日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

平成 、花の千両役者 「中村屋ぁ!」

2012-12-05 | Weblog
あの声
あの眼差し
その情熱
あの睨み



新生歌舞伎座 こけら落とし前に千両役者逝く。

平成の花形役者が舞台を去った。
歌舞伎界のみならず日本の伝統芸能そして演劇界の宝が逝く。
芝居一筋にかけるその人生は華々しく、一途で潔い。
役者その魅力たるや歌舞伎の枠におさまりきらない。
名優は歌舞伎界に革新と新しいファンをもたらして全力疾走で人生を駆け抜けて行った。

あたしは今朝から悲しくて悲しくて仕方がない。
寒空に鼻をすすり上げ、晩ご飯を作ることを早々に諦めちゃうぐらい寂しい。
なんだか尊敬していた目標の喪失感。


役者って人間商売なんだなあと名優 中村勘三郎をみていて思うのだ。
愛嬌と情熱と信念と力量があって華がある。
天性の愛されキャラ。
人間、中村勘三郎の人としての魅力。

あたしはこういう人がいると思うだけでワクワクして頑張れるような気がするのだ。
つまり御多分にもれずいっぱしのファンということになるんだろうかねえ。




楽しい舞台もいつかは終わる。
千秋楽の充実感と高揚感を残して幕が降りた。
幕が降りたあとはいつだってちょっと寂しく、名残惜しい。
いい舞台ほど時間がたつのはあっという間で席を立ち難い。


いつもは見栄が決まった時に声を掛けるが今日は特別。
主役が去った舞台に心を込めて声をかけよう。


「よっ 中村屋ぁ!」
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