盆を迎えるので戸袋に仕舞っていた盆提灯を1対出して組み立てた。
置き提灯が2対あるので隔年ごとに交代する。つまりこの提灯は2年振りの
お出ましである。
ふと見ると、持ち手の両端にぶら下げる房の飾り結びが解けている。
神社などでよく見かける結び方で、左右両側に8の字型に輪が出ている。
正式には「総角結び(揚げ巻き結び)」というらしい。
揚げ巻き結び
結びの8の字の片方がなくなっている。
そのままにして組み立てておけばいいのだが、生来損な性格できちんとしないと
落ち着かない。
で、ほかの正規のものを参考にして結び直そうとして結びを解いたところ
一層事態が悪くなった。
正規なものを参考にするどころか、解いたはずの紐は既に複雑に絡み合って
いて両端(同じ飾りに取り付けられている)から辿っていくものの頭の中が錯乱する
ばかりである。
しばし”知恵の輪”よろしく、頭の体操をしたが埒があかない。
そこでネットで調べてみると「揚げ巻き結び」の結び方が簡単に見つかった。
本職の神主さんもしばらくやらないと結び方を忘れるそうで、それくらい複雑
である。
多分日本独自の結び方であろう。先人の知恵と美的感覚を敬服する。