黒鉄重工

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北米project 4 ~Is the order a warbird? その19【2016/03/04~10】

2017-07-14 21:52:48 | 海外旅行記

ヤンクス航空博物館編の2回目。引き続き黎明期~黄金期(1903~1939頃)の機体を見ていきます。
ちなみにヤンクスには展示棟がいくつかあるんですが、今いるここは伝説の格納庫(Legends hangar)と言うのです。

で、この機体はカーチスC-1ロビン(1928年)
用途としては輸送機。C-1型はカーチス・チェレンジャーエンジンを搭載した3人乗り機のC型の馬力を増強した機体です。
当時ある偉業により人気の機体だったセントルイス魂号ことスピリット・オブ・セントルイス(長いので以下スピセン号)に似せて設計したとのことですが、あんまり似てないかなぁという気もします。
スピセン号の果たした偉業というのは、1927年5月20~21日の間にアメリカのニューヨークからフランスのパリまで、史上初めて単独かつ無着陸で大西洋を横断したというものです。この時のパイロットがチャールズ・リンドバーグでした。脱線する前にこの話はこのくらいにしておきます。この機体とはあまり関係ない話だし。
全部で700機造られたそうで、当時の民間機としては多めなような気も。完全に主観ですけど。

ロビンの有名な話は1929年、デイル・ジャクソンとフォレスト・オバリンが420時間(およそ17.5日間)に渡って無着陸の周回飛行を続けたことです。よくそれだけの時間エンジンを連続で回せたものですね。機内燃料だけでこれほど持続するわけないので、空中給油を行いながらの飛行でした。空中給油としてはかなり初期の実例のはず。



ブルナー・ウィンクル バードBK(1929年)
普通の複葉機に見えますが、下翼が小さく上翼が広い面積であるというのが特徴です。上翼の面積は下翼の2倍あるとのこと。
これにより飛行時の安定性が高く、低速性能や短距離離着陸能力も良好だったそうです。そのせいか、女性パイロットに多く好まれました。この時から女性も飛行機を操縦する時代だったのですな。



ライアンB-1ブロアム(1929年)
上記で説明したスピセン号とやけに形が似ているなと思ったら、それもそのはず、姉妹機だそうです。スピセン号の量産型といったところでしょうか。
1927年にリンドバーグが大西洋横断飛行を成功させると彼は全米のヒーローとなりました。人気は相当なものだったようです。なので彼が乗っていたスピセン号と同じ飛行機を欲しがる人が出てくるのも必然と言えましょう。
ただし、スピセン号はライアン社が彼の大西洋横断のためだけに造った特注のワンオフ機でした。とにかく燃料を積めるだけ積むためにコックピットも一部塞いでしまいました。そのためスピセン号にはコックピットの風防がありません(つまり前が見えないわけだ)。あるのは右側にあるドアの窓と胴体の天窓だけです。
スピセン号の量産化にあたっては新たに風防を取り付けて前方視界を良くするなどの設計変更がされています。なんだかガンダムの量産型みたいですね。現実にもこういうものがあったのかと。
最終的にB-1は全部で142機が生産されたそうです。ちなみに本家スピセン号も現存していて、歴史的機体ということでやはりスミソニアンが抑えています。



フォード モデルT
御存知大量生産時代を切り開いたフォード車謹製の自動車。ちなみにモデルTは生産開始当初からベルトコンベア式の流れ作業ではなく、1907~1913年あたりまでは従来の製造方法・・・1箇所に置かれたシャーシに各工程の工員がそれぞれの車に移動して組立てていました。動いていたのは車じゃなくて工員だったんですね。
モデルTのボディには種類がいくつかあるんですが、これは2人乗りのクーペレットですかねぇ?ラナバウトかもしれませんが。何せ自動車は解説板が無いのでよく分からんのです。



カーチス スタンダードJ-1(1917年)
同じカーチスのJN4ジェニーと似ている飛行機。第一次世界大戦中、ジェニーの補充用に1917年から1,600機が造られましたが戦争終結によりいらない子になってしまい、民間へ放出。改良を施して旅客機として余生を送るものの1926年に改正されたと思われる航空商法で木造飛行機は禁止されてしまい、ここでもいらない子になってしまいました。次の新天地を探すことは出来ず、ほとんどがスクラップにされてしまったようです。
幸薄い飛行機だな・・・。



主翼の桁が見える状態で展示されています。美しいものです。前も書いたような気がしますが、工芸品みたいですねぇ。



艦内の壁に貼ってあった能書き。
すべての飛行機は耐空性があり、かつ原型の状態です。
耐空性(airworthy)があるというのはつまりは飛行ができるという意味ですが、これは機械的・物理的に飛行ができるのと同時に法的な検査・修理も合格していて法律的にも問題ない状態のことです。
原型を維持しつつというのがミソで、耐空性を取得するために原型を崩して復元した機体が間々あります。ただ、ヤンクスでも細かい部分はFAA基準を満たすために変更している場合があるそうで。それでもここの機体の復元や維持に対しての熱意が伝わってくる一文です。



スティアマンYPT-9Bクラウドボーイ(1930年)
これも練習機。アメリカ陸軍が使っていたんだそうな。
民間型の6-L型もあったようで。



ワコーUEC(1932年)
ワコー(WACO)という会社はこの時期の飛行機を見ているとよく出てくる単語なんですが、Weaver Aircraft Companyの略だとは知りませんでした。
4~5人乗りの輸送機スタンダードキャビンシリーズのうちのひとつで、派生型がやたらあるようなので他にもどこかでみたことがあるような外観をしています。
UECは210馬力のコンチネンタルR-670エンジンを積んだやつです。



テイラーJ-2カブ(1928年)
庶民のための飛行機という発想の元設計された飛行機。その発想は当たって売上は良好だったのですが最後には経営難に陥ってしまい、製造・販売権をパイパー社に譲渡します。J-2は最初に開発されたE-2カブの改良型で、テイラー社時代から製造されていたものです。
ちなみにパイパーに渡った後J-2は設計に改良が加えられてJ-3として新たに販売されるようになりました。これがバカ売れしまして、20,000機も製造されました。二輪車の方のカブといい、その名の付いた乗り物はよく売れますね。



コマンド・アイレ3C3(1928年)
さっきから聞いたこともない航空機メーカーばかり出てくるけどなんなんだと思っていたんですが、この頃はメーカーが乱立していた時代でしてアメリカには180社以上もの会社があったようで・・・。中には個人商店みたいなメーカーまであったようで。
ただ1929年に起こった世界恐慌を乗り越えることが出来ずバッタバッタと死んでいったり買収されたりした会社も数知れず。コマンド・アイレもそれのひとつでした。
3C3はこの時期の典型的な構造の飛行機ですが、機体の前半分を金属製にしているのが特徴とのことでした。機体の制御も従来のワイヤーやケーブルではなくプッシュプルチューブとベルクランクだったのも特筆すべきところだとか。



クレイダー・レイズナーC-2(KR-31)チャレンジャー(1927年)
あまり書くことがないのでパス(ひどい



トラベルエア 2000(1928年)
鋼管羽布張りの飛行機。説明ではやたら持ち上げられていたので何かしら有名な機体なのかもしれません。
なんだか旅行代理店みたいな名前のトラベルエアも前に何処かで聞いたような会社ですが、これも世界恐慌で参ってしまいカーチス・ライト社に買収されました。



モス航空機DH-60ジプシーモス(1929年)
モスという名前といいDHという型式名といいそもそも形状といい、これイギリスのデ・ハビランドか?それともアメリカのパクリ飛行機か?結局よく分からなかったですがモスをライセンス生産していた会社がモス航空機なのかな?というところで自分の中では落ち着きました。
デ・ハビランドの複葉機DH.60モス(タイガーモスよりも前の機体)とまんま同じ機体です。主翼を折りたたんでいますが、これも本家モスも持っている機能です。個人でも買えるような値段だったので軽飛行機としてはバカ売れしたそうな。ジプシーモスはモスの派生型のひとつで、デ・ハビランド ジプシーエンジンを積んでいたことに由来します。
ところでモスとは「蛾」(moth; ちなみにモスバーガーのモスはmosなんで別に蛾バーガーとかいう意味ではない)の意味なのですが、当時のイギリスでは蛾のイメージってどんな感じだったのかしら。後に出てくるモスキート(蚊)といい、今の我々の感覚だと絶対売れない名前だよなぁ。



エアロンカ モデルKスカウト(1937年)
前身のC-3のバスタブみたいな胴体よりはマシに見えるって書いてあるからどんなもんだと調べてみたら結構ダサいデザインでちょっとビックリ・・・。
ヒットしたようで生産ペースは日産3機でした。これが多いのか少ないのかよく分からんのがアレですが。



ポーターフィールド モデル35-70フライアバウト(1937年)
これも特に書くことないっす。



パッカードの自動車。車種まではちょっと言い当てる自信ないですね・・・。902あたりでしょうか?

黎明期~黄金期の機体は以上です。何機か掲載漏れがあるような気がしますがこの時代は個人的に関心が薄いのでまあ良しとしてしまいます。
次回からは第二次世界大戦以降の機体です。


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