
(木漏れ日に籠れる日々)
昨日娘が暗い顔で言った
「政治経済の先生が亡くなったと」
「え?」
「家のそばの駐車場で倒れていたって」
「脳血栓か脳卒中か?」
「うん・・・好きな先生やった・・・。」
「新学期から来た先生やけど、勉強以外の話とかもしたし・・・。」
「ふ~ん、なら、まだ若かったろ?40代くらい?」
「たぶん・・・昨日元気やったのに・・・かわいそう」
「中学の時の**先生も亡くなったよね、卒業してからやけど」
と娘はうなだれた
高校1年の時、娘は小学校以来の同級の親友を失っている
その頃
娘は高校生活にかなりストレスを感じていた頃でもあったので
ダブルで参って本当に心底、落ち込んでいた
1周忌の墓参りも
「一緒に行こうか?」
って、るるが言うと
「一人で行きたい、話しもあるし」
とか言い、ひとりで墓地にお参りしに行った
家にもよく遊びにきたり、お互いの家を泊まりあったり
中学生の頃、うちでアップルパイを一緒に焼いて
上手にできたので
「1台、持って帰ってお父さんとお母さんに見せたら驚くよ」
って、るるが言った時の彼女の笑顔がまだ記憶に残っている
若くても、人は死ぬし、それが近しい人だと本当に辛い
理不尽だって思う
大阪に行った時、公立高校の教師をしている、いとこと会った
彼女はお通夜帰りだった、数ヶ月のあいだに
「生徒一人と生徒の親2人が亡くなったのよ!
呪われているんじゃって思うよ、本当に」
「生徒たちもお葬式慣れしてきたし・・・。」
って嘆いていた
人は死ぬ・・・若くても・・・昨日まで元気でも
だが日々悔いなく生きることは、なかなか難しい
本格コメディな老年時代など迎えることも
なかなかに難儀なことだよって思う日々
歳とって、健康を維持することも難しい
月々の多額の国民健康保険を払ったら
薬代も病院にかかるお金も無くなるもの
そんな世の中でいいの?
庶民は農薬漬けの特価野菜や、怪しげな冷凍食品半額セールを買って
食べざるを得ず、かてて加えて
狂牛肉に水銀魚やなんとか還元無しの水道水で
日々少しずつ病んでいって
国民健康保険を払い続けながら
病院のドアーの前で息絶えるだろう
「責任者・・・でてこ~い

と
あの、ぼやき漫才のおっちゃんも
天国で地上に向かって叫んでいるに違いない

(安らげる日々は来るのだろうか?)