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2015.11.29  『坊主山』(791m)

 今朝7時に私の家集合で、穂別の『坊主山』へ出かけた。

久しぶりに揃ったメンバーに加え、昨夜「忘年会」にゲスト参加したChieも一緒だ。

昨夜の深酒はほとんど残っておらず、悪影響なし。

『サイゼリヤ』のワインって、どうしたことか全然残らない。

昨夜は私とToshiとReiで1.5ℓのワインを3本空けたのにだよ。

この3人でということは、私一人で1本半(750mlフルサイズ3本分)を飲んだことになるはずなんだが・・・

『サイゼリヤ』のマグナムが、よほど体に合っているのねえ~

 

 この時期は積雪が中途半端なため、登る山の選定が非常に難しい。

しかも先日、11月としては62年ぶりの大雪に見舞われたこともあり、益々難しくなった。

そんなときに狙い目なのが今日の『坊主山』である。

南夕張から穂別にかけての一帯は、エアーポケットのような地域で、真冬でも積雪が少ない。

そして今日は大当たり!

素晴らしい天候に恵まれた。

これは晴れ男Toghiのおかげ、と思っているのはHiromiだ。

 

 登山口に向かう林道を進んで行くと、徐々に積雪が増し、氷状の雪が車体の腹に当たる。

それで登山口手前約2kmで下車し、歩くことにした。

 

 9時5分、林道の駐車地をスタート。

大型クロカン四駆が一台つけたと思われるワダチが続く林道を軽快に進む。

空は真っ青!

実に気持ちがいい。

 

 9時50分、登山口着。

ここからはしばらく美しいカラ松林の中を歩く。

これがまた素晴らしい。

その後は葉が全て落ちてしまった木々の木の間越しに、遠くの景色が見え隠れする。

そんな景色をこの山初登のAotaに説明しながら歩く。

登山口から1kmも進むと、急に積雪量が増した。

アッと言う間にふくらはぎまで達し、スピードが上がらない。

しかし、雪をこんもりと枝枝に盛り付けた木々が現れ、思わず記念撮影だ。

やがて一気に視界が開け、目指す頂上が目に飛び込んでくる。

実に美しい!

それからは視界を遮るもののない世界を楽しく歩く。

 

 11時15分、頂上着。

初めてこの山の頂上に立ったAotaが感動の連続で、珍しく写真を撮りまくっていた。

ただ、791mの頂上はわずかな風でも体を直ぐに冷やしてしまう。

写真を撮って即下山開始。

山小屋「坊主」まで下って昼食とした。

 

 昼食後は歩きながらの会話に花を咲かせ、淡々と下って13時25分、駐車地着。

今日も楽しかったねえっ!!

 

 今日はハプニングがあった。

朝私の車に乗り込んだToshiが余裕を見せる態度で、「今日は誰か何か忘れものしたかなあ?」と、まるで他人ごと。

しかし、途中で寄ったトイレで「あっ、着替えを忘れた!」。

そう、下山後の入浴の際に着替えるもの一式を自分の車の中に忘れてきたのだ。

「忘れ物落とし物兄妹」の兄は、やはり健在であった。

 

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2015.11.28 『ミニ山の会』忘年会

 

   今日は午前中仕事だったので、山には出かけず夕方から『ミニ山の会』の「忘年会」をすることにしていた。

何人もいない「ミニ」な会の中なのに、社長だ専務だという人物がいるものだから、12月に入っては機会が得られないと予測して今日にした。

場所はいつもの『サイゼリヤ』新札幌店。

しかし、たった4人しかいない中、忙しいAotaが来られないため、ゲストを二人呼んで一緒に楽しむことにした。

ゲストのうち一名は8年前に浜益の『黄金山』で知り合い、何度か同行登山をしたChieであり、もう一人は我が娘Reiである。

この娘のReiが親父に似て酒好きで、毎晩夕食は酒(ハイボール)と肴だけである。

ただひたすら夜の酒を楽しみに働き、その酒を美味く飲むために料理をする。

まるでオヤジの生活だ。

そんな娘なので、飲み会大好き。

呼べばよほどの理由がない限り、札幌の東区からやって来る。

 

 いやあ、笑ったな。

涙が何度も出るまで笑った!

ボケボケのHiromiはスキだらけで、ツッコミ、ツッコミ!

そのツッコミさえ理解できないボケぶりに、更に笑い笑い・・・

“天然Hiromi”には腹の底から笑わされたぁ~

いい忘年会だったねぇ~

 

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2015.11.23 『真谷地岳』(752m)

 『真谷地岳』(まやちだけ)、それはどこでとう調べようとも見つからない山。

『ミニ山の会』で勝手に名付けてそう呼んでいる山だ。

きっかけは数年前Toshiと初めて登ったとき、Toshiが生まれ育った夕張市真谷地の奥に位置することから、二人で勝手にそう呼び始めた。

 

 『真谷地岳』は頂上に大きなアンテナが3本建ち、そこまで保守管理のための車道がつけられている。

支笏湖の『紋別岳』に登ったことがある人なら、それとそっくりな管理道路が続いていると思ってくれるといい。

しかし、頂上からの展望は『紋別岳』とは比較にならずつまらない。

おそらく100人登ったとしたら、100人全員がつまらない山と言うだろう。

ところが私にとっては将来住み着きたいと思っている夕張の中の一座であり、何度も登っている。

麓に生家まで残っているToshiでさえ、たった一度しか登っていないのだが・・・

 

 三連休最終日の朝、日勝峠で目覚めたのち、車を走らせて夕張市真谷地へ。

炭都として栄えし頃は、真谷地から毎朝5台の大型バスが通学用に出ていたとToshiが言う。

そんな面影なぞ微塵も残っていない旧真谷地市街を抜けると、林道ゲートに突き当たる。

そしてその近辺に駐車して徒歩でスタートする。

一日そこにいても誰も来ないところだ。

 

 9時20分、林道ゲート前の駐車地をスタート。

スタート地点での積雪は0状態。

ところが歩を進めるうちに少し積もり出す。

この管理道路は片道5.8km。

いつも天候が悪くてどこに出かけてもつまらない時にしか訪れない山だったので、周辺の景色を目にしたことがなかった。

しかし、この日は登るにつれて青空がその面積を広げ、木の間越しに周辺の風景を初めて目にすることができた。

これは冬用装備不足のHiromiに、ある意味感謝かなあ、と思える瞬間だ。

また車道を歩いていても、青空と樹氷のコントラストが美しく、ここに登って本当に良かったと感じた。

 

 10時40分、頂上着。

いつものようにインスタントラーメンを食べて下山。

 

 12時10分、駐車地着。

掘り出し物のHiromiさんと、拾い物の景色を楽しめた、楽しい山行であった。

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2015.11.22  『十勝幌尻岳』(1,846m)

  三連休中日の日曜は、芽室町の八千代牧場近くで目覚めた。

夜明けが遅くなり、気温もマイナスとなると朝起きるのが辛い。

車中泊をしながら登り歩くときは、一日のスパンで時間配分をするので、特に時間を要する行程でない限り、バカみたいに早く起きたりはしない。

夜ゆっくり飲んでいたいしねえ~

 

 戸蔦別林道は水溜りが全て凍っていた。

そしてオピリネップ林道に入るも、積雪は予想と期待通りサラッとだけ。

 

 7時15分、登山口をスタート。

我々が登山口に着くと数分で男性の若者が一人でやってきた。

そして登りはこの若者と抜きつ抜かれつして高度を上げていった。

標高が1,500m位に達すると、積雪が膝近くまでになり、スピードがガタ落ちとなる。

そんな中をその若者とラッセル交代ができたわけで、助けられたものだ。

スノーシューは車に置いてスタートした。

この山では季節柄、笹とハイマツが障害となってスノーシューは使えないと判断した。

私は大小4セットのスノーシューを所有し、状況に応じて使い分けているが、その中の小型をザックにくくりつけても結構な重さを感ずる。だから、その辺も勘を働かせて行動する。

この日はスノーシューを背負わなくて正解。

ツボ足で十分であった。

 

 長い(積雪に足を取られるので余計長く感ずる)尾根の急登を終えて、ようやく頂上から北に伸びる稜線に出た。

そこで感覚的に強風を感じ、更なる過酷な状況に接する準備として、冬用アウターを重ね着し、手袋も得意の軍手から冬用のものに替えた。

それを見ているHiromiも当然そんな準備を始めると思っていた。

ところが何もしようとしない。

「お前アウター着ないのか?」、「いやあ、このままでいい~」

しかしそのままでいいわけがない。

放っておくと、春秋用のアウターのまま登りだした。

すぐに冷たい強風にさらされ、状況は過酷になる。

それでも「もうどうにでもなれ」といった様子で歩を進める。

強風に打ち消されるため、何も声をかけられない。

頂上までのわずかな距離ではあったが、これもまたひじょうに長く感ずる。

 

 10時50分、頂上着。

と、同時に「もういい!」、と言い残してHiromiがとっとと下山を開始した。

頂上での滞在時間わずか5秒!

Hiromiにとって初登の山なのに、記念撮影すらできない。

風が強いとは言え、この時期には珍しい晴天。

実に惜しい。

 

 下山途中の沢沿いで昼食にし、

13時ちょうど、登山口着。

 

 新嵐山荘で汗を流し、日勝峠で車中泊をした。

そこでこの日の反省だ。

「何故稜線に出たときアウターを着用しなかった?」

「だってあの時は寒くなかったもの・・・」

寒くなってからでは遅い、ということは口が酸っぱくなるほど言ってきた。

また、私が先を読んで寒さ対策をしているのを目の前にして、何故同じことができない?

このようなことは過去にもあった。

どうして学習できない!?

したくもない説教をせざるを得なかった。

甘い! 危険、死と隣り合わせのスポーツだという自覚が足りない。

更に、この三連休で準備した装備を確認すると、まだ秋の準備のみ。

従って、その時点で翌日予定していた『ペケレベツ岳』(1,532m)を中止した。

 

 

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2015.11.21 『オダッシュ山』(1,098m)

  今年最後の三連休は、いつものように天気予報に従い、北日高に出かけた。

 

初日の21日(土)、雨の朝をゆっくりして8時にHiromiを迎えに行った。

日高山脈の今シーズンにおける積雪の状況がわからないので、まず新得から『オダッシュ山』に登ってみることにした。

狩勝峠を下り、新得町に入るとうっすらと降雪の形跡があるものの、殆どが解けてしまっていた。

 

10時50分、高速自動車道脇の登山口をスタート。

登山口で解けかかったわずかな積雪が、高度を上げるに従い徐々に量を増したものの、登行にはまだ全く影響がない。

 

12時10分、頂上着。

新得市街地からこの山に向かう途中は素晴らしい天気だったのに、すっかりガスに覆われてしまった。

そして風が強い。

記念撮影をして即移動。

頂上を少し下った地点で、風が弱いところをみつけて昼食。

いつも美味い山で食べるインスタントラーメンだが、寒いと更に美味さが増す感じだ。

 

昼食後は一気に下る。

多少の積雪が下山の下半身に心地よく、Hiromiも走って下山。

13時20分、登山口着。

一貫して雪模様の山行ではあったが、まあ楽しかったわぁ~

  積雪の状況がわかったので、翌日の山行を『十勝幌尻岳』に決め、芽室町で入浴のあと拓成へと移動して車中泊とした。

 

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2015.11.14 『恵庭岳』(1,320m)

 

  この週末は土曜日だけの山行だ。

金曜の夜、久しぶりにHiromiを拾って出かけ、『恵庭岳』登山口近くで車中泊。

就寝前は晴れて星空だったが、朝起きるとどんよりとした曇り空。

おまけに『恵庭岳』は5合目から上がガスの中だ。

モチベーションが上がらないまま、6時45分に駐車地をスタートした。

 

  『恵庭岳』登山口は、昨秋の集中豪雨で大量の土石流が発生し、登山口一帯を覆い尽くした光景を、今年7月ここを通った際に目にした。

そしてその後(案内板には9月からとある)大規模災害復旧工事が開始され、目下は立ち入り禁止状態だ。

先週Hiromiが一人で登ろうとしたが、登山口が不明で取りやめた。

無理もない。

私としてはそんなことなぞ知らずに出かけたので、やめるわけにも行かず、工事現場の中を歩いて奥の涸れ沢へと向かった。

工事開始時刻を午前7時と読んでの行動だった。

 

  大きな砂防ダム建設現場を、「これはまずいだろう・・・」という状態で乗り越えて、涸れ沢に降り立った。

その涸れ沢奥にあらためて「登山口」の標識があるのだが、とにかく随分久しぶりに訪れた景色が変わりすぎて、ついつい涸れ沢の砂地に続く複数の足跡と、

そこら中に付けられているピンクテープにつられて先を進んでしまった。

ところがこれが今日のプラス要因。

踏み跡を進んで行くと、作業道を登り返して国道453号線に出た。

位置は国道上部のオコタンペ湖方面への分岐と、『イチャンコッペ山』登山口とのちょうど中間点だ。

しかもすぐそばには車10台分もの広い駐車スペースまである。

これには少々驚いたが、災害復旧工事のため通常の登山口からの入山が不可能となったため、誰かが非常手段に訴えて入山したのだろう。

とにかく人気の高い山だ。

誰かが踏み跡を残し、そこにピンクテープを付けて歩くとすぐ登山道と化してしまう。

 

  そんな新登山口を確認し、歩いたルートを戻って正規の登山道を登ることにした。

この登山道もまた旧登山道を廃道とし、2合目から5合目付近まで新たな斜面に新登山道が刻まれていた。

これは明らかに倒木のせいだ。

他の山域同様、ここでも倒木が嵐のようだ。

このところ毎年のように強風が吹き荒れる事が有り、倒木は増えるばかりだ。

5合目付近で旧登山道と合流し、下を見下ろすと旧登山道には倒木が折り重なるように山になっていた。

 

  7合目の「見晴台」を過ぎると積雪が現れ、上部に向かうにつれて量が増えるものの、たいした深さではない。

9合目の「見晴台」で上部への立ち入りは禁止となるが、Hiromiの「行けるところまで行きたい」との意志を確認して先へ進むことにした。

私としても申し訳ないが、この処置がなされてからここで引き返したことはなく、変わりゆく頂上岩塔の様を見てきた。

辺りは5合目付近からスッポリガスに包まれ、おまけに雨が降り出して何も見えず、ああつまんね!

  直登の頂上岩塔に取り付いたとき、登りはいいが雪がついた岩肌の下りに危険を感じたHiromiが、自ら登頂断念を決めて撤退することにした。

まあどうせ頂上に立っても何も見えないのだが。

とりあえずHiromiを待たせて登ってみた私だが、頂上に飛び出すところですごい強風が吹き荒れ、とても頂上に立てる状態ではなかった。

 

 下山は強くなった雨の中をただ淡々と下った。

そして最後は全てが起動している工事現場の中を通ることは避け、新発見の登山口を出て国道に沿う広い歩道を歩いて駐車地に戻った。

その時点で時刻は既に12時半を過ぎていた。

 

  天候が悪くて何も見えない山行ではあったが、久しぶりの『恵庭岳』は面白かった。

人がひとりもいない山はいい。

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2015.11.7~8  トレーニング登山

 

この週末も土曜出勤の上、日曜の天候が良くない予報だったので、札幌市内の山でトレーニング登山をすることにした。

 

  昨日(土曜日)の午後、『手稲山』と『千尺高地』に登った。

今年一番の冷え込みで、『手稲山』は氷点下ではなかっただろうか?

軍手の指先が冷たく、歩いてもなかなか温まらなかった。

この軍手というのは便利なもので、適度な通気性があり、冬用手袋のように熱すぎない。

ストックのグリップを握っての登行では、手が熱を帯びて汗をかく。

だから厳冬期でも低山では軍手を使用し、上部で冬用手袋に替えている。

気温が低い『手稲山』ではあったが、天候は上々で晩秋の景色が美しい。

そしていつも思う、札幌というのは190万の人口を抱えた大都会であるにもかかわらず、隣り合わせでこんな素晴らしい自然がある。

この日も『千尺高地』では林の中でヒグマが吠えていた。

そして人っこひとりいない。

大都会とそんな自然が同一フィールドに存在する街なぞ、世界中を探しても札幌市だけではなかろうか?

 二山を終えた後は最寄りの銭湯に行き、ゆっくり温まった。

そして再び『手稲山』に戻り、ひとり車中宴会。

いつものように心ゆくまで酒を楽しみ、『手稲山』の深い懐に抱かれて眠りについた。

 

快適な眠りはなかになか覚めることがなく、起きてみれば8時近く。

よく寝た。

  8時半を過ぎて、今日も『千尺高地』に登った。

ゆっくりゆっくり。

 

  頂上あたりでポツリポツリと降り出す雨。

予報通りであり、どうもモチベーションが上がらない。

そんなときは無理することなく、帰途に着くことを決めた。 

 

 早々と帰宅し、洗濯を済ませて女房と買い物に出かけた。

そういう時間も必要なので、今日はちょうどよかった。

 

 

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2015.11.3 『神居尻山』(947m)

 

  今日は樺戸山地の『神居尻山』に登ってきた。

いつものHiromiが今日は文化の日に仕事がらみで、文化の日らしい講演を聴きに行っていたので、私ひとり。

それでは自作自演のドラマのはじまりはじまりぃ~

 

 昨日は11月の営業初日。

配送が仕事のこの私、ただでもてんやわんやなのに、翌日が祝日ときている。

朝から伝票の山で、積みきれない荷物を残してスタートしたものの、時間がかかって残業だ。

そうなると疲れて翌日の山行意欲が薄れる。

そのまま帰宅して自分のベッドに寝てしまうと、翌朝おっくうで山行をやめてしまうかも・・・

という危機感から、終業後あいの里の入浴施設で汗を流し、そのまま『神居尻山』の麓に向かった。

私は車の中に登山道具、衣類一式を積み、季節によって積み替えているものの、全てが揃っているので、いつでも山を目指せる。

文化の日は札幌の山でトレーニング登山でもよかったのだが、天気予報が「晴れ」と言うと、そうもしていられずに行動。

昨夜は21時に『神居尻山』の麓に着き、ひとり「カンパーイッ!!」。

翌朝はまたゆっくり起きるつもりだったので、0時まで酒を飲み、目覚ましをセットせずに就寝した。

この「飲み助」というやつは質が悪く、毎日同じ量の酒を飲まなきゃおさまらない。

従って、開始時刻が遅れると、終わりもそのまま遅くなるのだ。

それを急いで飲むと二日酔いだ。

ねえっ、面倒でしょ~っ!?

 

  今朝は6時45分に起床。

ゆっくり眠ることができた。

 

 7時40分、道民の森最奥の駐車場をスタートした。

ここも木々の葉が落ち、木の間越しの風景を楽しめる。

足元は落ち葉が敷き詰められ、足と脚にひじょうに優しい。

私は今、下山で極力走らないようにしている。

膝への配慮なのだが、このふかふかの登山道を下っていると、ついつい駆け出してしまう。

 

 『神居尻山』には、もう200回ほど登っている。

昨日の喧騒で疲れた心身を、そんな『神居尻山』で癒したかった。

多くがAコースを登り、Bコースを下る。

わずか1,000mに満たない低山であるにもかかわらず、上部は高山の雰囲気が漂う素晴らしい山だ。

 

 Aコースの中間点を過ぎた辺りで、解けかかった雪の上にヒグマの足跡が現れ、それは上部の稜線まで続いた。

足跡の大きさからして、かなりの巨体だ。

この辺りでは珍しいくらいの大きさ。

そんな巨体になれるくらいこの森は豊かということか。

それにしてもいつも思う。

もう木の実もなにもないこの時期に、いったい何を口にして動き回るのだろう?

たらふく食べ、体に脂肪を蓄えて冬眠しなきゃならないのに、何もない餌を探して動き回っているうちに、脂肪を蓄えるどころか、痩せこけてしまうんじゃないか?

 

 麓から見ると『神居尻山』の頂上部にのみ濃いガスがかかっており、歩を進めても一向にそれが晴れない。

「こりゃあ頂上はダメかな?」

と、半分諦めていたのだが、頂上を目前にしてガスがどこかへ行ってしまった。

こんなことってなかなかないようだが、回を重ねて登り歩いていると、けっこうそうしたタイミングには遭遇する。

 

 9時55分、頂上着。

三脚を立てて写真を撮り歩いていると、以外に時間がかかるものだ。

私が今日のルートを一周して車に戻って、最も速かったのが2時間12分。

それと比較すると、いかにゆっくり登ったかがお察しいただけると思う。

とにかく小春日和の穏やかな日差しを楽しんで、癒されたぁ・・・

 

 11時20分、登山口着。

 

 下山時のBコースで、笹刈りがなされていた。

ありがたいことだ。

関係方面の方々に感謝申し上げたい。

 

 

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2015.11.1 『佐主岳』(619m)

 

 今朝樹海温泉「はくあ」のすぐそばで目覚めたのが7時45分。

ゆっくり起きるつもりだったので、目覚ましをセットしなかった。

それにしてもそんな時刻まで目覚めぬとは、二人とも疲れているのねえ~

しかし、Hiromiが私より早く起きたことはない。

必ず私が先に起きてHiromiを起こす。

だから、今日だって私が起こさなかったらいったいいつまで眠り続けるんだぁ・・・???

 

 「はくあ」から近い「穂別キャンプ場」奥の林道に入り、鎖のゲート手前に駐車。

片道8kmの林道を歩いたところに『佐主岳』(さぬしゅだけ)の登山口がある。

ここ数年毎年晩秋から初冬の間に登っている山だが、今回は林道をMTBで走行することにした。

この時期になると樹林の中で眺望が効かない低山で、樹木の葉が落ち、木の間越しに遠くの景色が見えるようになる。

それが好きで、この時期は低山歩きを重ねる。

 

 9時ちょうど、ゲートを越えてスタート。

ちょっと走るとすぐに上り坂で、振り向くとHiromiがいない。

しばらく待つとMTBをおしながらやって来た。

(う~ん、これは先がながそ~)

この林道はアップダウンが結構激しい。

従ってHiromiは歩いてMTBを押して歩く時間が長く、なかなか距離を稼げない。

そして林道のほぼ中間地点で記念撮影をした時だった。

谷間の方から、「ウエ~ッ!」というヒグマが吠える声がした。

これは「ウォ~ッ」ではなく、「ウェ~ッ」なのだ。

ヒグマが吠える声は何度も耳にしているが、なんとも言い様がないくらい自然界に生きるものの声で、「ウェ~ッ!」と吠えるのだ。

林道にはヒグマの足跡もある。

この林道ではこうしたヒグマの痕跡を目にしなかったことがない。

本当に自然豊かな森なんだなあと感ずる。

 

 HiromiがMTBで四苦八苦しながら、

10時25分、登山口着。

ひどく遅いようでも、歩くよりは少し速いようだ。

登山口からはわずかな距離を急登で一気に駆け上がり、頂上に達する。

しかし、この登山口からの僅かな行程は笹が生い茂り、廃道寸前だ。

我々は穂別キャンプ場からのルートをたどったが、もう一本穂別町に近い方から林道に入ることができるようだ。

しかしそれにしてもゲートで林道が閉ざされているなら、長い歩行を強いられる。

結局どちらのルートをたどるにしても、アプローチが長すぎるので人が近付かないわけだ。

ガイドブックで紹介されているわけでもないしねえ・・・

かすかな踏み跡の急登を経て11時ちょうど頂上着。

頂上からは樹木のない東側だけがすっきり見える。

 

 前日登った『坊主山』や、その奥に『ハッタオマナ岳』。

その他の方角には樹木が林立し、スッキリとは見えないものの、木の間越しの景色を楽しめるいい季節だ。

おまけに今日は小春日和。

「小春~♪ お~ばさぁん~♫ あい~に~♬ ゆ~く~よ~♪」ってかあ・・・

 頂上でゆっくり昼食を摂り下山開始。

登山口に戻って、快適なMTB走行だ。

さすがに復路は下り坂がほとんどで、HiromiがMTBを押して歩く場面はわずかだ。

それでもガタガタ、ズルズル道が怖いようで、ずいぶん時間がかかった。

  

  12時40分、駐車地着。

ドロドロのMTBを沢に運び、ブラシで丁寧に洗った。

この林道はドロドロのところが多かった。

こんな林道も珍しい。

しかし、今日も楽しい山行ができたことに、二人して感謝!

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2015.10.31 『坊主山』(791m)

 

  この週末の土曜日は私が午前中仕事だったので、昼過ぎにHiromiを拾って夕張の先の穂別に向かった。

一週間前の初雪で冬タイヤに替えたのだが、これをするとタイヤのへり方が気になり、ただでも運転がおっくうなのに、更に遠出したくなくなる小市民である。

 

 『坊主山』は林道の先の登山口まで車で入ってしまうと、すぐに登れる山だ。

しかし、その低い難度からは想像し難い素晴らしい景色を目にできることで、毎年一度は訪れる山だ。

そしてそこには私が最も好きな山風景の一つがある。

 

 14時10分、登山口をスタート。

歩き始めは美しいカラ松林の中を進む。

カラマツの紅葉は、この辺りではもう終わりに近付いていた。

20分も歩くと登山道に雪が残る。

樹林帯を抜けて視界が開けると、素晴らしい笹の世界が広がる。

背の低い笹原はもっと前の季節だと、緑のカーペットを敷き詰めたようで、実に美しい。

「坊主小屋」の前を過ぎると高度が上がり、辺りの風景は欲しいままだ。

わずかな尾根の登りを経て791mの頂上に立つ。

 

14時50分、頂上着。

私の好きな風景は頂上の南側にある。

そこから見下ろす笹原と、わずかな針葉樹が織り成す風景はメルヘンチックで、おとぎ話の世界に迷い込んだ錯覚を覚える。

私はそんな山風景が大好きなのだ。

 

 頂上は風があって寒いので、記念撮影をして即下山。

15時30分、登山口着。

もう日暮れも早い季節なので、午後出かけるにはちょうど良い山行であった。

 

 下山後は最寄りの樹海温泉「はくあ」で出てもいない汗を流した。

と言うより、この季節になると「温まった」だなあ・・・

 入浴を終えた後は「はくあ」のすぐそばで車中泊。

Hiromi先生は疲れているようで、夕食後「眠い、眠い」を連発し、横になって眠ってしまった。

 

樹海温泉「はくあ」だが、その営業がどうも落ち着かない。

営業時間がめまぐるしく変わったり、休業してみたり。

 

ここを当てにして何度もフラレた温泉だ。

そこで、貼り紙をそのまま載せるので、入浴を予定の方は参照されたい。

 

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