古希行

七十までは歩けたい

おいてきぼり

2016-11-12 05:38:32 | 楽器
 友達の多い希美と、希美が唯一の友達のみぞれ。
 希美が、みぞれを残して、多くの友達と退部してしまった。
 残されたみぞれには、希美との出会いで手にしたオーボエに取りすがって、この1年、過ごしてきた。

 お話としては、二人のいびつな関係が修復されたわけです。

 ーーー

 僕が小学5年の時の話。
 わが校には鼓笛隊がありまして、5、6年生で構成されます。
 下級生にとっては憧れのチームだったので、5年生になった僕たちはクラスの半分ほどが入隊願いを出したです。
 
 さて、最初の顔合わせの時、僕は音楽室に行ったのですが、僕のクラスの男子は、僕ともう一人しかいなかった。
 多くのクラスメートは、その前に、入隊願いを取りさげていたのです。
 その理由。
 鼓笛隊の練習は、合同練習が、毎月曜日、4時から5時まで。
 それ以外にもパート練習がある。
 やめた連中の多くは、パレードなんかの直前、1週間くらいしか練習はなく、普段は何もないと思ってたようで、毎週練習があると、遊べない、と結論を出したようです。
 
 その場にいた僕ともう一人は、僕は彼らと友達でなかったので、話が僕のところに来なかった。
 もう一人は、やめる話し合いがあった日、病気で学校を休んでいた。
 
 鼓笛隊の顧問は、僕のクラス担任でもあったので、自分のクラスから多くの脱落者が出たのには、さぞがっかりしただろうな。

 翌年、僕らの活躍が、学校の内外で評判を呼んでたもので、くだんの連中も入隊してきたのですが、彼らは5年生と同じレベルですから、全体としては、つまんない演奏しかできませんでした。

 
 
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「私は(コンクールが)好き... | トップ | 無音の演奏 »
最新の画像もっと見る

楽器」カテゴリの最新記事