カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-1824 『映画 スパルタカス 1960』

2017年06月21日 | 日記





 『スパルタカス』 2017年6月21日








いつ頃だったか定かじゃないけど17~8の頃だったかね? 大阪千日前の国際劇場東側、国際地下劇場の2番館、洋画3本立てで

入場料金が安かった。いろんなの観まくったけど何かの拍子に思い出さなければ記憶から消えてるよ。

当時は、向かいの千日デパートは健在だった。毎度、多くの人通りの流れを四方の通りに分けて流れて途絶えることはなかったね。





まず出入り口の頭に貼られた看板を見上げてから切符を購入、地下へ降りる。いや、売り場は地下だったかな? 記憶の裏側だね。

気を張ることなく気楽な映画館で内装が古くて綺麗とは云えないけど馴染みの気安さでリラックスして鑑賞できた。

オレは、邦画でも洋画でもコワイ映画は、あまり観たことがない。若い頃は、勇気を出して突撃でスケベな映画は観たけどね。





「妖女ゴーゴン」「ドラキュラ」なんてのを、なにを間違ったか此の映画館で観たことがあるけどオレにしたら

おどろおどろしくて怖かった。こんなの観て何か摂るとこあるかあ? オレには、ホンマに解らんわ。

今の時代のホラーやスプラッターやなんて映画は、もう何をかいわんやで精神強張ってしまって心不全起こしそう。





そんなのと比べたら、当時の「妖女ゴーゴン」「ドラキュラ」なんかの怪奇映画は、今じゃお子様ようだね。でも、ちょっとコワイ。
















『スパルタカス』 1960年(昭和35年)アメリカ作品












『スパルタカス』 左からJ・シーザー、一人おいてアントナイナス、スパルタカス、バリニア、M・R・クラッスス、バタイアタス、右端グラッカス








なんと何を併せて観たのか記憶にないけど、オレが不得手な時代もの、史劇と云うんかね 『スパルタカス』を此処で観たね。

カーク・ダグラス、トニー・カーティス、ジーン・シモンズ、ローレンス・オリヴィエ、チャールズ・ロートン、

1960年(昭和35年)アメリカ作品、封切りから7~8年後に観たんだね。これもね、或る意味、怖くてしんどい物語で疲れたよ。





ローマ帝国に対し叛乱軍を組織して立ち上がった奴隷スパルタカスの物語をスタンリー・キューブリックが映画化したスペクタクル巨編。

紀元前73年、仲間の剣闘士とともに南イタリアのカプアの剣闘士養成所を脱走してヴェスヴィウス山に立て籠もり討伐隊を撃退した。

近隣の奴隷たちが反乱に加わって数万から十数万人の軍衆に膨れ上がり、紀元前72年には執政官の率いるローマ軍団を数度にわたって





打ち破りイタリア半島を席巻した。紀元前71年になるとクラッススの率いる軍団によってイタリア半島南端部に封じ込められ、

ローマ軍率いるクラッススとの決戦に敗れた奴隷反乱軍は全滅しスパルタカスも戦死したと云うのが史実なんだね。

スパルタカスにカーク・ダグラス、法務官のマルクス・リキニウス・クラッススにローレンス・オリヴィエ、いずれも実在した人物だね。














『スパルタカス』 スパルタカス(カーク・ダグラス)








映画は3時間に及んで描かれてる、昔は大作と銘打った映画は長かった。此の手の映画は特に長かったんじゃないのかね?

奴隷なんかになったら男は勿論、女も子供も爺も婆も犬猫扱いだから問答無用で右左為すがままだよ。空恐ろしい時代ではないかいな。

映画でも、ギリシアのトラキア地方出身のスパルタカス((スパルタクスともいう))は、リビア鉱山で採掘奴隷として働いてる。













『スパルタカス』 奴隷商バタイアタスの一行が奴隷の剣闘士を求めて鉱山採掘場を訪れる










『スパルタカス』 重労働で倒れる仲間を助け暴れたため鎖に繋がれたスパルタカスの素質を見抜く奴隷商バタイアタス










『スパルタカス』 








剣闘士に育てるため奴隷商バタイアタスが屈強な若者を買いに来ては連れ帰りカプアの訓練所で剣闘士として鍛え育ててるんだね。

スパルタカスもそんなひとり。見世物の剣闘士だから互いが殺し合って勝ち続けて、其の上、強運でなければ長生きは出来ない。

自由と奴隷の違いだけで、今のボクサーとかレスラーなんかも似たようなもんで見世物と変わらない。スパルタカスは、





訓練所で知り合った女奴隷バリニア(ジーン・シモンズ)に恋をするんだけど売り買いの対象でバリニアもローマに売られて行く。

あの男が好きとか、此の女が好みだとかなんて奴隷の世界には通用しない。なんてことだよ。

紀元前73年、 スパルタカスは剣闘士訓練所を仲間とともに脱走し武器を奪って武装化しヴェスヴィウス山に立て籠もった





「奴隷に自由を」を旗印にして、其の指導者はスパルタカス、同じく剣闘士のガリア人のクリクススとオエノマウス。

スパルタカスは、トラキア族の出身で勇気と力があるだけでなく、知恵があり温和な性格で出身民族よりもギリシャ人に似ていたとある。

スパルタカスらは、貴族や豪商などの邸宅を襲い食料、金品を奪ったが略奪品を平等に分配し金銀の個人的な所有を禁じた。





其れはトラキアへ還るための軍資金調達が目的で、無用な暴行、略奪といった徒党を組むような蛮行、逸脱行為を禁じたんだね。

奴隷たちを故郷へ帰すことが反乱軍の目的であるとし軍として統率した

此の蜂起で近隣の奴隷たちもスパルタカスらの反乱軍に加わり、その規模は万、十万と拡大していった。














『執政官の地位を代償に反逆軍討伐の指揮を執る闘将クラッスス(ローレンス・オリビエ)』











『ローマの元老院のグラッカス(チャールズ・ロートン)後方にジュリアス・シーザー(ジョン・ギャヴィン)』







ローマの元老院(げんろういん)では、度重なる討伐隊の敗退に大いなる危機感に焦燥し政敵マルクス・リキニウス・クラッススに

執政官の地位を代償に反逆軍討伐の指揮を任せる。闘将クラッススにローレンス・オリビエが扮してる。

ローマは民主共和政社会であり、執政官の選出、法律の制定など重要事項は市民集会により決定される。 元老院は単なる諮問機関であり





権力は持たない。 だが実際には、元老院はその権威により政治を主導していたんだね。元老院のグラッカス(チャールズ・ロートン)は、

対立する闘族派の台頭を警戒してはいたが奴隷反逆を鎮圧するには闘将クラッススに任せるしか方法がなく、

此の留守居に同じ民衆派のジュリアス・シーザー(ジョン・ギャヴィン)をローマの防衛兵団の司令官に任じて双方の力の均整を測った。













『執政官の地位を代償に反逆軍討伐の指揮を執る闘将マルクス・リキニウス・クラッスス(ローレンス・オリビエ)』







此のジュリアス・シーザー(英語名)、実際の名はガイウス・ユリウス・カエサルという。彼は、当時、紀元前73年で27~8歳だった。

こういう名が出ると時代の繋がりを想起してしまうね。27-8年後、54~5歳の頃、ローマの終身独裁官にあったジュリアス・シーザーは、

紀元前44年 、ローマ元老院議場内で暗殺されてる。暗殺者に向かって 「ブルータス、おまえもかっ?」って云ったか云わぬか













『ローマ元老院議場内で襲われるガイウス・ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)』







23の刺し傷の内、2つ目の刺し傷が致命傷となったとある。54~5歳の頃となる。早目に息の根断たれて良かったね。「アホ」

其の4年前、紀元前48年、エジプトに遠征したジュリアス・シーザーは、「絶世の美女」として知られ、人をそらさない魅力的な話術と、

小鳥のような美しい声だったと伝えられるクレオパトラ7世と巡り遭って恋仲になってるね。














『クレオパトラ7世』











『クレオパトラ』 J・シーザー(レックス・ハリスン)、クレオパトラ(エリザベス・テーラー)、M・アントニウス(リチャード・バートン)








紀元前55年、ローマ軍騎兵隊長だったマルクス・アントニウスは、エジプト侵攻時、当時18歳のクレオパトラ7世に魅了されたとある。

ジュリアス・シーザーよりも早く7年前にマルクス・アントニウスはクレオパトラ7世と接見してんだね。

映画 『クレオパトラ』で、クレオパトラ(エリザベス・テイラー)にシーザーとアントニウスが寄り添う姿がポスターに描かれてる。





マルクス・アントニウスに扮してリチャード・バートンが理知的な男の雰囲気でエリザベス・テイラーを誘ってる。

「違うだろ、クレオパトラをだろ」 マルクス・アントニウスはね、後、騎兵長官になった頃、政敵のキケロに

「肉体が頑丈なだけが取り柄の無教養人で、酒に酔いしれ下品な娼婦と馬鹿騒ぎするしか能のない剣闘士並みの男」と評されてんの。














『クレオパトラ』 クレオパトラ(エリザベス・テーラー) マルクス・アントニウス(リチャード・バートン)







そこで女たらしのリチャード・バートンが自分の知的なムードでイメージチェンジしてエリザベス・テイラーをモノにしたんだよ。

「何の話やねん?」 いや、時代は繰り返すって話だよ。「どこがやねん? それより、肉体が頑丈なだけが取り柄の

無教養人っておまえのことだろ?」 まあね、いつの時代もね、不思議とモテる男ってのは、そんなの度外視してだね、魅力に酔わすんだよ。





「云うとけ」 しかし、其れはそうと脇道逸れてスパルタカスは何処へ行った? 「無駄口多いから忘れんだよ」

紀元前73~71年、第三次奴隷戦争の指導者スパルタカスに率いられた反乱軍はイタリアの長靴の底辺りで躓くんだね。「どういうことや?」

地理に詳しければ解るよ。何十万人の奴隷解放軍は、ローマ首都を海路で迂回してスパルタカスの故郷トラキアへ向かう計画だった。





だが、トラキアは既に反ローマ闘争が鎮圧され、其の上、莫大な金で買収した海賊の裏切りで渡航のための船団の用意が叶わなくなる。

此れはスパルタカスをはじめ奴隷軍にとって打撃著しい誤算だったんだね。こともあろうに渡るべき海側からローマ軍の軍勢が上陸し、

前方にクラッススの大軍団、背後からは渡航軍団が迫り来て挟み撃ちの状況に追い込まれたことでスパルタカスは覚悟するんだね。





スパルタカスの反乱軍は、シラルス川の水源に陣営を張った。自由を勝ち取るために闘い続けて来て海を眼前にして道は閉ざされた。













『スパルタカス』






映画では、相当数のエキストラを配して大スペクタクルな戦闘シーンを描いてるつもり。事実は、もっと壮大なる戦いとなったようだね。

奴隷解放軍は、此のシラルス川の戦いで6万人が戦死した。男は云うに及ばず女も子供も武器を持って戦った。

死に物狂いの闘いだけど戦争に慣れたローマ軍の攻撃は容赦がない。背後からの渡航軍団の攻撃が加わったことで総崩れになって敗走した。













『スパルタカス』









『スパルタカス』









『スパルタカス』







ローマ正規軍の大軍勢が正面、背後から怒涛の如く押し寄せ来れば、奴隷解放軍は浮足立ったら統制が利かなくなるんだろうね。

よく訓練された軍ではないところが弱みになる。剣闘士上がりの者らは武勇勝る処はあっても

数にもたれた者らが崩れ出すと留まる粘りがないからバラバラになる。バラバラになると、もう、逃げるしかないだろうね。












『スパルタカス』









『スパルタカス』









『スパルタカス』







何千人もの捕虜が鎖に繋がれた。スパルタカスも、其のスパルタカスを父親と慕う詩人アントナイナス(トニー・カーティス)らも累々たる

死体の山を目の前にしてうつろな目で眺めていた。討伐隊の指揮官クラッススは、スパルタカスを差し出せば他の奴隷の命は助けると約束したが、

奴隷たちは異口同音に「自分こそがスパルタカスである」と次々に名乗り出る。













『スパルタカス』 夢は打ち砕かれて、運命に翻弄されたかのような結末にスパルタカスは失望する







奴隷たちの覚悟のほどにクラッススは、ローマに通じるアッピア街道沿いに捕虜の全員6000人を磔(はりつけ)にせよと命じる。

ローマに凱旋する道々、奴隷たちは等間隔を空けて次々と十字架に処され街道沿いに曝された。

途中、クラッススは馬上から、繋がれ往く奴隷の中に、過去、自分に仕えて従っていた詩人アントナイナスが居るのに気づく。












『スパルタクス』 此れは撮影時の写真だね?
 








『スパルタカス』 教養あるアントナイナスに目をかけていたクラッススは冷たく見捨てる






目をかけていたアントナイナスに愚かを悟らしめ、ともに居る奴隷の顔を見て、かつてのバタイアタスの剣闘士養成所で見たスパルタカスの

顔を思い出すが、クラッススは名もない奴隷がスパルタカス本人とは気づかなかった。

クラッススは、警護の者に詩人アントナイナスと共に2人を磔の列の最後に留めることを命じる。













『スパルタクス』 シラルス川の戦いでスパルタクスは戦死するが死体は発見されず







史実では、スパルタクスは決戦を前に自らの馬を引き出させて斬り捨て、「勝てば馬は幾らでも手に入る。負ければもう必要ない」と

言い放って歩兵として戦いに加わったという。スパルタクスは、クラッススをめがけて押し進んだが叶わず敵小隊長二人を倒し、

仲間たちが逃げ惑う中も戦場に踏みとどまった。敵に包囲され槍で突かれて腿に傷を負い跪きながらも楯を前に掲げて戦い続けたが




多くのローマ兵に取り囲まれて遂に斃れた。この戦場描写はポンペイ遺跡から発掘された壁画とも一致しているという。

スパルタカスは将軍になったかのように勇敢に前線で戦ったと伝えられたが、スパルタカスの死体は発見できなかった。

其の後、第三次奴隷戦争の鎮圧後、古代ローマ時代に2度と大規模な奴隷による反乱が起こることはなかったとある。













『スパルタカス』 ローマに通じるアッピア街道沿いに捕虜の全員が十字架に磔(はりつけ)された、その数6000人







十字架の磔は、十字架に両手のひらを大釘で打ち止め、二の腕を革紐で縛り上げて足場のないまま吊るし上げるんだね。

自重が腕に乗り肩関節が外れ手のひらが釘で裂け広がる。それでも、なおも自重は容赦なく乗って身体を下方に引き下ろす。

苦しみ続けて息が切れるまで死ぬことが叶わない。なんてことだよ。オレは、この時代の残虐性が我慢ならん、ホンマ~鬼どもがっ。





ローマに着いてスパルタカスとアントナイナスが最後の処刑を待っているとクラッススが二人の前に現れ、「剣闘で勝った者を磔にする」 

と命じる。二人は、剣を取り対峙して 「俺がおまえを殺す、磔は八つ裂きに遭うっ」 「いやっわたしが貴方を刺す」 

互いが待ち受ける相手の苦しみを我が身に背負って庇って闘うんだね。やがてスパルタカスの剣がアントナイナスを貫く。












『スパルタカス』









『スパルタカス』






アントナイナスは 「あなたは、わたしの父親だと思っていた」と、言い残してスパルタカスの腕の中で息を引き取る。













『スパルタカス』 クラッススは、早くからバリニアに恋心、無体な真似は強要せず至って紳士的







スパルタカスの赤子とともにローマに連行されたバリニアを、元老院のグラッカスは奴隷商人バタイアタスに命じて密かに救い出す。

政争に敗れた元老院のグラッカスは執政官となったクラッススの命でシーザーからローマ追放を宣告され自害を決意する。

其の死に土産にバリニアと赤子を自由人にする書類を作成して奴隷商人のバタイアタスに託すんだね、此の映画の唯一の救いだよ。





バルニアと赤子を馬車に乗せ奴隷商人のバタイアタスが城壁を出て検問で元老院のグラッカスから託された自由人の証明を見せる。

アッピア街道沿いに十字架が延々と並んでいる。バリニアは驚きの声を押し殺し磔にされたスパルタカスの姿を見た。

バリニアは赤子を抱き抱え馬車から降りて十字架に曝されたスパルタカスの足元に近づき父(夫)スパルタカスに我が子を仰ぎ見せる。













『スパルタカス』









『スパルタカス』









『スパルタカス』









『スパルタカス』






オレは、映画館で此のシーンを覚えてる、もうええから早よ行けってハラハラしてたよ。門番や警らの兵士もウロウロしてる。

クラッススが 「待てっ」なんて城から出て来たら、どないすんねんっなんて老婆心が急かしよるんだよ。

もう、主役は磔されてどうしようもない。スパルタカスは妻と我が子の無事を確かめ物言わずままに安堵の表情を浮かべるんだね。













『スパルタカス』






馬車が無事街道を走り去ってゆく。










はああ~っ 「なんや?」 もう、ギリギリに漏れそっ。

誰も席を立たないうちにトイレの順番を確保せねば後ろになったら待ってられないよ。長い映画は、此れがかなわんのだよっ。

トイレ済ませてゾロゾロ帰る客らに混じって階段を上がる。たしか夕方頃だったかなあ? ここらは人が絶えないね。





前の千日デパートの照明が明るい、街のネオンが点きだしてる。なんか、しんどい映画だったと思いつつ

千日前通りの信号が変わるまで待ってたね。

「間違いないか?」 違う映画を観た日と記憶がごちゃ混ぜになってるかもね。















『スパルタカス』









『スパルタカス』









『スパルタカス』










『スパルタカス』






































ジャンル:
その他
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« カメレオンの独り言-1823 『... | トップ | カメレオンの独り言-1825 『... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL