心理カウンセラーの眼!

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子どもの教育を放棄した文科省指導

2010-12-06 17:53:13 | 心の闇と重大事件
こんにちは、テツせんです。
この地方もさすがに寒くなったのに、
めだかの水草(ほてい草)にまだ毛虫がついていました。・・
はたしてこの幼虫は冬支度にまにあうのでしょうか?
十二月に入り、気ぜわしくなってきましたが
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?

さて今回は「個としての子どもの生き難さ」についてお話をしていきましょう。

- “いま、子ども・若者が生きていくために、何が必要か。”というサブタイトルがつく、
『生きられる孤独』(東京シューレ出版)という往復書簡本のなかで、
芹沢俊介氏と須永和宏氏が「生きられない孤独」についてくりかえし語っている。・・
失礼ながら幾分略しながら紹介しつつ、それへのコメントをのせていきたいとおもいます。

その目次には、
「ゼロトレランス」、「バトルロワイヤル状況」、「怒りの感情」、
「親殺しに先行する子殺し」、「親子のボタンのかけ違い」、「秋葉原の事件から」、
「教育家族」、「不登校」、「発達障害」、
「トイレで食事をする学生」、「食と若者たち」、「子どもの貧困」といったぐあいに、
いくつもの生きられない子どもの状況が揚げられています。

- まずその、「ゼロトレランス」について、・・
(文科省が犯罪学のひとつ「ブロークン・ウィンドウズ(割れ窓理論)」を採用したことに対して-
- 「小さな段階に取り締まって芽を摘みとってしまうことで、予防効果が大いに上がることに、
私としてはいちがいに否定するものではありませんが、
その反面、私には排除の論理としか思えません。」(須永氏)-

* ここでは、国・文科省の「厳格な生徒指導」という名の「《個 》の教育放棄」、
国の側の決定的な「教育思想の崩壊」と、とらえるべきでしょう。

- 「バトルロワイヤル状況」について、・・
- 「文科省がゼロトレランス指導論をもくろむきっかけになったのは、多発する重大殺人事件であり、
なかでも2004年の佐世保の小学六年生による同級生殺害事件であったようだが、
結論からいえば、佐世保事件はゼロトレランス指導論によって防げるような、なまやさしいものではありません。
事件が私たちに訴えているのは、
人間同士が安心して心を開きあえる環境づくりであり、関係づくりであり、
おとなの都合や欲望や理屈にならない理屈で子どもを追い詰めることのない家庭、学校、社会の実現です。」(芹沢氏)-

* これはまったくおっしゃるとおりです。
国・文科省の役人や取り巻き識者たちは、反教育・効率主義に屈服し、
徹底した排除と管理によって子どもたちをいっそう記号化しようとしている。

もはや、
《子どもの存在の安心と自由 》のための道筋をわたしたちがあきらかにさし示すほかないのだと、
腹をくくらなければならない局面にあるといえるでしょう。-

- 「子どもたちはいま学校で、安心して信じることができる友だちが一人もいないだけではなく、
相互に不信感を抱きながらもそれを押し隠して、仲良しごっこを演じているのではないか。
私はこれをバトルロワイヤル状況(最後の一人になるまでの相互の殺し合いにいたりかねない心的な状況)
と名づけました。
ご承知のとおり、加害者のB子さんは
このバトルロワイヤル状況に投げ込まれた女子中学生を主人公にした小説を書いています。
必要なのは、子どもたちのこうした荒涼とした人間関係のあり方に対する暖かい理解です。」(芹沢氏)-

- 「つまるところ、競争原理中心の社会において、
子どもたち同士が互いに共食い現象を起こし始めたということでしょうか。
とくに危機的なのは、集団としての最小単位である安住の場「家庭」でさえも、
共食い現象が及びはじめてきているという点だろうと思います。」(須永氏)-

* たしかに競争主義社会のなかで、子どもは他を出し抜こうと行動するでしょうが、
それが昂じたすえの「共食い」というイメージは、そぐわないとかんがえます。
居たたまれない閉所感、強迫観念が教室の中に詰まってくれば、
いじめや学級崩壊のようなべつの現象があらわれると予見されるからです。-

- 「問題はその先です。なぜまだ年かさのいかない小六の少女があれほど凄惨をきわめる破壊的、
攻撃的な行動に走ったのか、という問い掛けが私の頭から離れないでいます。」(須永氏)-

* 心の闇が実行される脳のはたらきについては、わたしの以前の記事-『女子高生の凶行のメカニズム』や
秋葉原無差別殺傷事件・加藤智大の心の闇のカウンセリング』に、
くわしくお話していますのでぜひ一読されますように。

残念ながら時間がなくなってきましたので、
この記事のつづきは、また一両日のうちに掲載いたします。

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