拙ブログをご覧の皆様、こんばんは
ブログの投稿をサボり続けていたところ気付けばもう大晦日になっていました。
まあブログを書かずにダラダラしていたというわけでもなく、一応受験生なので時々勉強してみたり、論文を書いたり、時に狂ったようにアニメを見たりして過ごしていました。あくまで息抜きですよ、息抜き、、
思えば今年は冬にウエットスーツを着て初めて潜り、九州遠征に行き、その道を進む者なら誰でも知っているような凄い研究者の方々にお会いしたり、ツイッターで仲良くしていただいている生き物屋の皆さんとオフったりと、生き物屋としての経験値がすごい溜まった年になったなぁと感じます。
受験が順調に行けば来年度は最高の舞台での採集が約束されるので、これまでの経験をフルに生かして鬼のように採集したいですね。
今僕がいるこの近辺でやり残したこともまだまだありますが、引っ越す前にある程度片付けられたらなと思います。
写真は今論文を書いているオカメブンブクヤドリガイMontacuta echinocardiophila Habe, 1964です
なるべく早く済ませたかったのですが終わらなかったので、今年はこれを書きながら年越しコースっぽいです笑
それでは皆さん、良いお年を
ブログの投稿をサボり続けていたところ気付けばもう大晦日になっていました。
まあブログを書かずにダラダラしていたというわけでもなく、一応受験生なので時々勉強してみたり、論文を書いたり、時に狂ったようにアニメを見たりして過ごしていました。あくまで息抜きですよ、息抜き、、
思えば今年は冬にウエットスーツを着て初めて潜り、九州遠征に行き、その道を進む者なら誰でも知っているような凄い研究者の方々にお会いしたり、ツイッターで仲良くしていただいている生き物屋の皆さんとオフったりと、生き物屋としての経験値がすごい溜まった年になったなぁと感じます。
受験が順調に行けば来年度は最高の舞台での採集が約束されるので、これまでの経験をフルに生かして鬼のように採集したいですね。
今僕がいるこの近辺でやり残したこともまだまだありますが、引っ越す前にある程度片付けられたらなと思います。
写真は今論文を書いているオカメブンブクヤドリガイMontacuta echinocardiophila Habe, 1964です
なるべく早く済ませたかったのですが終わらなかったので、今年はこれを書きながら年越しコースっぽいです笑
それでは皆さん、良いお年を
「ヒラコブカラッパ」という和名は、酒井恒の日本産蟹類(1976年)が初出だと思うのですが、「マルコブカラッパ」という和名は、武田正倫・小山能尚(1974年:紀伊半島産数種のカニ類について.甲殻類の研究,第6号)で使われています。
C. capellonisの日本初記録は、これらよりも以前のSakai(1937)だと思いますがこの文献には和名は載っていません。
もちろん和名に先取権などありませんが、C. capellonisに与えられた和名としては、武田・小山(1974)の「マルコブ」が最も古いのではないかと私は思っています。
そのような背景があったのですね。
それでは三宅図鑑などはすべて日本産蟹類に倣って書かれていると考えて良さそうですね。
http://togodb.dbcls.jp/species_names_latin_vs_japanese?page=5807
こちらではC. capellonisの和名をヒラコブカラッパにするとしていますが、これは提唱された時期の前後ではなく著名な図鑑に多く登場している方を優先した、と言った感じでしょうか。
よく調べるとC. capellonisの日本初記録は、Sakai(1937)ではないですね...すみません。
Urita(1926)が初記録で、その後Sakai(1934)の記録もあるようなので、これらの何れかに「ヒラコブ」の和名があるのかも知れませんね。
Sakai(1934)は持っていたはずなので今度確認してみますが、Urita(1926)は持っていないので確認できません。
早とちりでお騒がせしました。
わざわざ調べていただきありがとうございます。
昔の文献は全く手許に無いのでこちらでは調べられません。
もし何か分かりましたらご教示頂ければ嬉しいです。
残るはUrita(1926)ですが、この文献なかなか手に入らないので、私はここでギブアップです。
前回も書きましたが、和名の統一ルールがないので、「この和名が先だ」という理由で「この和名を使うべき」とは言えません。
流布した方が勝ちみたいな感じになっていると思います。
では、どっちの和名が一般的か?となるとこれも判断が難しいところです。
結局のところ、著名な図鑑 (酒井 (1976) や三宅 (1983)) に頼ることになるのでしょうが、武田・小山(1974) の和名が本当に一番古いのであれば、ちゃんと標本も採取しているし、和名を与えた種の特徴も書いているし、入手の難しい雑誌に書いたわけでもないし...この和名を採用しない理由がないと思っています。
他の種でもこのような問題があると思いますが、たくさんの和名を一度に取り扱う場合に1種1種について上記のような問題を言い始めると大変なので、「酒井または三宅に従います」というのが一番楽なのでしょうね。
ご紹介いただいたサイトは、文部科学省委託研究....と凄い名前がついていますが、甲殻類学会で「これに従いましょう」という合意がされているわけでもなさそうです。
長々と書きましたが、「この和名が正解」というのはないのです。なので「あの和名は間違い」とも言えません。
自身が使用する和名について「これが古いから」、「これが一般的だから(周りの皆がこれを使っているから)」、「あの図鑑にこう書いているから」と説明できればそれでいいんじゃないかと思っています (超マイナーな和名をわざわざ持ち出して混乱させるのは避けたいですが)。
ちなみに私はマルコブ派です。
この度は色々とご教示いただき本当にありがとうございます。
確かにこのような問題が生じている種を扱う際は自分が「これを使うべき」と思っている和名の根拠を示せば下手に悩む必要もなさそうですね。
僕も一番最初に知った和名がマルコブだったのでマルコブを使えるならその方が個人的に気が楽です。