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2017.11.3 『ペケレベツ岳』(1,532m)   廃道に向かってまっしぐら!

 

 3日、「文化の日」からの三連休は、

天気予報に従うと十勝方面に向かうしかなかった。

 

3日(金)の朝、Hiromiを迎えに行き、十勝へ向かった。

そしてこの日は予報がパッとせず、せいぜい曇り程度だったので、

新得町の『オダッシュ山』に登るつもりだった。

夕張インターから高速自動車道を利用して十勝清水まで走り抜けた。

そこで真っ先に目にした『ペケレベツ岳』が白くない。

日高の山はもう真っ白だと予想していたので、

これはラッキーと即変更し、『ペケレベツ岳』に登ることにした。

昨秋の台風被害でほぼ1年の間、

行止めが続いていた日勝峠がつい先日通行可能となった。

日勝峠を清水側から登山口がある除雪ステーションまで登って行ったが、

路面のアスファルトが新しくなって、ひじょうに走りやすい。

そして通行中の車は、大型トレーラーが大変多い。

日勝峠が通行止めだった間は、高速自動車の無料走行措置が施されていたが、

それがなくなると、

トラック関係は皆一般道を走らざるを得ないのだろう。

  8時10分、登りなれた山への登山口をスタート。

と同時に、すごい笹に見舞われた。

以前から笹が濃い登山道だったが、

この一年間人が入らなかった結果、

更に背丈が伸び、密度も濃くなった。

ただ笹の葉が乾いて、水を含んでいなかったことが幸いだった。

その後笹の海は一旦切れるが、またすぐに飲み込まれてしまう。

しかも笹丈が更に高くなり、

前を行くHiromiの姿がうもれて時折見えなくなってしまう。

その笹丈や、Hiromiの背丈を超えるばかりではなく、

この私でさえ頭までスッポリ飲み込まれてしまう場面が・・・

そんな悪条件を逆に利用し、

Hiromiにルートファインディングの訓練をさせることにし、前を歩かせた。

しかし、心配した通り、

何度も登山道を外れて藪を漕いでしまう。

だがそれはしょうがない。

びっしり覆った笹の海が、登山道を完全に隠しているし、

踏みあとの名残すら残っていないところだらけだ。

 9時45分、尾根突端の「1,343mピーク」。

ここまでひどかったルートだが、

稜線に上がったこのあと更にひどくなる。

『ペケレベツ岳』とのコルに向かって下って行くと、

新たに生育した笹が登山道にびっしり。

つまり登山道が消滅している。

わずかに残るピンクテープをつないで、登山道の名残を探す。

その時点でHiromiがルートファインディング訓練をリタイヤ。

私は何度も登ってきた山なので、

全般を通して尾根のどの位置に登山道が開削されているのかが頭に入っている。

その記憶と勘に従い、問題なく詰めて、

10時45分、『ペケレベツ岳』頂上。

そこから目にする北日高の山の風景は、

懐かしさと新鮮さが織りまざり、なんとも言えない。 

しばし山岳風景を楽しみ、ラーメンタイムを取ったあと下山を開始。

下山でもルートファインディングが大変だ。

けれど問題なく下り、多少登り返して

 11時45分、「1,343mP」。

ここからの下りは、またHiromiを前に歩かせて、ルートファインディング訓練だ。

しかし、尚も期待に反して何度もルートを逸脱する。

ただ間違いに気付き、その修正も早くなった。

そして言うことがいい。

「尾根が狭いから間違ってもすぐわかる」。

だっらはじめから間違えるなやあ・・・

 登山口近くで北側の斜面を下り、日勝峠の国道に降りた。

登山口のすぐそばだが、最後の笹漕ぎがいやになった。

12時50分、登山口。

思いがけない1,500m超登山に二人して満足。

  現段階でこの山に足入れることは勧めない。

それが初心者であるならなおのこと。

必ずルートを見失う。

大掛かりな人の手が入らぬ限り、確実に廃道に向かう現実を見た。

  下山してもまだ時間が早かったので、『芽室岳』へ様子を見に行った。

昨秋の台風災害後、登山口まで行けるものかと、以前から気になっていた。

しかし円山牧場の途中で「芽室岳登山口には行けません」との立て札があり、通行止めとなっていた。

 

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