たーったったららったー 9M6NA

Radio Contest Station @ Labuan Island, Malaysia

9M6NA ラブアン島からの CQWWCW SOAB 挑戦の記録

2013-11-30 23:29:33 | Radio Contesting
冷静になって良く検討してみると、コンテスト終了間際の感想は、感覚的過ぎて、明らかな勘違いもあることが分かりました。…が、その時の感覚も大事にして、このブログは修正しないで置こうと思います。
1990年以来ラブアン島の9M6NAからCQWWCWにSOABで参加してきた記録を並べてみます。(1989年も9M6NAでSOABに参加しましたが、ラブアン島ではなくてコタキナバルからでしたので、除外しています)

以下、クリックしてください。
9m6nascores

2001年までがSO1R時代。タワーは一本だけで、ハイバンドはトライバンダーでした。
2004年以降がSO2R時代。2本目のタワーを建て(Tnx JH1EAQ, JR1AIB, JF1PJK)、全てモノバンダーとなりました。

スコアは全て自己申告(減点前)。太陽活動の数値は、グラフから読み取った週末の代表値です。順位はwww.cqwwdx.comより。太陽活動の低い時には、SOSBしてたり、カリブに武者修行に行ってたり…、でここの比較対象にはありません。はっきり分かるのは、ハイバンド、特に15mと10m頼みであることです。よって、SFの値とスコアに強い相関があります。SO2Rのメリットはあるものの、太陽活動の前サイクルピークからの低下分を補えていないと言う事だと思います。このままハイバンド頼みでは、1999年の自己記録更新は全く望みがありません。

こんな状況を打破するには、40mと20mにもっと厚みを付け、160mと80mを底上げすることです。…とは言っても、なかなか簡単なことではありません。40mと20mでは、ハード面のグレードアップはほとんど望めないので、運用時間の配分を再考したり(太陽活動が低下すると、いやでもそうせざるを得なくなりますが)、14100kHzや7080kHz以上に居座るとか(逆効果かも知れないけれど)、ソフト面での工夫で対応するしかありません。80mと160mについては、受信アンテナとして、今回使用したヨーロッパ向けビバレージに加えて、JA/W向けにK9AYループを張りたいと思います。また、送信アンテナをハーフスローパーに変更することも検討したいと思います。

太陽活動の低下に負けずに、9M6NAは来年も頑張りますよ!


受信アンテナ切替えの仕組み

2013-11-27 22:17:42 | Radio Contesting
SO2R環境で受信アンテナを使うためには、一工夫必要です。リグの受信アンテナ端子に直接接続してしまうと、反対側のリグで送信した際、受信部のフロントエンドを飛ばす危険性があるからです。一つの受信アンテナを二つのリグで共用できるようにするとともに、受信信号がBPF(Dunestar 600)を通るようにしなければなりません。そのための仕組みを作って行きました。
Dscf1180
SO2Rでビバレージを使用しようと思った時からずっと構想していたのですが、なかなか作成する時間がなく、結局CQWWCWの1週間前の日曜日にバラックで組み上げました。できるだけはんだ付けやケース加工のような時間のかかる作業は避けたかったので、同軸ケーブルは両端コネクタ付のものを買って半分に切って使い、同軸リレー(こんなものに高価な同軸リレーを使うのは贅沢だったかな)はあり合わせの板切れにネジで止めただけ…と言うイイカゲンさです。Hi 送受の切替信号はWinkeyのPTT信号をダイオードで分岐して取り出すようにしました。回路図は…、書いてません。こんなもので、ちゃんと目的を達しましたよ。(^^)V


ビバレージ

2013-11-27 21:55:12 | Radio Contesting
昨日は、自己記録更新できなかった言い訳に終始してしまいました。ちょっと反省しています。近いうちに、改めて冷静に分析し、今後の展望を書いてみようと思っていますので、少々お待ちください。

今日は気持ちを切り替えて、今回の秘密(?)兵器、ヨーロッパ向けビバレージを紹介します。

9M6NAのシャックの南側には結構広大な空き地が広がっているのですが、CQWWCWの開催される11月は雨期のため、背丈より高い草で一面が覆われてしまっています。草の下は沼地だったり、低木が這い回っていたりで、簡単にビバレージのエレメントを通せる状態にはありません。ジャングルと呼ぶに相応しい様相を呈しています。今回、大家さんの弟さん 9W6AS Aliさんに手伝っていただき、何とかエレメントを通す部分だけを開墾することができました。

Dscf1186
まず、給電点の様子です。この入力部分と終端部分は、DX EngineeringのReversible Beverage RBS-1で、10年程前に購入してちょっと試した後、ラブアンで寝かせていたものです。(今は販売中止になっていて、後継品は RBSA-1P)給電同軸に電圧をかけることにより、指向性を反転させることができるものです。ヨーロッパのマルチ稼ぎが主目的だったので、北西-南東方向に展開しました。

Dscf11922
エレメントはインピーダンス450Ωの平行2線フィーダーです。こんなゆる~い感じで張りました。地上高が50cm~1.5mの間に保たれるように、草や木に引っかけただけですが、できるだけ真っ直ぐになるように気を付けました。ここには写っていないと思いますが、いたるところで ネペンテス(=食虫植物=ウツボカズラ=Pitcher Plant)が見かけられ、正にマレーシアって言う感じです。

Dscf1195
終端部分です。この写真では良く分かりませんが、完全に沼地で、長靴がずぶずぶ沈んで閉口しました。本当は手持ちの450ft(135m)すべて張りたかったのですが、これから先がどうしても進めず、ここで泣く泣くエレメントを切って終端しました。結局100mちょっととなりました。DX Engineeringのマニュアルによれば、エレメント長100mの場合、160mバンドではFair、80mバンドではGoodと言うことなので、ヨシとしました。

まあ、こんなイイカゲンな感じで張った割には、S/NもF/Bもそれなりに良くて、効果を実感できました。残念なのは、ラブアンから見て、ヨーロッパは300度方向なのに対し、日本と北米は60度方向なので、日本・北米向けにはもう1本張る必要があります。2本張るとすると、レイアウトをちょっと工夫する必要があります。今後の検討課題です。



2013CQWWCWコンテストを終えて

2013-11-26 09:38:30 | Radio Contesting
コンテスト参加の皆様、お疲れ様でした。9M6NAを呼んでいただいた方々、どうもありがとうございます。

とりあえずスコア速報です。
2013cqwwcwsummary_2

残念ながら、今回の目標としていた9M6NAの自己記録更新は叶いませんでした。昨年よりQSO数は少し減ったもののマルチが増えたので、スコアはかなりアップしました。それでも99年の自己記録には僅かに届きませんでした。マルチ増は、ヨーロッパ向け受信アンテナ(ビバレージ・実はNW/SW2方向のリバーシブル)に因るところ大で、ローバンドのコンディションが良くない中160mと80mのマルチ増に貢献してくれました。苦労してジャングルを開墾した甲斐がありました。10mと15mではQSO・マルチとも昨年を上回っているのですが、感覚的には昨年の方が良かったと感じました。期待が大き過ぎたためかも知れません。1週間前あんなに高かった太陽黒点数とSoler Fluxがそれぞれ、50、140程度となってしまったのですから仕方ありません。結局、今回のスコアは9M6NA史上2番目の記録となりました。(減点次第ではありますが)

以下レートグラフです。
Statics

昨年のとあまり変わり映えしませんが、1時間の仮眠を1回増やして3回取ったところが違います。仮眠を取らずに48時間ぶっ通しで運用できれば、自己記録更新の可能性もあったかも知れませんが、今の体力を考えれば、それは夢物語でしかありませんね。99年から14歳も年を取ったのだから当然といえば当然ですが、加齢に伴う体力低下に真剣に取組んで来なかったツケを払わされているのだと思います。
あと、今回特筆したいのがSO2Rの新セットアップです。単にタブレットPC×2にしただけのようですが、機能的にもレイアウト的にも左右同じになった事が、大きな効率アップになったと思います。(あまりスコアアップに反映されていないのが悲しいですが) これまで、左はメインでRUN、右はサブでS&P、と役割分担がはっきりしていましたが、今回のセットアップでは、身体の向きをちょっと変えるだけで、左右どちらでも自然にRUNもS&Pもできるようになり、 RUNとS&Pの切替えやバンドチェンジ(バンドチェンジは基本的に オペレートポジションを左から右、あるいは右から左に変えるようにしていました。これにより、空スポットの探索から新バンドでのRUN開始までが極めてスムーズ)が無駄なく非常に楽にできるようになりました。まさにこれがSO2Rの本来の姿なんだと今更ながら思いました。(多分に自己満足であることはご容赦下さい。リグの機種が左右で微妙に違うのはご愛嬌)

ビバレージ建設にまつわる話や過去のスコアとの比較分析は、改めて書きたいと思います。



2013年CQWWCWコンテスト前日

2013-11-22 14:36:58 | Radio Contesting
早いもので、最後の更新から一年が経ってしまいました。
また今年も、CQWWCWに9M6NAからSOABで参加するため、ラブアン島に来ています。
Dscf1176_2
昨年とほぼ同様のセットアップですが、タブレットPC×2になり、より私の理想形に近づきました。
昨年はノイズに悩まされ、ローバンドが散々だったので、今年は裏のジャングルを開墾してヨーロッパ向けビバレージを張りました。これで、少しでも80mと160mでヨーロッパのマルチを稼ぎたいところです。
先週、太陽黒点数が200を大きく上回り、Solar Fluxも180近くまで上昇しましたが、今週は下降に転じてしまっています。10mのコンディションが気になるところです。いずれにせよ、自己記録更新のため、精一杯頑張ります!