雪解けが進むと北国の人の血を騒がせるのは海や野の恵み。
オホーツクから流氷が去り海開けになると枝幸の毛ガニ漁となる。
ぎっしりと身の詰まったそれを即茹で上げたものを口に運べば、言葉をなくす。
カニ臭い(いかにも食べた気がするのだが)いやな臭いを放つことがあるロシア産、冷凍物は食べられなくなる。
桜ます(cherry salmon)も剥がれやすい細かな鱗に包まれた美しい身色、柔らかく繊細な肉質、優しい脂質でこの時期の王妃と言える。
野山では温暖な地の草木の穏やかな動きとは異なり、臨界点をパスすると一斉に芽吹きがはじまる。
湿った黒土の野原や時には人家のすぐそばの空き地の土中から固いねじ曲がったニンジンの葉に似た新芽が出て来ることがある。
それが山ワサビ。西洋のホースラデッシュが帰化したものだがこの地の風土が合ったのだろう。
本ワサビのようにきめ細かく、粘質ではないが鮮烈な辛さと甘みは北国の春の味、冬が終わったことを嗅覚、味覚から直に知らせてくれる。
荒めにおろし、醤油をたらし、温かいご飯にのせる、食が進む。
瓶詰めとなり商品化された物もあり十分満足していたのだが、患者さんが実に立派な天然物を届けてくれた。
ヤリイカの細造り、もちろんローストビーフ、それに生ラムジンギスカンに好相性を想像していたら、ツーンと良い香りがPCの前に届いた。
擂りおろしたてを食べる時が来たようだ、こんなことはしてられない。
桜鯛山ワサビソース仕立て
オホーツクから流氷が去り海開けになると枝幸の毛ガニ漁となる。
ぎっしりと身の詰まったそれを即茹で上げたものを口に運べば、言葉をなくす。
カニ臭い(いかにも食べた気がするのだが)いやな臭いを放つことがあるロシア産、冷凍物は食べられなくなる。
桜ます(cherry salmon)も剥がれやすい細かな鱗に包まれた美しい身色、柔らかく繊細な肉質、優しい脂質でこの時期の王妃と言える。
野山では温暖な地の草木の穏やかな動きとは異なり、臨界点をパスすると一斉に芽吹きがはじまる。
湿った黒土の野原や時には人家のすぐそばの空き地の土中から固いねじ曲がったニンジンの葉に似た新芽が出て来ることがある。
それが山ワサビ。西洋のホースラデッシュが帰化したものだがこの地の風土が合ったのだろう。
本ワサビのようにきめ細かく、粘質ではないが鮮烈な辛さと甘みは北国の春の味、冬が終わったことを嗅覚、味覚から直に知らせてくれる。
荒めにおろし、醤油をたらし、温かいご飯にのせる、食が進む。
瓶詰めとなり商品化された物もあり十分満足していたのだが、患者さんが実に立派な天然物を届けてくれた。
ヤリイカの細造り、もちろんローストビーフ、それに生ラムジンギスカンに好相性を想像していたら、ツーンと良い香りがPCの前に届いた。
擂りおろしたてを食べる時が来たようだ、こんなことはしてられない。
桜鯛山ワサビソース仕立て