
チャーリー・ケントンはかつて将来を嘱望された期待のボクサーだった。チャンピオンを目指してトレーニングに打ち込んできたものの、時代は高性能のロボットたちが死闘を繰り広げる“ロボット格闘技”の時代に突入。もはや人間のボクサーは生きる場所を失い、チャーリーは人生の敗残者も同然だった。辛うじてロボット格闘技のプロモーターとして生計を立てているものの、乏しい資金力で手に入れられるロボットは、リングの上であっという間にスクラップ状態。人生のどん底にも関わらず、さらなる災難がチャーリーに舞い込んでくる。赤ん坊の時に別れたきりの息子マックスが最愛の母を亡くして、11歳になった今、初めて彼の前に現れたのだ。だが、マックスは、そう簡単にチャーリーに心を開くはずもなく、親子関係は最悪の状態。そんなある日、2人はゴミ捨て場でスクラップ同然の旧式ロボット“ATOM”を発見する。それが、彼らの人生に奇跡を巻き起こす“運命の出会い”であることに、チャーリーもマックスもまだ気づいていなかった……。
映画館 ★★★☆
「こういう話かな?」って期待して見に行くと、全く裏切られることのない、本当に気持ちのいい「予定調和」の映画です。これってすごく大事なことで、もう少し違う展開を望むのなら、ディズニー配給のお正月映画を観に行ってはいけません。ロボットバトルでちょっと残酷なシーンがありますが、安心して見に行けるファミリー映画です。
本当の主人公は、やはり少年だと思うし、少年と心が通うロボットも前半は少年そのものなんだけれど、最後の大一番では父親と同化します。ヒュー・ジャックマンはどちらかと言えば助演なのかもしれません。が、しかし、彼の魅力たっぷりの映画であることも間違いはないわけで。
ATOMの字幕表記がずっとATOMなのが変に気になった(笑)字幕制作者も「アトム」と表現したくなかったんだろうね。カタカナの「アトム」ってやはり鉄腕しかいないしね。
海外では訳のわからない漢字をタトゥのデザインにするのが流行っているみたいですが、日本製のロボットは「悪」だの「男」だの・・・ま、これはなかなか笑えました。
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