新・名も無い馬ですが・・・・・

2013年11月3日に旅立ったマイネルスティング。
その想い出と一緒に、これからも名も無い馬たちの応援をしていきます。

☆四白流星の乙女・・・・コーセイ  (追記あり)

2012-05-14 | 日記

 私は子供の時から洋楽ファンで、日本の歌い手さんにはあまり関心がないのですが、徳永英明さんだけは好きなのです
でも、CDは一枚ももってはいないのですが。
そんな話をしていたら、職場の人が3枚も貸してくれました。
喜び勇んで家に帰りディスクに入れたのですが、待てどもウンともスンともいいません。
ディスクはちゃんと機能しているのにです
デジタル機器のマニアの甥っ子を呼びました。
「CDの音がでないよ~」

即答でした。
「これ裏だから」   

ピカピカしている方が表だと思い込んでいました

私のデジタル知識なんてこの程度なのさ・・・・・エドリンです。こんにちは。



  受け継いだ流星

タイテエムという馬がいました。
1973年度の天皇賞馬です。
何よりも、その派手な風貌が心に残る名馬でした。
1994年10月23日に25年の馬生を閉じました。
彼は種牡馬として数十頭の産駒を残しましたが、特にこの2頭の重賞勝ち馬は代表産駒と言っても良いでしょう。

シンチェスト  1983年4月4日生れ  父タイテエム 母ブラウンデージ

        1987年 京都記念(G2)優勝

コーセイ    1984年4月21日生れ  父タイテエム 母ハマノルーフ

        1986年 テレビ東京3歳牝馬S(G3)優勝 
        1987年 報知杯4歳牝馬特別(G2)優勝    
        1988年 七夕賞(G3)優勝
        1989年 中山記念(G2)優勝

この父仔、3頭ともが四白流星、本当によく似ているのです。

シンザンを育てた故武田調教師が嫌ったというあの流星、しっかり受け継いだ仔供達。
どのくらい似てるかお見せしましょう。


  
 父 タイテエム


  
 兄、シンチェスト (ボケボケすみませ~ん)


  
 そしてコーセイ

  
 お父さんに似てますか?  BYコーセイ
 




  たおやかな女傑

コーセイは、抽選馬でした。
抽選馬とは、セリで買主のつかなかった馬をJRAが買い取り、抽選によって希望する馬主に統一価格で譲渡する制度で、2004年に廃止になり、現在はJRA育成馬とよばれています。
ちなみにコーセイは285万円で買い取られ、430万円で譲渡されたのだとか。

コーセイは1986年10月に東京競馬場でのデビュー戦を勝利し、続くいちょう特別では、なんとメリーナイスの5着と頑張りました。
のちに同じ牧場で余生を過ごす事になるとは誰にも想像すらできなかったでしょう。
この年コーセイは“1986年度優駿賞最優秀3歳牝馬”に選ばれています。


周囲の期待をうけて挑んだ桜花賞、オークスは、当時最強牝馬と言われていたマックスビューティの2着、4着と勝つことはできませんでした。
その後、翌年1988年の七夕賞(G3)で牡馬を相手に優勝。
そして圧巻は1989年の中山記念、13頭立ての9番人気で出走したコーセイは、トウショウマリオ、ホクトヘリオス、ハワイアンコーラル等の錚々たる牡馬陣を相手に堂々の勝利。

この時の鈴木寿ジョッキーは主に障害の騎手さんで、平地の重賞勝利は初めてだったそうです。
本当にあの時のコーセイは強かったと、私の心にもくっきりと焼き付いています。

その年の安田記念をラストランに“抽選馬の星”と呼ばれたコーセイは母になるべくターフを去っていきました。
父、タイテエムの16戦8勝、総獲得賞金1億2651万円をもしのぐ18戦6勝、総獲得賞金2億1680万円、当時抽選馬として最高額という見事な戦績を残して。

オグリキャップの有馬記念やランニングフリーのAJC杯等にも出走し、女傑とよばれてもおかしくない彼女ですが、何故か似合わないのです。
それは・・・・・コーセイというお馬さんの持つ優しく可愛らしい性格によるものだと思います。
荒々しいとか猛々しいとかいう雰囲気が全くなくて、一歩後ろからそっとついてくるような古風な大和撫子のイメージがするのは私だけでしょうか?

あのレースの時の迫力はどこから来るのか、彼女が言葉を話せたら聞いてみたいものです。

  
 こんなに可愛いのです。




  親友と共に生きる今

2003年に繁殖を引退したコーセイは、優しい‘コーセイの母さん’に引き取られ、ナイスネイチャの暮らす牧場にやってきました。
そこで、無二の親友となるナイスネイチャの母ウラカワミユキと出会うのです。
3歳年上のミユキとコーセイは姉妹以上の強い繋がりで、日々穏やかに楽しく暮らしています。

今では、ミユキといえばコーセイ、コーセイといえばミユキというくらいに、一緒にいるのが当然になっています。

残念なことに、先日の5月6日にシンチェストが父の元へと旅立ってしまいました。(合掌)
享年29才でした。
コーセイもおん年28才と老年の域に入ってきました。
強くて優しくて、人懐っこくて可愛さ満杯のコーセイ。
どうかいつまでも長く元気で、ミユキ姉さんとのツーショット見せて下さいね。


  

 
  
  食後のグイッぽ(これがなければなぁ・・・)



  ふろく
  


スティング君からお便りがきました。

 
  みなさぁん、元気ですかぁ!!

悲しい事に、牧場の貢献馬、パシフィックスキーが旅立ったそうです。
放牧中に倒れ、苦しむことなく、眠るように逝ったそうです。
パシフィック婆ちゃん、お疲れ様でした。
ご冥福を祈ります。



そしてまた新しい命が・・・・。
ナウシカに牝馬が産まれました。
1歳君のお母さん、グレートテンちゃんはまだのようです。

   


スティング君はのんびりと、ひたすら青草に夢中だそうです。
お願いだから、これ以上立派にならないでよね。

   
  天高く、馬肥える春(なんか違いませんか?)だもんね。  おいら、この為に生きてるねん。


追記・・・・・タイテエムの画像として、何とコーセイの画像を載せてしまいました。
あれがタイテエムだと思ってしまった方々、申し訳ありませんでした。
訂正しておわび致します。 ごめんなさい



                はるみさん、S牧場さん、画像提供有り難うございました。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見かけだけじゃなくってよ! (らすかる)
2012-05-14 16:22:58
こんにちは。

改めてみると、コーセイとタイテエム、本当にそっくりです。
タイテエムの現役時代、まだ私は競馬のけの字も知らない子どもでしたが、長じて競馬にのめりこんだ頃、『優駿』のサイアーランキングの表に、時々ヘンな名前の馬が出てくるなあ、と思ったのがタイテエムとの出会いです。

ちょうど、コーセイがターフで頑張っていた頃ですね。

メンコを付けていてもあの派手な顔立ちは目立ちました(笑)
でも、「見かけだけじゃなくってよ!」とばかりに彼女は頑張りました。

そして、今、溺愛馬ミユキと一緒にいるのが、あまりに不思議で、しかも本当に「親友」で、ついつい目を細めてしまいます。

2頭とも長生きして欲しいです。
返信する
ラスカルさん (エドリン)
2012-05-14 17:09:22
本当にそっくりでしょう。

コーセイの強さは、その遺伝力にあるのかも知れません。

でも、今のコーセイしか知らない世代には信じられないかもです。

ミユキの方がずっと女傑っぽいですよね(笑)

あんなに馬の合う(?)お馬さん達も珍しいですね。

いつまでもずっとずっと長生きしてほしいです。
返信する
初めての馬 (タケボーイ)
2012-10-23 15:21:07
初めて競馬場にいって買った馬券がコーセイでした。暮れの中山で出会ったその馬は、とても綺麗で輝いていました。久しぶりに思いだし、検索してみたら、このブログにヒットしました。今も元気でいることに、こみあげてくる嬉しさがあります。 一日も長く元気でいて欲しいです。 この馬に出会わなければ、馬にドラマがある事に出あわず過ごしたかもしれません。ただ馬券を買うだけでなく、その馬に思い入れの持てる馬を最初から見つけられた私は、幸せです。コーセイ、元気で長生きしてね。
返信する
タケボーイさん (エドリン)
2012-10-23 15:45:47
コメント、有り難うございます。

コーセイ、強かったですね。
この牧場さんに来た時は腰が悪くてふらつきもあったのですが、今はチョウ元気に、毎日仲良しミユキと穏やかな日々を過ごしています。

つい最近会ってきました。
次の記事にアップしますので、宜しかったらまた覗きに来て下さい。

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