素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

ウルトラマンジード 第15話「戦いの子」

2017-10-14 22:00:00 | ウルトラマンジード
ゼガンとウルトラマンジードたちの戦いの影響で、モアが時空の歪みに飲み込まれ、どこかへ飛ばされてしまう。ゼナから彼女の生存を示す手掛かりを知らされたリクたちは、捜索へと飛び出した。 一方、モアは戦いで消耗しきったクルトと一緒にいた。かつての上官であるゼナがシャドー星人としての精神を忘れていることに複雑な思いを抱いているクルトに、モアはその気持ちを解きほぐそうと説得を試みるが・・・。


今回は、ゼナ先輩の表情が、重かったです。
表情のないシャドー星人なんですが、それでも、
クルトを見つめる表情が、すごく重かった。よかった。

ところで表情を変えないのが特徴のシャドー星人ですが、
ゼナのことを語るクルトは、とても苦々しく辛そうな表情で。
もしかしたら。潜入作戦のために表情を作り、他の生物たちの「感情」を真似ていたことで
自身もいつか、「感情」を表現することが、自然と身について
本当の笑顔を見せられるように、なっていたのかなって。

そう考えると、やっぱりクルトには生きて欲しかったなぁと。
生きて、ゼナと同じく、シャドー星人の生き方に縛られず
自由な生き方を見つけて欲しかったなぁと。

そんな感じで。今回の話はもう、何が正解かわからなくって、
なんかもう、難しい話でしたね。

クルトは、ゼナならこの苦境を救ってくれると、
自分たちの味方になってくれると信じていたわけで。

しかしその期待は裏切られ、
散っていった仲間たちのためにもシャドー再興の夢を諦めるわけにもいかず、
もはや、ゼガンと共に玉砕するしか道は残されていなかった。

・・・残されていなかった、のだろうか。
地球人からしてみれば、ゼナのような生き方もアリだよ!と思うし、
死んでどうなるんだよ、生きてないとシャドー再興もなにもないだろ!と思うんですが、

「正しいのかどうかわからない。
 だが試してみたいのだ。戦うのではなく、共に生きる」


とゼナ自身も言っているように、これはシャドー星人にとっても挑戦であって。
種としての生き方を変えるというのは、本当にとんでもない変革なんだ。

シャドー再興のために死ぬのが正解なのか、
自分自身のために生き延びるのが正解なのか、
それはもう、彼らにすらわからない問題なんだよな。

しかし。ゼナが対ベリアル用にキープしておいたゼガンが今回消滅してしまったことは、
今後の展開を変えてくるんでしょうか。
「あー!こんなときゼガンがあれば!」って言いたいよね。言う準備しておく。

モアがAIBに就職した経緯もありました。
「ジーっとしてても、ドーにもならない」という、リクの軸になってる言葉は、
モアからリクへ伝えられたものだったんですけど(第4話

今回は、リクの言葉。

「誰かを元気にさせたり楽しい気分にさせたり、
 そういう人になれたらいいなのかな」


これが、モアのこの後の行動に影響を与えたのかもしれない、っていう。

「私を、AIBで働かせてください!
 地球人も、宇宙人も、みんなを元気にしたいんです!」


お互いの言葉が、互いに影響しあい、
先へ、また先へとお互いを進めてる関係が、すごくいいよなって。

「でもね、やめたくない、諦めたくない。
 地球人も宇宙人も、みんなが元気で楽しくいられるように。
 どうしていいのか、何をしていいのか、私に何ができるのか、
 全然、なにもわからないけど。
 でも、でも、・・・ジーっとしてても、ドーにもならないから」


そんなモアの存在が、AIBのあり方を大きく変え、
ひいては、地球の存亡に大きく関わってきているのかもしれないわけで、
モアもまた、地球を守る大きな存在なんだなって思いました。地球の、ウルトラマン。

おまけ。
知りたいワイドのトピックスが「アイドル誕生」っていうところに、
「怪獣に襲われて街が大変になった直後の話題がそれかい!」って思いました。
人々は、タフである。

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