カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-1817 『映画 運命を分けたザイル』 アンデスが大画面で目の前だよ。

2017年06月04日 | 日記





 『運命を分けたザイル』 2017年6月4日






昨晩は、映画を焼き込んだDVDの映りをSONYのプレーヤーで試してみた。パソコンのドライブで27型モニターに映して、時折、

愉しんでたけど果たして大型液晶テレビでは、どうだろうかいな? 結果はOKであったよ。綺麗に映っておるではないかいな。良かったア~。

2TBに溜めたハードディスクにもワンサカ入ってるんだけど、此れを映すのはコワイんだね。アクオスが受け付けないかも知れない。





受け付けないついでにハードの内容をリセットしよるかも知れん。規格通りに反応して非情な処置をしよったらみんな消えちゃうよ。

しかし、溜め置いたDVDディスク、こんなに綺麗に映るんならボチボチと見直してやる価値はあるね。

で、映して観てると、やっぱり、音が頼りないし、聞き取りにくいし、迫力無いし、コソコソ内緒話ばかりだよ。聴こへんがなあ~。





此れでは映像になんのインパクトも感じられないよ。 「高級ヘッドホーンで聴けよ」 ああ、そうだったね。

違うがなあ、素の状態で聴く場合の話だよ。そこでだね、シアターバーを急ぎ購入する段取りをば考えておるんだよ。

金がなんぼ有っても足らんね。足延ばして宝くじ買いに行っとこか。長い人生、たまにはスコーンと気兼ねなしに遣わしたれや、ホンマッ。





ほとほと貧乏は嫌だねえ~。まあね、オレの場合は、何故か救われるようには運命が操作してるように感じるとこがある。「ホンマかいな?」














『運命を分けたザイル』 アンデス山脈








シアターバーもピンから切りまで切りがない。彼是調べても、結局、どれがエエのか解らなくなってしまうよ。

馬鹿ほどデカい音響は要らない、そんなの鳴らしたら 「じゃかっしいわいっ」って、何処ぞでオッサン怒り出しよる。

程よく低音が高音を包むような幅のある音響に在って、それでいてボイス(話声)がはっきりと聴こえる音だね、そんなの頼むわ。





ボイスが聞き取りにくくて耳そばだててるのに 「ドッカーン」って、ウーハーが爆発しよると慌てふためいて電源切らねばならん。

「吃驚させよってからにーっ」 人をおちょくっとんかって、今度はオレが怒るわっアホッ。なんでもね、ホドホドがいいの。

購入された人のレビューを参考にしてんだけど、此れも「最高っ」と評価する人も居れば、「最低っ」って、味噌糞貶(けな)す人も居る。





専門用語や難しい言葉で解説する人は、総じて神経質っぽい。褒めるのも素直じゃない風だね。自分の好みに酔ってるのかね?

音なんて人其々で感じ方が異なって、此れが良いなんて云い切れるもんじゃないんじゃないの?

「じゃあ、自分で決めろ」と云われても仕方ないね。オレの思うには、意外と安もんの中にエエのが眠ってるように感じるんだね。





何処のメーカーか解らん何千円クラスの中に一般向けの好みの音を発してるのが安もんの中の宝探しみたいに在るように思えたりするよ。

現に音探しで高価な機器を何個も埃被らせて新しいものを探す人が多いよ。想う音に行き当たらないんだね。音の追及は不毛だよ。

屁の音にも拘ると、あの時のズボッスウ~なんて体内のガスが全て出払ったような正しく爽快な感触と臭いと「音」、環境は布団の中、最高だね。














『運命を分けたザイル』







昨日は、大型テレビの映り具合をチェックしながらDVD 『運命を分けたザイル』って映画を観たよ。音はスボケだから

ヘッドホーンで聴く。うん、耳元で聴かせてくれるから文句のつけようがない。コソコソ内緒話も筒抜けよ。

アンデスの雪山でザイルに繋がれたまま遭難した2人の登山家の奇跡の生還劇を迫真の再現ドラマで描いた真実の物語。





『死のクレバス アンデス氷壁の遭難』を映画化。1985年6月、野心溢れる若き英国人クライマー、ジョー・シンプソンと

サイモン・イェーツは、アンデス山脈の難関、標高6600mのシウラ・グランデ峰に挑んだ。

ほぼ垂直に聳える西壁は、未だ誰も成功したことのない未踏のルート。それでも二人はついに西壁を制覇し登頂に成功する。













『運命を分けたザイル』










『運命を分けたザイル』







切り立った絶壁の制覇は困難ながらも無事達成するが、「事故は80%、下山途中で起こる」と頂きに立って互いに気を引き締める。

細心の注意を払って下山する彼らを自然の猛威が襲う。そして、ついにジョーが数10メートルの急勾配の斜面を滑落してしまう。

滑落時の衝撃で片脚を骨折、語らずともジョーは其れが死を意味することを覚悟した。事態の深刻さに言葉をなくすサイモン。





現実は二人を寡黙にした。しかし、意を決したサイモンは互いの体をザイルで結びつけ、無謀な単独救出を試みるんだね。

猛吹雪の中、視界は不良、支え持つサイモンがザイル操作でジョーを滑らせて下すんだけど数メートル先は何も見えない状況になってる。

送り出すザイルの長さでジョーの下降位置を測りつつ足場を移動、合図に合わせて下降を繰り返すが待てど暮らせど定位の合図が戻らない。













『運命を分けたザイル』










『運命を分けたザイル』







零下何十度のフリーザーの中だよ、なにもかもカチンコチンに固まってしまうのに、意外と人間は体内からの熱で凍らないのかね?

でも、動きは緩慢為らざるを得ない。雪の凹みに腰を据えて両足のアイゼンで突っ張りザイルを操作して頑として堪える。

1時間、張り詰めて膠着して反応は重みのみ。吹雪に向かって大声を絞り出しても吹き荒れる闇の向こうから返事は返ってこない。





ジョーは、滑り下りるスピードに任せて折れた脚は容赦なく叩かれて激痛が襲う。 「止めろっ、止めてくれっ」絶叫しても降下が止まらない。

両手のアイスピックでブレーキを掛けるが表層の雪を掻きむしって雪煙の中を滑り落ちる。40メートルが目安なんだね。

緩める気はない、スピードを緩めて時間を無駄にはできない。サイモンは最後の賭けだったんだね。ザイルに重みがドシッと乗った。













『運命を分けたザイル』







雪の斜面を滑走したジョーは断崖絶壁をオーバーして空中にぶら下がったんだね。万事休す、二人とも動くに動けぬ状況になっていた。

1時間30分、限界がきた。両足のアイゼンの支えが利かなくなってる、雪が崩れ出してる、このままだとサイモンも滑落する。

双方の声は吹雪に消されて届かない。ぶら下がるジョーは、凍える素手でザイルに紐を結わえ身を引き上げて姿勢を立て直すのが限界。





このままだったら、いずれサイモンが引きずられ滑落して来て二人とも落ちるしかない。双方ともに万事休す、決断の時が来た。









Sunday Best: Touching The Void | Clip | Sunday, 26 February, ABC2









大画面で観ると迫力で圧倒する良さもあるけど小画面は小画面なりに気が散らずに集中出来る効果があるんじゃないかね?

画面の全体像を容易に把握してんだね。デカいと人の動きに捉われて、その他の背景は意外と見落としてるように感じるみたい。

まあ、まだ目に慣れてないからかも知れんけどね。 『運命を分けたザイル』 2003年イギリス映画。




何十メートルを落下、クレバスの氷を割って、更に落下、突き出した岩棚に叩きつけられるけど生きている。

絶壁に挟まれたクレバスの開口部には戻れない。サイモンに聞こえてくれと張り上げ叫ぶけれど彼が居るのか居ないのかも解らない。

クレバスの底を覗けば暗黒に溶けて永遠の地の果てへと続いているような恐ろしさ。恐怖で発狂しそう。




突き上げる激痛、しかし、骨折では人は死ねない。クレバスの開口部から垂れさがったザイルを慎重に引き戻す。

サイモンも同じく滑落して落ちて居たらザイルは彼の身体に繋がれているはず。重みは感じられずザイルは足元に束ねて落ちて来た。

落ちたザイルの先端をライトで照らすと刃物で切り落としたことが容易に解る。「見捨てられた」





「いや、仕方がない、オレがサイモンの立場なら同じことをした」 互いに覚悟の上の結果だと納得する。

そして、改めて、完全に孤立した自分に絶望した。もう、誰も救いに来る望みは無い、半狂乱になって叫び罵り泣きじゃくった。

腹を括った。上へ登れぬなら下へ降りる。骨が折れて互い違いになって擦れると失神するほどの激痛が襲う、歯を食いしばって堪える。





暗黒の底へ勇気を振り絞ってザイルを垂らす。もう、上がって来ることは叶わない。運を天に任せて垂れたザイルを握りしめる。













『運命を分けたザイル』







諦めない、命ある限り、生きることに全力を尽くす、雪肌を這う、数センチ程度の前進を繰り返し希望を託して下山に挑戦するんだね。

諦めてはいけない、己に克って、前に向かって蟻の歩みを止めぬ限り、いつか、必ず、ゴールに届く。

英国人クライマー、ジョー・シンプソンは、4日間、食料、水を渇望しつつ、延々と続く氷河を踏破、大岩、大石のごろたの大地を踏破、





飢えと疲労と激痛で幻聴、幻覚に責め苛まれてボロボロになった最後の夜、もう、誰も残っていないキャンプの近くまで辿り着いた。

もう、全身が動かない、岩を背に倒れ満点の空を見上げる。もう、とうに山を下りて誰も居るはずもない。

絶望の声を限りに叫んだ。「サイモンーッ」 「サイモンーッ」 サイモン・イェーツは、テントの中でシュラフを蹴って其の声を聞いた。





1985年6月、ペルーのアンデス山脈、標高6600mの難関シウラ・グランデ登頂から下山までの7日間の実話なんだね。













『運命を分けたザイル』  左上下 ジョー・シンプソン  右上下 サイモン・イェーツ








サイモン・イェーツは、ザイルを切ってジョーを見捨てた自責の念に駆られて苦しんでいたんだね。独り、キャンプに辿り着くまで

この事実を、どう話せばいいのかと考えあぐね脚色してでも自分の立場を救いたい思いに揺らいだらしい。

しかし、事実は事実、変えようのないものだと厳しく戒めたとある。良かったね、真実に足るものは無い。





キャンプに待機していた連絡員と無事を喜び合ったものの、ジョー・シンプソンの死を受け入れるのには時間を要した。

明日、いや、もう一日と凍傷にやられた身の回復、精神的な痛手を克服するためにも、すぐに下山する気になれなかったらしい。

4日経って、ジョーの遺物を燃やし明日は下山しようと決めて最後の野営の深夜、信じられないジョーの叫び声を聞いたんだね。





大画面に見入ってしまって映画の中だよ。もう、山登りなんかすんな。おまえたちよりオレのほうが疲れてしまったよ。

此の映画は、ちょい前、飛ばし飛ばし観たので駄文一回分に紹介もどきしてネタ埋めで助かったんだけど、

今回は、大画面には、明るい映像がチェックし易いかなと思って手にしたころあいのを映したの。で、のめって観てしまったよ。





景色は綺麗に映って大画面は価値があるね。











『運命を分けたザイル』

































カメレオンの独り言