■明日の「町奉行日記」の下読み2日目に入る前に、さらにその次の日に観に行く上演に関して、感じたことがあるので書いておきます。写真は試験管の折り込みに入っていた、B4縦1/2のちらし。束からどうやってもはみ出すサイズのちらしといえば、昔なら名古屋時代のホチキスとか、超光速★トイソルジャーも試みたことがあったけれども、随分久しぶりという印象があります。情報だけならネットでわかるし、それ以上の要素も作り込むスキルさえあれば(それこそホチキスのように)大して難しくないはずですが、あえてそこではなく、ちらしのサイズを
変えるという方法をとってきたのは、逆に新鮮でありました。「私たちが始まっている」という白抜きの文字が目立ちます。
■始まりを刻むことは大切である。なんて口幅ったい言い方をするまでもなく、無意識のうちに心身の記憶に残るものです。自分も役者として初めて立った時の時間は、どうにも忘れ難いものとして今でもよみがえります。苦い感触とともに。でも、そういう原点があるからこそ、その後の苦しさも乗り越えて来られたのだろうし、今も場所や顔ぶれは変わっても、演劇の舞台回りで活動する日々を送っているのだと思います。問題は、かつてのそういう自分の大したことなさをどこまで新鮮に抱き続けられるかという点なのではないかと感じます。エラそうに言えば。
■そういう意味で、このちらし「新団体設立の為のワークショップ発表会」に参加する人々が、どれだけそれぞれの「始まり」を意識して舞台に立てるか、ということにとても興味があるし、少なくともこういう切り口でちらしを作って来る集まりの今後の動向は、気にしてみてみようかなという気にさせられているのです。自分などが言っても大して説得力はありませんが、大丈夫です。大概のものは、どこかの時点で「大したことがない」のです。でも、大したことがないものは、大したものであった瞬間があってから初めて大したものでなくなるし、大したことがないものが、あれよあれよと大したものになったことを、実は私も、これを読んでいらっしゃるあなたも知っているはずです。この「始まり」に期待しています。
■さて、下読みに戻ります。あすはこちらで18:30からですよ。
新団体設立の為のワークショップ発表会
2011年10月1日(土)2日(日)
10/1…14:00/19:00 10/2…13:00/17:00
開場は開演の30分前(未就学児童入場不可)
公演協力費…前売500円 当日700円
会場…名古屋市青少年交流プラザ(ユースクエア)
http://www.yousquare.city.nagoya.jp/
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