東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

車が通れなくなる日

2017-11-18 23:21:24 | ノルウェー山暮らし fjellgård
去年は確か年末まで車が通れていた
ふもとから自宅へと続く約5kmの私道
今年はもうATVの出番となりました



先月から何度となく雪が降ってはいたものの
積もってはすぐに溶けていたので
先週末ご近所さん(5km先)の娘さんの誕生パーティーに出かけたときは
なんとか車(スパイクタイヤにチェーン装着)で下山できました

ちなみに娘さんは13歳
趣味は射撃
地元のクラブでも群を抜いて成績が良く
よく遠くの大会にも出場しています

そんなわけでテーブルには空の薬きょうのデコレーション



近い将来
バイアスロン(スキーと射撃を組み合わせた競技)選手になって
オリンピックに出るかも
今のうちにサインもらっておこうかな

話がそれましたが
そんなわけで先週は
ちょっと小ぎれいな格好で出かけることも可能だったわけです

が、もうムリ

囲いのない乗り物でときには吹雪の中を走るので
ひたすら防寒と防雨に徹したアウトフィット
顔面は鼻しか露出していないような怪しい外観です
運べる荷物にも限りがあるし本当に不便…

でもATVを買う前は
相方も義理の両親も
雪山を徒歩かスキーで往き来していたことを思えば
ATVさまさまです
(しかもじゃがいもとか牛乳とか食料をリュックに背負って…)

それに今年は
車よりもATVのほうがありがたいことが1点

道路との段差が大きすぎて車では渡れなかった未完成の橋を
ATVのキャタピラでなら登り下りできるため
橋と家の間の約400mの坂道を歩かなくて良くなりました
嬉しい!

たった400mで?と思われるかもしれませんが
行きは朝だし下りだしでへいちゃらな道が
1日仕事して1週間分の買い出しして
銀行や郵便などの用事を済ませて
日がとっぷり暮れたあとで大量の荷物と共に歩く上り坂となると
もう修行に近いんですよ、これが

リュックしょってヘッドライトつけて
足元を見ながら滑らないように一歩一歩
永遠のように感じる数十分間

でもそんな愚痴も

360度自然しか見えない周囲の景色の美しさや
混じりっ気なしの静寂や
さまざまな野生動物との遭遇や
眩しいくらいの満天の星やオーロラや

日本にいたときには想像もできなかった
働き方や日々の暮らし方の前では
小さいことに違いなく

わたし自身の修行が足りないんだろうなあ…



バスルームの窓から
鹿の訪問の痕跡を見たりすると
ここで暮らせる幸運をしみじみ感じるんですけどね

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