54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

私という書物

2006年03月26日 | パラレル
私というのは一冊の書物である。
頭の中は言葉の宇宙である。
脳細胞を細かく見ていくと、そこには文字が書いてある。
電子顕微鏡のコンピュータ画像では見えないが、心で見ると見える文字が書いてある。
そこには、私が何を感じ、何を考えてきたかのすべてが書き記されてある。
私という人生のプロフィールのすべてが書いてある。

私とあなたが出会ったとき、あなたは私を読む。
私もあなたを読む。
書物と書物の出会い。それは文字と文字との混ざり合いである。
あなたは私を書き換え、私はあなたを書き換える。
私が出会ったすべての人たちが私を書き換えてきた。
私という書物には私が出会ったすべての書物が書き記されている。

ときには、私を大きく改変し、まったく違う書物にしてしまうような書物に出会うこともある。
太田光、松本人志、室井尚、稲葉浩志、松本孝弘、HYDE、スティーヴン・タイラー、マイクル・クライトン、アルバート・アインシュタイン、、上げればキリがない。
人生を変えてしまうような、そんな書物にたくさん出会いたい。
そして私自身がそんな書物になりたい。

書物は読まれるためにある。書き加えられるためにある。
私はあなたに読まれたときにはじめて存在できる。
生まれてきた意味を現象させることができる。

そして今私とあなたは出会っている。
あなたは私を読んでいる。
私はあなたをどれだけ書き換えられるだろうか。

私はブログを書いている。
これは私の翻訳作業であり、複製作業である。
私がより広く拡散するための、私を増殖させるためのクローン生成。

そして、私の永続化。
私という肉体が滅んでも、私を読んだすべての人の中に、私は存在できる。
私を読んだすべての書物の中に私の一部が書き加えられている。
私という存在が永続化する。

私とあなたは今出会ってしまった。
これからも私という書物を愛読していただきたい。

ありがとう。。  


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おりにふれて ()
2006-04-16 14:26:32
80歳のお友達から教えてもらった



学生に与う 河合栄治郎



私 51歳が 見つけた



大和俗訓 和俗童子訓 貝原益軒 松田道雄訳 中公



私にとっての秘宝 九鬼周造 遠里丹婦麗天 豆本



国立国会図書館ならあるかな 古く新しい
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