若草物語

妻と二人で愛車プリウスに乗って、あちこち出かけ、デジカメで撮った写真が中心のブログです。

池袋界隈散策

2011年01月10日 | 電車でおでかけ




1月9日(日)妻と二人で池袋界隈散策に出かけました。

池袋は私も妻も馴染みの薄い街でした。

繁華街(飲み屋)のイメージが強いのですが、どうしてどうして一歩奥へ歩けば閑静な住宅街です。








池袋と言えば何と言っても先ずは立教大学です。

長嶋茂雄、野際陽子、関口宏、みのもんた、なかにし礼、徳光和夫、土居まさる・・・。

有名人に事欠きません。

アナウンサー出身の人が多い気がします。







正門を入ると正面に本館(モリス館)が見えます。

「蔦のからまるチャペル」の雰囲気ですが今は蔦も精彩がなく、新緑の頃にもう一度来たいですね。







本館の左側に図書館、右側にはこの礼拝堂があります。

立教大学は日本聖公会系のミッションスクールなのです。







有名な「鈴懸(スズカケ)の径(ミチ)」です。

1942年、灰田勝彦さんのヒット曲のモデルになった所で、記念の歌碑があります。

鈴懸の木とはプラタナスのことなのです。

♪♪ 友と語らん 鈴懸の径 通い慣れたる 学び舎の街

やさしの小鈴 葉陰に鳴れば 夢はかえるよ 鈴懸の径 ♪♪

灰田勝彦さんも立教のOBです。








初代大学総長の邸宅「ライフスナイダー館」は大正15年の築造だそうです。

私の大好きな洋風建築です。







日本を代表する推理小説家、江戸川乱歩は昭和9年に池袋に移り住み、この地で一生を終えました。

江戸川乱歩の旧居は現在、立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センターとなっています。

今日は残念ながら休館日で中には入れず応接間の外観が垣間見えるだけでした。







立教大学から池袋駅方面に戻り、劇場通りから池袋警察署を左折して細い道を歩いて行くと自由学園「明日館」に到着です。

自由学園は、羽仁吉一・もと子夫妻により大正10年に女学校として創立されました。

「明日館」はその自由学園誕生の校舎で、帝国ホテル設計のために来日していたフランク・ロイド・ライトと、その弟子の遠藤新の設計になる建物で、現在の2×4工法の先駆けと言われる建築です。







見学日は毎月一回で、その日以外は写真の「婦人の友社展示室」と「JMショップ」だけしか入れませんでした。

明治36年、羽仁夫妻が「婦人の友」の前身「家庭の友」を創刊しました。

この部屋には婦人の友社の100年に及ぶ歩みと現在の活動を展示しています。







生徒数の増加によりホールが手狭になったため、遠藤新が設計した講堂です。

ちょっと覗かせてもらいましたが、懐かしい大正・昭和の時代の講堂でした。







自由学園「明日館」から目白方面に向かって住宅地を少し歩き、西武池袋線の踏切を渡ると「目白庭園」が見えてきました。

驚いたことに、この庭園は何と入場料無料でした。







長屋門を入ると「赤鳥庵」という数奇屋造りの建物があります。

この名称は大正7年にこの地で創刊された子供のための文芸雑誌「赤い鳥」にちなんだものです。

雑誌「赤い鳥」は鈴木三重吉によって主宰され、芥川龍之介、有島武郎、北原白秋、西条八十らの献身的な協力のもとにわが国児童文学の基礎を築きました。







この庭園は限られた空間に日本人の自然に対する思想を凝縮した日本庭園で、園内中央に大きな池をつくり、水際に石垣を築いてその上に「赤鳥庵」(写真左)を配しています。







園路は回遊式で、池の周囲をめぐりながら随所に自然の造形美に出会えます。

水辺に近い飛び石からの眺めや滝見台からの眺めは景観を一変させ同じ庭園とは思えない変化を楽しませてくれます。

水上に浮かんだ『六角浮き見堂』からの大海を見るような眺めも粋なものです。

2時間弱の散策でしたが交通費以外に何の費用もかからず暖かい気候にも恵まれ楽しい休日でした。


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