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2017.1.3 『タケノコ山』(1,039m)

  3日の朝、金山湖畔で目覚めると、辺りはどんよりとした曇り空の下にあった。

トマムへ移動する予定も即変更し、最寄りの『タケノコ山』に登ることにした。

アプローチは南富良野スキー場から南に伸びる町道を、最終人家がある除雪終点となる。

 

 地形図に『タケノコ山』などという名はなく、1,039m標高点のピークを誰かがこう呼び始めたのだろう。

以前アプローチ地点を確認するために寄ったことはあったが、登るのは初めてだ。

そして今回は林業関係の作業のためだと思われるが、林道の奥まで除雪されており、アプローチが大変楽だった。

  7時50分、林道の駐車スペースをスタート。

と、途端におびただしい数のトレース。

さすが滑ることを目的とするなら最高の山だ。

私は滑ることを目的とはしておらず、山スキーはあくまでもピークに立つための道具と捉えている。

そんな道具を使う山登りはアップダウンがつきものであるから、

『羊蹄山』やニセコの山、またはこの『タケノコ山』でない限り、

ピークから滑りっぱなしというところはない。

必ず登り返しがある。

それでアップダウンが激しいところはスキーを避けてスノーシューで登る。

 

 スタートして30分ほど登って行くと、突然樹林帯を抜けた。

そして目の前に標高差400mほどのオープンバーンが現れた。

こういう景色には滅多にお目にかかれない。

なるほど、バックカントリー愛好家たちをとりこにさせるはずである。

と、同時に不安が頭をよぎる。

はたしてHiromiはこの斜面を滑り降りられるのだろうか?

斜面には凄まじい数のシュプールが、右に左にと走り回り、なんとも落ち着かない光景だ。

斜面は高度を上げるほど斜度を増し、不安は更に広がる。

しかしHiromiは黙々と樹林帯に入ってラッセルを続ける。

私は思い余って声をかけた、「お前ここ滑れるの?」、

「わかんない…」

不安を抱えながらも頂上手前のピークに近付き、スキーをデポしてツボ足で登ることにした。

Hiromiの危険を回避するためだ。

頂上付近の危ないところは滑らせられない。

9時50分、1,039mピーク。

美しい風景が広がる。

さて、Hiromiにとって恐怖の滑降が始まる。

最初「シールつけたまま下りるかなあ…」と言い出したが、それはそれで、前につんのめって危ない。

しぶしぶシールを剥がし、スタート。

ところがありゃりゃ!

なんかスイスイ!

ハの字(ボーゲン)スタイルではあるが、かなり傾斜がきつい深雪斜面をスイスイ滑る。

そして楽しそうだ。

なぁんだ、やればできるじゃん!

結局楽しみながら滑り降りて、

10時45分、駐車地。

そこでHiromi曰く、「いやあ、速かったね~」、ガクッ・・・

 

 下山後時間が早いので、車中泊を切り上げてまた帰途に着き、

夜は「サイゼリヤ」でToshi、Mocchanとともに「新年の一杯会」を開いた。

 

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