開運極楽堂

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(78)デヴィットの成長に感心した!

2010-08-18 13:08:03 | ヤスカクの風まかせ日記~安田拡了
 わかりやすい例を上げよう。ロープに放った相手がはね返ってくる。そこにデヴィットがタイミングよくドロップキックを放つ。カウンターのドロップキックである。ジュニアの場合、相手も小さいのでロープではね返ってくるスピードも速い。だから、デヴィットはドロップキックをリング中央あたりからやっていたもんだった。これまで見ていた限りだと相手がロープから返ってきて1歩半あたりのところでデヴィットがカウンターのキックをしていた。
 ところがヘビー級が相手だとロープから返ってくるスピードが遅い。重量がある分、ロープがしなり、遅くなるからだ。
 しかし、デヴィットはこれを計算に入れて(?)実に巧妙なドロップキックを繰り出していた。それはヘビー級を意識した攻撃だった。
 ジュニア相手の間合いで相手が1歩半くらい返ってきたところにドロップキックを当てても、相手は重いので威力はない。

 デヴィットはどうしたか。
 間合いをロープにもう少し詰めてはね返る寸前の顔、アゴにドロップキックを浴びせたのである。
 それを見た時、本当にデヴィットは頭がいいなあと感心した。(TV解説ではテンポが速いので解説しなかったが)、デヴィットのドロップキックはまともにやるとヘビー級相手には軽いので通じない。だから、はね返る寸前で顔にキックを浴びせたのだ。すると、その顔の部分の移動が一瞬止まる。
 しかし、ロープの反動を受けている胴体だけは前方に移動せざるをえない。

 となると、顔の部分が鞭打ち的になって相手はひっくり返ってしまうのだ。ひっくり返って1回転して場外に転落してしまうことだってある。15日の場合、矢野通は転落した。
 そしてデヴィットはノータッチトペコンヒーロを矢野に見舞ったのだ。


 このようにデヴィットはG1でヘビー級選手と戦うことで、いろんな工夫をしていたと思う。そして、明らかにプロレスラーとして幅が広がったはずである。


 自分で工夫し、積極的に行動する。立ち止まっていたら、プロレスラーはそこでオシマイ。お客さんは立ち止まっているレスラーに関心をもたないからだ。
 デヴィット、君には感心したよ!
 

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