「青べか物語」の街・浦安。古い街並みを楽しみながら歩いていくと、庚申さんがありました。ここは「猫実」。ネコがいるのかなーと思ったら、サルがいました(笑)。うちの近所の庚申さんには、おサルが1匹しかいないけど、ここは立派な阿吽のおサルさんがいます。
かわいい! なんだかすごく人間ぽくて親しみやすいおサルさんです。阿の方は、阿というより笑ってるみたい。淡々としている吽の方といい対照になっていて、思わずウフフと微笑んでしまいます。
背中を見てみると、阿の方は丸みがついてさらに人間ぽいですが、吽の方はどちらかと言うと平たくなっています。経年によるものではなさそうですが…。
ちなみに「猫実」という地名は、鎌倉時代、大津波で大きな被害を受けた集落の人々が、前回紹介した豊受神社付近に堅固な堤防を築き、その上に大きな松の木を植え、この松の根を波浪が越さないように願ったことからつきました。「根越さね」がいつしか「猫実」と書かれるようになったそうです。
この猫実の庚申さんは、正徳5(1715)年1月、猫実村の庚申講の信者によって建てられました。青面金剛菩薩を刻んだ庚申塔では、浦安市内で最古のものだそうです。昭和57(1982)年には市の指定有形文化財に指定されました。
怖い表情だけど、どことなく柔らかい雰囲気の青面金剛菩薩さま。とてもきれいですが、これも創建当時そのままなのでしょうか。
菩薩さまの足元には見ざる、言わざる、聞かざるの三猿も刻まれていますが、場所が狭くてうまく撮れませんでした (><)
庚申塔は、60日に一度の庚申の夜に地域の人々が集まって徹夜する場所。しかし、この地域では庚申の晩に祭礼を行なったという記録はなく、大正時代から毎月25日が祭礼日とされているそうです。かつての祭礼日には露店が立ち並び、多くの参拝者でにぎわったといいます。現在でも毎月25日が祭礼日とされ、この日に病気の快癒が祈願されています。近くの掲示板にも、次の祭礼の日が書き出されていました。
手水にも笑顔の可愛いおサルさん。
この写真を撮る間にも、何人もの人たちが入れ替わり立ち替わり手を合わせていました。中にはおサルさんを大切そうにナデナデしていくおばあさんも。きっと昔からおまいりしているご近所のかたなのでしょうね。
小さくて古いけれど、とても大切にされている可愛い庚申さん。ずっとずっと地域の人を見守ってほしいです。
【猫実の庚申塔】
千葉県浦安市猫実4ー327ー3地先
東京メトロ東西線 浦安駅より徒歩20分
素敵な阿吽のお猿さんですね!!
私の住んでる町にも、いくつか庚申塚がありますが
こんなに素敵なお猿さんはいないです~~
いいな~♪
こんばんは。
このおサルさんかわいいですよね~ (^0^) 私もひと目見て
気に入ってしまいました。
やっぱり阿吽で対になってるのっていいですね。
ここは、神社ほどではありませんでしたが、手水のところ
は文字が赤く塗られていました。こちらは神社と違い、古
そうですが…やはりこの地域は色を塗るんですかねえ。
昔、狛犬はみんな全身カラフルに色が塗ってあったという
説も聞きましたが、それにしては色が全く残ってない狛さ
んが多いのもおかしいと思いますし…。色の問題はまだま
だ謎ばかりです。
分かっていることは、塗ってない方がいいってことだけ…☆