黒鉄重工

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北米project ~Advance to U.S. その10 【2014/12/19~24】

2015-06-09 23:15:51 | 海外旅行記

鉄道博物館を後にして来た道を戻る途中で踏切を渡るんですが、ふと右を向いてみると・・・あ。
なんかいるし。行かない手はないでしょう。



はい、というわけでカナディアン・ナショナル鉄道Canadian National Railwayの貨物列車と遭遇しました。やっぱり生きてたんだなこの線路。
昔は旅客用に使われていただろうプラットホームに近づいてみると、ちょうど機関士が出てきたんで撮影の許可をもらいました。やったぜ。

先頭の機関車はGE製のES44DC形CN2282号機です。GEはおなじみゼネラル・エレクトリックですね。ES44DC形はGE製ロード・スイッチャーの現行モデル「エボリューションシリーズ」のうちのひとつで、直流モーターを搭載した4400馬力機です。
いやあ、デカい。こいつはカッコいいな。アイドリング音も日本の機関車とはだいぶ違いますね。



次位に連結されているのは、EMD製のSD60F形CN5543号機です。EMDは「エレクトロ・モーティブ・ディーゼル」の略ですね。GEと共に現代の北米の機関車の主要メーカーです。
カナディアン・ナショナル鉄道の機体は、上のES44DC形や前回のRS-1形のようなフードユニット(主要機器を納めた部分を車体幅よりも狭いフードで覆った形態;日本ではDE10形やDD51形など)ではなく、フードを車体幅いっぱいまで広げたカウルユニットの仕様になっています。日本だとDF200形やDD54形に相当しますかね(厳密にはキャブユニットに相当し、カウルユニットとは違うようですが、外観は同じようなものです)。本来のSD60形はフードユニットなので、F型として形式が分けられています。
カウルユニットの欠点は後方視界が悪いことですが、それを改善するためにドラッパー・テーパーという運転台直後の車体幅を狭くした車体を採用しています。ちょっとこの写真では分からないのですが、右から2つ目のストライプの辺りから車体幅がすぼまっていっていて、運転台のところまで来ると小窓ひとつ分の幅があります。とはいえそれでも視界は悪いので事実上片運転台機として使われているようで、バック運転は入れ替え時ぐらいでしか行われないようです。まあこれに限らず現行のフードユニットを含めたロードスイッチャーは片運転台機として使われているようですね。どう見たって後方視界悪いもんな。
他の特徴的な仕様は運転台の窓が4枚ということですかね。通常のSD60形だと2枚窓です。

ちなみに、ストライプ塗装は旧塗装なので、それの入っている機体は古い形式という風に認識できますね。



2機に見とれていたら、奥からも別の機体が来ました。おお、まだ来るのか。



2エンド側(と言うのかな?)を先頭にしてやって来ました。入換ですね。GEのDash9-44CW形CN2598号機で、ESシリーズのひとつ前のモデルです。出力は4400馬力。
2エンド側から見るとフードから延びたラジエーターが異様な雰囲気を出してますね。



ホームのところで停車。後ろに連結されているのはEMDのSD70M-2形CN8829号機です。出力4300馬力。
北米の貨物列車はどうも機関車重連が基本形態のようですね。貨車の数によって連結数を増やしたり編成の中間に挟んだり後ろから押したりなんてことをして適宜対応している模様。スケールが違いますよ。



この1エンド側のキャブがカッコいいですね。ロードスイッチャーのキャブにはいくつか形態があるのですが、中でもこのコンフォートキャブがデザインがかっこよくて好きです。近年生産された機関車ではこれが標準的です。
前に伸びているノーズは衝突時の機関士の安全対策としてクラッシャブルゾーン的に設置されているものですが、内側にはトイレも装備されているようです。機関車にトイレなんて日本では想像もできませんね。
余談ですがコンフォートキャブを最初に採用したのがこのカナディアン・ナショナル鉄道だったので、カナディアン・コンフォートキャブとも言われています。



CN5543号機のキャブ。ノーズの先端に扉が!よく見てみたら他の機関車にも付いていました。



CN2282号機+CN5543号機の編成写真。いやあ、かっこいいなわ、ほんと。

ちなみに前回まで「カナダ国鉄」と書いていたのをどうして今回は「カナディアン・ナショナル鉄道」と書いているのかというと、1995年に民営化されているんですね。民営化されているのに国鉄というのもおかしいだろということで、ここでは国営時代と民営時代で表記を書き分けています。
ちなみに英語表記だと国鉄時代が"Canadian National Railways"で、民営化後は"Canadian National Railway"です。sが付くか付かないかだけの違いです・・・。



CN8829号機の2エンド側。馬面って感じ・・・。2エンド側は基本的にダサいですね。



CN2598号機の1エンド側。
今入れ換えしている4機は各機別形式なのですが、カウルユニットのCN5543号機はともかくあとの3機は見分けがつかないですね。細かいところの差異はあるんでしょうが、ざっくりとした外観やパーツ配置は同じなのでなかなか難しい。ひと目で形式が判別できるようになれば君も北米鉄道沼マスターだ。



CN2598号機とCN2282号機の並び。いいぞこれ。
これを見てからというもの北米鉄道熱が急に高まっていって、まんまとCNの機関車と貨車の模型を買いましたね。機関車はちゃんと2機買いました。



線路脇の建物。事務所のようですけど、これ絶対旅客用の駅舎だったやつだよねという雰囲気をプンプン出しています。プラットホームもあるし。スコーミッシュ駅か・・・。



去り際にCN5543号機+CN2282号機の入換を見れました。カウルユニットのCN5543号機が2エンド側を先頭にするとこんなになります。DD14形みたいな反り立つ壁感。
この写真だとドラッパー・テーパーがちょっと分かるかな?後方確認用の小窓見えますよね。車体もすぼまっているのがなんとなーくわかると思います。こんな感じです。
こんな回りくどいことしてまでカウルユニットを採用した理由って。



第7走者:BC Transit; #2 Downtown (Dart SLF+Pointer 2)
バスに乗ってスコーミッシュの町に戻ります。貨物列車との遭遇という予期せぬ自体により予定のバスより1本遅らせましたが、もともと時間には余裕があったんで大勢には影響せず。
前も書きましたがバスは30フィートトップドアの田舎仕様。



ダウンタウンからは歩いてハイウェイ沿いにあるマクドナルドへ。帰りの高速バスの時刻まで時間を潰します。
昼あたりから天気がもう崩れてしまいましてね、どこかに出かける気がもうなかったです。あとは昼飯をまだ食べれていなかったので。ちなみに店に入ったのは15:30くらいかな。雨が冷たいので、何かしら温かいものを食べたかったわけだ。

途中で踏切を渡ります。これは廃線跡ですね。もう線路に木が生えています。一体いつ廃線になったんだ。



こっちは現役の線路。
本当、貨物列車を見られたのは良い収穫だったなあ。普段見れないからね。



マックで時間を潰すこと1時間くらい。16:45くらいにバスの停留所のあるSquamish Adventure Centreに行きます。まあまあ雨が降ってるんで移動が辛い。
バスの出発時刻は17:10。行きのバスがかなり早着したので、帰りもそうなると見越して早めに来ました。鉄道は早発することはないですがバスはそれがありえますからね。
で、定刻になっても来ない。まあ、早着するよりも延着することのほうが多いんだからと言い聞かせますが、内心は不安でバクバクでした。なにしろ前日に、事前に予約しないとスコーミッシュは寄らずに通過していくと言われたので、もしや運転士がうっかり寄るのを忘れてすでにバスは通り過ぎてしまったのでは?と考えてしまうんですね。
他にここから乗る人もいないようで、冷たい雨の中一人で待ってました。辛かった。最後にはこりゃもう一泊かもなぁとか考え始めてました。
初めての海外での一人旅行ですからね、不安にもなりますわ・・・。

で結局、17:40頃にようやくバスが到着。ちゃんと乗れることの安堵感と延着の酷さの腹立たしさがごっちゃになりながらバスに乗りました。今回の旅行で一番不安にさせられましたね。
教訓としては、「途中の停留所(駅)からバス(列車)に乗らない」ですかね。なるたけ始発から乗ること。なにしろ途中駅は係員が配置されていない場合が多いので運行状況がわからないのが辛い。もう次からはレンタカー使う。



第8走者:Pacific Coach; YVR Whistler SkyLynx (H3-45) Squamish17:40→Vancouver18:50
途中から乗ったんですが、最前列が空いていたんでそこに座りました。ハイウェイと言っても町を過ぎればこのとおり真っ暗ですよ。自分の灯りだけが頼り。
灯具類が使えなくなったら文字通り死ですよ。昼間は景色がきれいだそうで、シー・トゥ・スカイ・ハイウェイなんて呼ばれているようですが。



無事、バンクーバーに戻ってくることが出来ました。ヽ(`Д´)ノもう来ねえよ!ウワァァン



今日泊まるホテルに行く途中でご飯を食べます。ビールが美味しいねー。



晩御飯はインドカレーです。温まるね。美味しいし。



ホテルはバークレイホテルBarklay Hotelというところ。



シングルを予約したはずなのにツインの部屋に通された。昨日のモーテルもそうだったけど。まあ広いに越したことはないし宿泊代はシングル料金なので問題ないんですが。
ちなみに風呂場はバスタブ付きでした!3ヶ月ぐらいぶりに湯船に浸かれました。ああ^~ってなります。

というわけで、思ったより回数がかかりましたがこれで2日目終了です。
翌日へ続く。


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