひとつに数えられています。
波打ち際から望む富士山はまさに圧巻だそうですが、生憎の小雨で富士の山は見えませんでした。
浜名湖畔にあるホテルには夜の6時に到着。
旅行初日ということもあり疲れたのか、夕食のお酒も回ってバタンキューでした。
第二日目の10月22日(金)は湖西市のホテルから和歌山市の私の実家までの、これも同じ距離の314kmの旅です。
国道23号から国道1号、名阪国道を経て、日本で最初に世界文化遺産に指定された法隆寺に立ち寄りました。
奈良では今、「平城遷都1300年祭」ということで法隆寺秘宝展が開催されていました。
午後4時過ぎに「斑鳩の里(いかるがのさと)」を後にして大和高田市、御所市、五條市などを通り、紀ノ川沿いに国道24号線を走らせ和歌山市の実家には夜の7時過ぎに到着。
久しぶりに会った母や弟家族との楽しい夕食となりました。
第三日目の10月23日(土)は和歌山市の私の実家で過ごしました。
私の実家から歩いて20分ほどのところに「和歌山マリーナシティ」というリゾートアイランドがあります。
この写真は「ポルトヨーロッパ」と言ってフランス、イタリア、スペインの街並みを本格的に再現したものです。
東京ディズニーシーの小型版とでも言いましょうか・・・・。
「和歌山マリーナシティ」のもうひとつの人気スポットはこの「黒潮市場」です。
マグロ、海鮮、海の幸、寿司など、それこそ紀州和歌山ならではの、「何でも来よし」の市場です。
海辺では海鮮バーベキューも楽しめます。
私たちが行った時はマグロの解体ショーが実演されていました。
妻はここで土産物をどっさり買い込みました。
私もお馴染みの和歌山ラーメンを買いました。
夜は隣町に済むもう一人の弟夫婦も来て、親子兄弟水入らずで近況などを語り合いました。
第四日目の10月24日(日)は母や弟家族に別れを告げて紀伊半島一周の旅に出発です。
今宵の宿泊地である那智勝浦まで国道42号線199kmの旅です。
みかんの産地有田市や南高梅(なんこうばい)のメッカ南部(みなべ)町を通り、南紀白浜温泉で車を止めました。
これが有名な「三段壁(さんだんぺき)」です。
天気も快晴です。
三段壁から歩いて5分ほどのところにある「千畳敷」は高所恐怖症の私には少し苦手なのですが、妻は大はしゃぎでした。
車を少し走らせると「白良浜(しららはま)海水浴場」です。
文字通り真っ白でサラサラの砂です。
『夏にはカラフルなパラソルが咲きみだれ、弧を描く浜辺にそって並ぶ椰子の葉パラソルが、トロピカルムードをより一層盛り上げる』そうです。
白良浜から、さらに海岸線を車で走ると白浜のシンボル「円月島」が見えてきます。
夏は18:30頃、冬は16:30頃、島の中央部にぽっかり空いた穴に、夕日がピタリと収まるそうです。
南紀白浜に別れを告げて勇壮な断崖絶壁が続く「枯木灘(かれきなだ)」を走ります。
串本町の奇岩群「名勝・橋杭岩(はしぐいいわ)」でコーヒータイム。
今回の旅行のハイライトである「那智山(なちさん)」の宿には夕刻4時半に到着しました。
「熊野那智大社」、「那智の大滝」、「青岸渡寺(せいがんとじ)」等を総称して「那智山」と呼びます。
宿にチェックインしてすぐに、「熊野那智大社」、「青岸渡寺」から「三重ノ塔」へ歩くと、背後に「那智の大滝」が見えます。
いずれも世界文化遺産で、まさに絶景です。
第五日目の10月25日(月)は宿をチェックアウトしてすぐに熊野古道「大門坂」に向かいました。
早朝の大門坂駐車場に愛車プリウスを停めて、大門坂入口からスタートです。
南方熊楠が滞在したという大阪屋旅館跡、新宮藩の関所跡、霊場への入り口といわれた「振ヶ瀬橋」、樹齢約800年の「夫婦杉」などがつぎつぎと姿をみせます。
古来より、多くの参詣者たちを受け入れてきた熊野古道。
その面影をもっとも色濃く今に残している場所です。
夫婦杉から先は約600mにわたって延々と上りの石畳の道が続くのですが、時間と体力のない私たちは途中で引返して(笑)、新宮・熊野・伊勢方面へと向かいました。
新宮市の世界文化遺産「熊野速玉大社」に参拝して熊野灘を見ながら国道42号線を走ります。
三重県に入り熊野市の奇岩「鬼ヶ城」で休憩。
「鬼ヶ城」は台風による決壊のため一部通行止めになっており、好奇心の強い妻は残念そうでした。
「鬼ヶ城」から見た熊野灘です。
志摩半島から続くリアス式海岸の最南端で、この地より南は、なだらかな海岸(七里御浜)へと変わります。
伊勢神宮へ到着しました。
「おはらい通り」は全長1kmちかくもあり、土産物店が軒を並べています。
参拝前に、ここをぶらぶらしていると、有名な「赤福本店」の前に来ました。
創業は1707(宝永4)年、伊勢名物の代表格の赤福餅の老舗です。
あんに付けられた三筋の模様は、店のそばを流れる清流、五十鈴川を表しているそうです。
五十鈴川に架かる宇治橋を渡って内宮へ参拝。
宇治橋は内宮参拝時の記念撮影の名所となっており、冬至を中心とする約2か月の間は鳥居の間からの日の出となり、その時季は大賑わいだそうです。
参拝した内宮正宮(ないくうしょうぐう)は残念ながら撮影禁止でした。
伊勢神宮へ来て感じたのですが若者、それも若い女性客が非常に多いということです。
どうやら「おはらい町」の一郭にある「おかげ横丁」のせいかもしれません。
約2700坪の敷地内には江戸末期から明治初期の風情をテーマに、伊勢路の代表的な建築物を移築、再現しています。
この地方の魅力が凝縮されているので、三重の老舗の味、名産、歴史、風習、人情まで、一度に体感でき、毎日がお祭のような賑やかさの中にも、どこか懐かしいゆったりとした時間が流れる癒しの場となっているようです。
これが若者たちの心を捉えるのでしょう。
伊勢神宮をあとにして国道23号線を愛知県に向かって走り、知立市のホテルに夜の9時過ぎに到着。
今日は348kmの旅でした。
第六日目の10月26日(火)いよいよ最終日です。
愛知県知立市のホテルから埼玉県行田市の我が家へ帰る373kmの旅です。
国道1号線は高速道路並みのバイパスが続き、早く帰るには都合が良いのですが、無味乾燥な旅になりがちなので、浜松バイパスを過ぎてからは国道150号線をのんびりと走らせ、「御前崎の灯台」で昼食です。
国道150号線沿いのスーパーで買ってきた「うなぎ弁当」でしたが、非常に美味かったです。
焼津からは国道1号線に乗り、沼津で国道246号線に乗り換えて、御殿場、秦野、厚木、相模原経由で埼玉の自宅には夜の10時に到着しました。
和歌山の実家付近の走行も含めて全長1622km、我が愛車プリウスの燃費はご覧の通り30km/lでした。
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