大安駅から、モノレールのようないつもの電車に乗った。
俺は、溜息をついて窓から冬の夕焼けを眺めていた。
翌朝は、とても冷え込んだ。新北投は山が近いから、冬はかなり寒い。
天気予報では、大陸からの寒波がやってきたので、しばらくこの寒さが続くことを
伝えていた。
俺は、慌ててコートを引っ張り出して、それを着込んだ。
「さぶっ!」
そして、湿気を含んだ冷たい風が、ビュービュー吹く中、駅に向かった。
その日、木村の席は、ぽっかりと空いていた。
「リサねぇ、風邪を引いたんだって。気になる?」
休み時間に、張恵君が、まるでいたずらっ子のような顔で訊いて来た。
「ふぅん。」
「ねぇ、気になる?」
「まぁね、友達だし。」
「それだけ?友達だったら電話でもかけてあげたら?」
授業開始のチャイムが鳴って、恵君が二つ折りにした紙切れを俺に渡した。
開いてみると、電話番号が書いてあった。
「リサの家のだよ。」
俺は、それをポケットに突っ込んだ。
家に帰って、ポケットからあの紙切れを取り出し、携帯電話で電話をかけようと
したけれど、途中で電話番号を打つ手を止めた。やっぱり、やめよう。
ベッドサイドに電話を置いて、俺はそのままベッドに寝転がって考えていた。
いくら親戚の家に住んでいるとはいえ、外国だし、きっと心細いに違いない・・・。
そう思った俺は、再び起き上がって、木村に電話をした。
「はい、木村です。」
「あ、あの、僕は陳信宏と申します。リサさんとは一緒のクラスで・・・。」
「あ、リサのお友達ね。ちょっと待っててね。」
遠くの方で、「リサ、電話だよぉ」という声が聞こえた。
「・・・もし、もし?」
彼女の声はガラガラだった。
「あ、俺。阿信。」
「阿信、どうしたの?」
「今日、休んでたから・・・。」
「風邪引いちゃったみたい。台湾の冬って結構寒いのね。」
「大丈夫?」
「うん。」
その後、お互い黙ってしまっった。電話口で彼女の小さな息遣いだけが聞こえていた。
しばらくして、
「・・・ありがとう、電話をかけてきてくれて。すごく嬉しい。」
彼女は鼻声で、そう言った。
從大安站我座看來單軌列車一樣的電車。
我嘆了一口氣、看著初冬的夕陽。
隔天早上非常冷、新北投是靠山、所以冬天相當冷。
天氣預報說從大陸寒流過來了、一段時期冷下去。
我着慌穿外套。
「好冷喔!」
颼颼地括濕冷風裡我向新北投站。
那天木村的位置空空的。
「麗莎感冒了。你介不介意?」
下課後臉上有頑童一樣表情的張惠君跟我問了。
「是嗎。」
「你介不介意?」
「還好啦、我們是朋友吧」
「唉!你說你們是真的朋友的話、你應該給她打電話嘛、對不對?」
開始上課的鈴響了。
惠君給我疊好了紙條。我打開看、紙條上寫了電話號碼。
惠君說
「麗莎家的」
我把它口袋裡賽進了。
回家後把紙條再拿出來。
我拿手機打電話號碼、可是掛掉了。
「算了。」
把手機放在床旁邊、我躺在床上想一想。
她雖然住在親戚的家、可是這裡外國嘛、應該心中不安吧‧‧‧。
我起來再給打電話木村。
「喂?」
「我叫陳信宏、跟麗莎同班同學‧‧‧。」
「哦、你是麗莎的朋友、等一下喔。」
我聽到家人叫她的聲音。
「喂?」
她的聲音很啞嗓子了。
「我、阿信。」
「阿信?你怎麼了?」
「‧‧‧妳今天病假、所以‧‧‧。」
「我感冒了。沒想到台灣的冬天好冷喔。」
「沒事吧?」
「嗯」
一會兒我們沒有說話。
我只有聽到她的輕輕的呼吸。
「‧‧‧謝謝你給我打電話。我很高興喔。」
她說活帶鼻音了。
俺は、溜息をついて窓から冬の夕焼けを眺めていた。
翌朝は、とても冷え込んだ。新北投は山が近いから、冬はかなり寒い。
天気予報では、大陸からの寒波がやってきたので、しばらくこの寒さが続くことを
伝えていた。
俺は、慌ててコートを引っ張り出して、それを着込んだ。
「さぶっ!」
そして、湿気を含んだ冷たい風が、ビュービュー吹く中、駅に向かった。
その日、木村の席は、ぽっかりと空いていた。
「リサねぇ、風邪を引いたんだって。気になる?」
休み時間に、張恵君が、まるでいたずらっ子のような顔で訊いて来た。
「ふぅん。」
「ねぇ、気になる?」
「まぁね、友達だし。」
「それだけ?友達だったら電話でもかけてあげたら?」
授業開始のチャイムが鳴って、恵君が二つ折りにした紙切れを俺に渡した。
開いてみると、電話番号が書いてあった。
「リサの家のだよ。」
俺は、それをポケットに突っ込んだ。
家に帰って、ポケットからあの紙切れを取り出し、携帯電話で電話をかけようと
したけれど、途中で電話番号を打つ手を止めた。やっぱり、やめよう。
ベッドサイドに電話を置いて、俺はそのままベッドに寝転がって考えていた。
いくら親戚の家に住んでいるとはいえ、外国だし、きっと心細いに違いない・・・。
そう思った俺は、再び起き上がって、木村に電話をした。
「はい、木村です。」
「あ、あの、僕は陳信宏と申します。リサさんとは一緒のクラスで・・・。」
「あ、リサのお友達ね。ちょっと待っててね。」
遠くの方で、「リサ、電話だよぉ」という声が聞こえた。
「・・・もし、もし?」
彼女の声はガラガラだった。
「あ、俺。阿信。」
「阿信、どうしたの?」
「今日、休んでたから・・・。」
「風邪引いちゃったみたい。台湾の冬って結構寒いのね。」
「大丈夫?」
「うん。」
その後、お互い黙ってしまっった。電話口で彼女の小さな息遣いだけが聞こえていた。
しばらくして、
「・・・ありがとう、電話をかけてきてくれて。すごく嬉しい。」
彼女は鼻声で、そう言った。
從大安站我座看來單軌列車一樣的電車。
我嘆了一口氣、看著初冬的夕陽。
隔天早上非常冷、新北投是靠山、所以冬天相當冷。
天氣預報說從大陸寒流過來了、一段時期冷下去。
我着慌穿外套。
「好冷喔!」
颼颼地括濕冷風裡我向新北投站。
那天木村的位置空空的。
「麗莎感冒了。你介不介意?」
下課後臉上有頑童一樣表情的張惠君跟我問了。
「是嗎。」
「你介不介意?」
「還好啦、我們是朋友吧」
「唉!你說你們是真的朋友的話、你應該給她打電話嘛、對不對?」
開始上課的鈴響了。
惠君給我疊好了紙條。我打開看、紙條上寫了電話號碼。
惠君說
「麗莎家的」
我把它口袋裡賽進了。
回家後把紙條再拿出來。
我拿手機打電話號碼、可是掛掉了。
「算了。」
把手機放在床旁邊、我躺在床上想一想。
她雖然住在親戚的家、可是這裡外國嘛、應該心中不安吧‧‧‧。
我起來再給打電話木村。
「喂?」
「我叫陳信宏、跟麗莎同班同學‧‧‧。」
「哦、你是麗莎的朋友、等一下喔。」
我聽到家人叫她的聲音。
「喂?」
她的聲音很啞嗓子了。
「我、阿信。」
「阿信?你怎麼了?」
「‧‧‧妳今天病假、所以‧‧‧。」
「我感冒了。沒想到台灣的冬天好冷喔。」
「沒事吧?」
「嗯」
一會兒我們沒有說話。
我只有聽到她的輕輕的呼吸。
「‧‧‧謝謝你給我打電話。我很高興喔。」
她說活帶鼻音了。