平成29年春に運行開始予定のJR西日本の豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス 瑞風(みずかぜ)」の車両デザインの全容が16日、明らかになった。
「美しい日本をホテルが走る」をコンセプトにした内装で、世界的にも希少という1両を占めるスイートは、バルコニーやバスタブ付き浴室などを備えている。
真鍋精志社長とデザイナーが同日の記者会見で発表し、20分の1サイズの模型も披露した。3月に札幌-大阪間の運行を終えたトワイライトエクスプレスの車体に使われた深い緑色を継承し、金色のエンブレムやラインをあしらって上質感を出している。
売りである四季折々の景色を楽しむために大きな車窓を備えており、とりわけ展望車の窓は天井まで伸びている。客室には沿線の鳥取、広島など中国地方5県の県産材を使ったドアや、伝統工芸品をあつらえる。
食堂車には調理の様子が見えるオープンキッチンを配し、臨場感を演出。今後、デザインの細部などを詰めていくといい、真鍋社長は「上質な車内空間にさらに磨きをかけていきたい」と意気込んだ。
瑞風は京都や大阪、下関駅を始発・終着駅に山陰、山陽地方を運行する。