ごとしんの日思月綴

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大相撲九州場所

2015-11-26 12:40:19 | 日記
大相撲九州場所は、横綱日馬富士が7回目の優勝を飾って幕を閉じました。
優勝争いを演じていた日馬富士、白鵬、松鳳山の3力士がこぞって負けたものの、星一つ抜きん出ていた日馬富士の優勝という、つまらない最後でした。

私が今場所注目していたのは、前にも紹介した御嶽海。
付け出しデビューの幕下を2場所、十両も2場所で通過し、初土俵から5場所目の新入幕の場所、これまで通りの快進撃が見られるかどうか、わくわくしていました。
しかし、さすがに幕内は厳しいのか、結果は8勝7敗で千秋楽に何とか勝ち越しました。

ほかに注目していた力士は、平成3年生まれ、平成26年デビューの安彦、高木(高立)、正代、芝の学生相撲出身カルテット。
安彦だけ1月場所に、あとの3人は3月場所に初土俵。
各段で優勝争いをしながら、トントン拍子で幕下上位まで上がりつつ、関取目前での熾烈な争い。

新十両は、高木(高立)が最初でしたが、関取の壁に阻まれて1場所で幕下へ陥落し、幕下上位の厳しい世界で再びもがいているようです。

二番手は正代で、今年の3月場所に西幕下3枚目で勝ち越し(4勝3敗)ても1枚しか上がらず、その次も同じで、7月場所に東幕下筆頭で勝ち越してようやく9月場所に新十両。
幕下上位の足踏みで苦労したせいか、十両に上がってからは11勝、13勝と2場所連続の二桁勝利。
来場所の新入幕は間違いないでしょう。

次に、安彦。
昨年の九州場所に東幕下4枚目まで駆け上ってきましたが、それから1年間は幕下10枚以内の地位で足踏みが続いていました。
2回、3勝4敗の負け越しがあったのが響いているようです。
幕下上位は熾烈な争いなので、勝ち越しても1枚しか上がらないことはありますが、負け越すと3枚以上落ちます。
今場所は東筆頭で5勝2敗、昨日、晴れて新十両が決定し、しこ名も剣翔に改められました。
正代以上に苦労した剣翔の快進撃を期待しています。

最後に、芝。
序ノ口時代は正代、序二段では芝、三段目では高木がそれぞれ優勝し、同じペースで3人そろって昨年の九州場所に幕下へ上がりましたが、芝だけが幕下で大勝ち(6勝以上)していませんでした。
2回の負け越し(2勝5敗)が響いて幕下の中でエレベーターを繰り返し、今場所は西31枚目でようやく7戦全勝しました。
1年後輩の宇良(西54枚目)が並んだため決定戦となりましたが、先輩の風格?で勝利し優勝しました。
ようやく幕下で一皮むけたような感じです。
来場所は十両を狙える位置まで上がると思いますが、このまま一気に上がって行ってほしいものです。

この4力士は、今最も勢いのある大関・照ノ富士と同い年でもあります。
九州場所中に亡くなった北の湖理事長は昭和28年生まれで、北の湖を筆頭に勢いのある力士5人は、かつて「花のニッパチ5人衆」と呼ばれていました。
照ノ富士とこの4力士で、「花のヘイサン5人衆」などと呼ばれる日は来るでしょうか。
そんな日が近いうちに来て、大相撲がもっと面白くなることを願っています。