忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

SONY SBH50(bluetooth イアホン) 電池交換

2021-09-29 | 電子工作

 リサイクルショップで目当ての品物が見つからないかわりに偶然目にしたbluetoothのワイヤレスハンドセット。

SONY製のSBH 50というヤツで、販売パッケージ入りの新品同様にも拘わらず価格は税込みで1000円と格安。

ワイヤレスイアホンはそうそう必要とも思わなかったが、ネットで調べてみるとFM放送も聞けるということでついつい買って来てしまった。

ところがである。

自宅に戻って充電し試聴してみると 充電器を外すとすぐに止まってしまう。

全く充電していない。ということは内蔵の充電池が完全に“死んで”いる。

 

分解してみる。

まず表の表示部分の黒いプラスチック板の四隅の隙間にカッターナイフの刃先を差し込み、ゆっくりと徐々に間を広げてカバー板を取り外す。

このカバー板は2箇所の差し込み式の爪と強力両面テープで止まっているだけである。実にチャラい。

カバーを取り外すと基板が現れる。基板は3本の微小ネジで止められている。

ネジを外すも、基板にハンダ付けされた2本の導線が邪魔をして基板が取り外せない。

そこで導線2本をハンダゴテを当てて取り外し基板を開く。

と、基板の裏に両面テープで貼り付けられたLiイオン電池が・・・。

しっかり膨れていて完全に“死ん”でいた。

AHB291634PG とある。3.7V 115mAh。291634とは厚さ2.9,幅16,長さ34mmを表しておりさすがに小さい。

だがネットで探してみると当該品は2500円以上もする。

なんでこんなに高いのだ。同じくらいのサイズで容量も大きいのに500円以下であるのに・・・・。

そこで目をつけたのがLP401730というヤツ。

1000円弱である。

厚みが1.1mmほど厚いが膨らんだ元の電池が収まっていたので大丈夫だろうと思ったのである。だが甘かった。

電池をハンダ付けし、外した2本の導線を取り付けて・・・。

収まるのは収まったが肝心の操作ボタンが作動しない。起動ボタンは作動するして電源は入るがはモード切り替えと確認のボタンがカチッともいわない。

これでは全く使えない。

そこで考えたのが電池ケースを別に作って本体のクリップ裏に取り付けること。

電池の導線は本体とクリップの両方に穴を開けてそこを通す。クリップのヒンジ付近なのでクリップで止める時も邪魔にならない。

これで使えるようになった。

使ってみるとこれが意外と便利。

ラジオを聴きながらの庭いじりができるし、

bluetoothで繋げばタブレットに入れた音楽をタブレットを置いたまま聞ける。

そして何より便利なのは、曲の先送り、逆戻しがこのハンドセットから操作できること。

これまではタブレットを開かないとできなかったがこれは非常に便利。

 

 

 


電球型蛍光ランプの本体分解

2016-09-28 | 電子工作

 最近は電球型LEDの普及著しく価格もかなり下がってきた。しかし一方で電球型蛍光ランプ
も手頃な値段まで下がってきており、また発光面が広いため影ができにくくまだまだ使い勝手
がいい。

一般的に蛍光灯は点灯させるのに安定器(いわゆるトランス)やグロー管あるいはそれに代
わるものが必要であり、これらの回路が電球の口金の部分に収められているのはわかっては
いたが、さて実際にはどんな回路が組み込まれているのだろうとつねづね思っていた。

 

そこで切れて点かなくなった蛍光ランプを解体し口金部分を分解してみた。
※蛍光灯の管の部分には微量ながらも水銀が封入されている。また管の表面に塗られて
  いる白い蛍光物質も体にあまりよくないと思われるので管を破壊する時は要注意。


①ランプの根本の部分にある白いプラスチックの部分を糸鋸で切る
 ※このランプにはちょうど切断したいと思った位置にうまい具合に糸鋸幅の溝があった
 

 ②切り込み部分から丁寧に開ける
 基盤らしものが見えてきた
 

③基盤を取り出す
 何かがひっかかり基盤が取り出しにくい……。
 足の長いコンデンサーが引っ掛かかっていた。狭い基盤の中には収まりきれないので
 足をのばして口金の部分に収まるように設計されている。
 

 口金の方からリード線が2本接続され、蛍光管側は2本x2、合計4本のリード線が
 接続されている。蛍光管側のリード線は端子に5~6回巻きつけてあるだけでハンダ
 付けはされていない。
 

④口金部分、基盤、蛍光管に分解
 
 蛍光管は接着樹脂でべっとりと固定されている。(写真右側)

⑤基盤
 
 こう見ると、ミニチュアの”軍艦島”のようでもある。狭い所に効率的に収まるようになってい
 る。

 回路図に落としてみようと試みてみたが途中で分からなくなり残念ながら断念した。
 
 また蛍光管にはフィラメントが焼き切れた痕跡があったので、フィラメントが切れただけで
 基盤は正常なのではないかと思い、蛍光スタンドのスペアの蛍光管(クイックスタート型)
 に接続してみたが光らせることはできなかった。蛍光スタンドの方も人感スイッチが壊れ
 使えなくなっていたのでよもやと思いながらも期待したが、容量も違っており(電球型17W、 スタンド型27W)やはり無理だったようだ。

 余談だが、我が家には電球型蛍光灯の黎明期の頃のものと見られる古い電球型蛍光灯
 がまだ現役で残っている。ただしこれはグロー点灯方式のようで一回り大きくて重い。
 また点灯に時間がかかり点灯するまでに1分以上も待たされることもある。
 
 
 ライトカプセルG17(パナソニック製17W)

 もうひとつ余談だが、家にシーリングタイプの蛍光灯が余って遊んでいたので先ほどの
 口金を再利用してこのライトカプセルを取り換えた。

 


長嶋茂雄 国民栄誉賞授与 断固反対! (2)

2013-04-03 | 電子工作
長嶋の国民栄誉賞授与のニュースを聞いて異論を書いたところ、長嶋ファンと思しき方から丁重でかつ紳士的な反論のコメントをいただいた。何分晩酌でほろ酔いの上機嫌なところを一気に酔いを覚ますニュースだったので、熱烈な長嶋ファンの存在を全く気にも留めず書いてしまった。

コメントいわく、長嶋は偉大な選手だった、広岡は嫌ってもいなくて逆に褒め称えていた、それほど長嶋が嫌いなら見なければいいと。


 実は長嶋の現役時代を知っていると書いたものの、実際に球場に足を運んだことはない。また地方の片田舎でも野球中継はあったはずなのだがパ・リーグのチームのファンだったこともあり、これもあまり見ていない。だから、実際に見てきた人に「偉大なプレイヤーだった」と言われれば全く反論のしようがない。


 ただあまり見なかったと言っても全盛期の王選手の凄さは強烈に記憶に残っている。年間50本を超えるホームランを打った時は当時後楽園球場が狭かったこともあるがどこに投げてもホームランというほど隙がなかった。これに対して長嶋は全盛期を過ぎていたこともあってONアベックホームラン以外はあまり印象に残っていない。


 また「広岡が実は嫌っていた」というのも実際に聞いた訳ではない。週刊誌か何かで誰かが広岡から聞いた人の伝聞として書いていたか喋っているのを見聞きしただけのことである。しかし指摘のように逆に褒め称えていたというのもまともに受け取っていいものかどうか。西武の監督時代に選手に菜食を厳命したり、ロッテだったかGM時代に自ら招聘したバレンタイン監督を更迭したりとかなり辛口の人物ではあったが、そんな広岡でもフリーの立場でまた公の場で大勢の長嶋ファンを敵に回すような発言をするはずがない。


 伝聞の伝聞ではあるが、まだマネージャーとしてバリバリの頃ならかなり厳しい人だったので親しい人に本音を喋ったとしても決しておかしくはない。
(実際よくよく思い返してみると「自分(広岡:ショート)の守備範囲なのでサードが取らなくてもいいゴロまで手を出して自分の守備が撹乱された」というような趣旨だった気もする。が、これも決して褒め言葉ではない。悪く言えばただの目立ちたがり屋。)


 確かに重要な場面で華々しい記録を残しているので名選手なのだろう。そして自分自身決して長嶋本人が嫌いなわけではない。国民栄誉賞も断固反対とは書いたが国民栄誉賞は表彰状だけ、好きなだけ授与すればいい。

本当に嫌なのは、長嶋を「伝説の名選手」などといって偶像化し祭り上げて躍らせるマスコミ、それに浮かれ踊らされるファン、そしてそれを利用する政治家たち。それと何が何でもジャイアンツという巨人偏重。巨人の永世名誉監督か何か知らないが、長嶋のコメントはどうだこうだの、キャンプ訪問をしたといってはニュースで流す必要はまるでない。

 
 見なければいい、確かにそうだ。しかしチャンネルを変えても又そこでもやってる。なんとNHKのニュースまでもが。そうなるともうTVを消すしかない。そして始末が悪いのは、TVを消してもしばらくは余韻が残ること。

 

風呂用満水警報器  目覚し時計の利用

2012-06-18 | 電子工作
 我が家の風呂はいわゆる五右衛門風呂。ガス給湯、太陽温水器、薪焚きができる
優れものだ。冬の寒い日、下から薪で焚いた風呂は格別だ。体の芯から温まる。

今は太陽温水器がフル稼働。今年は梅雨に入っても晴れの日が続く。お百姓さん
には申し訳ないが正直いってありがたい。

しかし、旧式ゆえいまどき普通風呂に付いているコントローラーが全くない。
当然、満杯になったかどうか再三確認するため居間と風呂を往復する必要があ
り、確認を忘れてオーバーし溢れさせることも再三あった。


数年前、トランジスタがあれば簡単に満水警報器ができることをインターネット
で知り、不要となったトランジスタで自作してみた。
これが予想以上にうまくいき、以来、使い古しの電池なのに一度も電池交換する
ことなしにきちんと作動し非常に重宝している。


回路図
 

実機
 
 ケース:名刺ケース(タダ)
 抵抗:1kΩ(スクラップ)
 トランジスタ:SC2002x2ヶ(スクラップ)
 接水端子:モノーラルイヤフォンジャック(¥100)
 ブザー:目覚し時計部品(¥100)
 電池両端子:黄銅板を加工


・・・これに乗じて降雨警報器も作ってみた。接水端子を代え
れば原理的には同じ。

接水端子
 

実機
 

 雨を受ける接水端子は塩ビ板に銅細線を交互に張ったものだが間隔が1mm程度
あり少し間隔が広いようだ。小雨でテストしたら相当雨が降らないと作動しない。
これは失敗。



・・・これで終わるはずだったが・・・・

先日、ブザーの代用品として100円ショップで入手した目覚まし時計。
基盤のマイナス極とアラーム端子を短絡させてブザーの代用品としていたのだが
ここにトランジスタのE,C極を接続すれば警報回路としてそのまま使えること
がわかった。
これだとトランジスタ1個で済む。おまけに電池も1個の1.5Vでムーブメン
トのケースもそのまま使える。

回路図


実機
 
 
 
何のことはない。わざわざ壊してコイルや歯車、針など廃棄してしまったがトラン
ジスタや接水端子などを配線し再度組み立てれば時計としても使えるのだった。



後記
先日、息子夫婦の新築の家に泊まったら風呂から「お風呂が入れる温度になりました」
と聞こえてきた。モニターがしっかりついているようだ。我が家の浴温モニターは
熱帯魚水槽用の内外温度計。風呂焚きの際に焚口で湯温を見るためペットショップで
買ってきた。リード線が短かすぎたのでリード線を延長して使っている。
また赤ん坊(孫)の入浴の受け渡しを内線を使って風呂の内-外で連絡しあっていた。便利になったものだ。


100¥ショップ目覚し時計の分解~警報ブザーの部品取り

2012-06-14 | 電子工作
 「ピ、ピ、ピッ、ピ、ピ、ピッ、・・・・」と断続的に鳴る電子警報音
を出すのは結構面倒な回路が必要だ。
何かいい方法がないかと思案していたところ目覚し時計があるではないか。
今、目覚し時計は¥100ショップでが安く手に入る。
忍びないが、部品取りに新品を分解した。



目覚し時計
 一応、ライト付き。頭のボタンを押すとムギ球が点灯し文字盤を照らす
ようになっている。


分解1(表)
 透明アクリルのカバーグラスははめこんであるだけなのでマイナスドラ
イバでグラスの上下あるいは左右をすこしづつ引き出して外す。
時分秒、およびアラームセットの針を外す。



分解2(裏)
 ネジ2本を緩め裏のカバーを開けると本体が出てくる。
 本体もネジで止めてあるのでこのネジを取ると本体が外れる。
 本体の外に押しボタンスイッチとむぎ球がついている。
 ただしコードは粘着止め。


本体の分解
 四辺をノッチ付きストッパーを外し本体カバーを開ける。
 細かいプラスチック製歯車が多数見える。
 1秒周期でパルス信号がコイルに流れて、コイルの先の磁石付きの歯車
が一定角回転し針を動かす仕組みになっている。


基盤取り出し
 歯車を外し、コイルも要らないので切り離す。
 右下の部品が基盤。
 アラーム端子をマイナス極と短絡させると警報がなる。



 これだけの部品で構成されている。
Seikoが水晶式腕時計を世界に先駆けて実用化した時45万円。乗用車以上
の値段だったそうだ。これが今やたったの¥105。おそるべし技術革新。
おそるべしMade in China。そして大量のゴミも・・・。




LEDの点滅回路 自作(廃棄部品の再利用)

2012-06-01 | 電子工作
 テレビ、プリンターなどの電子機器には多数の電子部品が使われている。要らなくな
 った電子機器をただ廃棄するだけではもったいなく、何かに再利用できないかと思っ
 てこれらの廃棄電子機器から抵抗、コンデンサー、トランジスター、LED、スイッチなどの電子部
 品を抜き取ってストックしていた。

 今回、これらを組み合わせて2個のLEDを交互に点滅させる回路を組み立てた。
 トランジスタが作動するか不安であったが、実にうまく作動した。

 【試作】
 まずは1芯コードを使った配線で組み立て。1芯コード自体で形状を保持できるので
 ボードがなくても回路が堅持できる。これに単3電池ボックス(3V)とスイッチを繋
 いで出来上がり。仕様どおり2個のLEDが交互に点滅する。点滅周期はこの回路では
 およそ0.5秒。点滅周期はコンデンサーと抵抗の組み合わせで変わるらしいが、これく
 らいの周期がちょうど具合がいいので試していない。
 このままでも少なくとも1週間以上点滅を繰り返すが、これに光センサーを取り付け
 て見た。夕方暗くなると自動的に点滅する。
  
 回路全体        発光部詳細
 
 ハンダ付けが正直下手だが、まあ実用(?)は問題なし。

 光センサーをプラグで遮光すると点滅を始める。この回路もうまくいった。
 ただし、CdS光センサーは購入品(廃棄の電子機器には見つからなかった)。
 従って、CdS以外はすべて再利用品で製作したことになる。
  
 上のLEDが点灯      下のLEDが点灯

 暗闇の中で点滅させると結構目立つ。また、ウサギの人形の両眼にこのLEDを組み込
 んだら面白いのではないかと思う。赤およびピンクのフェルトを購入までしたが
 まだアイデア止まり。
 
 
 【コンパクト化】
 今度はボードも回収品を使って、黄のLEDで製作。やはりボードを使えば一体化でき
 コンパクトになる。試作品は電池やスイッチの接続がハンダ付けしていないので移動
 する度に接続部が外れることがあったが、一式取り扱えるのでやはり便利だ。
 電池の両方の端子も銅線を加工して製作しており、これもLEDの電流制限用の抵抗以
 外はすべて再利用品。
 ただし、光センサーは付設していない。

   
 正面          斜方          裏側

 ※裏側にはショート防止のため粘着テープを貼付した。
  裏側からみるとボードが再利用品であることが明らか。

  
 上のLEDが点灯     下のLEDが点灯

 これはカエルの人形に組み込んだら面白いのではないかと思っている。

 不要となった電子機器から部品を抜き取るのは結構根気が要るが、汎用の部品が
 多量に組み込まれており、再利用を考えると面白い。

 次は、水位警報機(降雨警報機)の自作を紹介する予定。

乾電池2個で光るLEDライトの製作

2012-05-30 | 電子工作
LEDライトは今や100円ショップで安価に入手でき、小さいので使い勝手
もよいが、その殆どが単4電池3個必要。
単4電池も最近出回ってきてはいるもののやはり主流は単3電池だ。
そこで汎用性の高い単3電池2個でも光るLEDライトを自製してみた。
とはいってもベースは電池式のUSBチャージャーで、これにLEDなどを取り
付けるわけなので実態はこれの改造ともいえる。

白色LEDの作動電圧は3.2Vなので電池2個直列の3Vのままでは光らない。
USBチャージャーは電池2個だが内部に3→5VのDC-DC変換回路を組み込んで
あるのでこれを利用することにする。

100円ショップで入手したUSBチャージャーに写真のように高輝度白色LED
と75Ω抵抗および押しボタン式スイッチをつけて出来上がり。
(うまい具合に収まった)
LED1個でも十分だが、ケースの収納スペースにも余裕があるので2個つけた。


   
 完成品           内部の回路
 ※回路は比較的単純だが、細かいので慎重に作業する。ケースの樹脂の耐熱性が
  あまりないのでハンダ付けする際に熱で変形しないよう慎重に作業した。



 光り具合は以下の写真のとおり。
     
 正面から          横から

 ※反射式集光板がなくても無垢のLEDだけで結構明るい。十分実用に耐える明るさ。
  


 思いのほかうまく出来た。次はLED交互点滅回路の組み立てについて掲載の予定。