オットーという男 （2022）A MAN CALLED OTTO 126分

オットーという男 マイク・バービグリア

幸せなひとりぼっち [Blu-ray] ロルフ・ラスゴード ポニーキャニオン

幸せなひとりぼっち (ハヤカワ文庫NV) フレドリック バックマン 早川書房

　最愛の妻に先立たれて以来、ずっと孤独な日々を送る男オットー。偏屈で怒りっぽい性格ゆえに町内でもすっかり嫌われ者に。生きている意味が見いだせず、死ぬことばかり考えていたある日、向かいの家にメキシコ出身のマリソルとその家族が引っ越してくる。陽気なマリソルはとにかくお節介焼きで、不機嫌なオットーにも物怖じすることなく話しかけ、いつの間にか彼女のペースにどんどん巻き込まれていくオットーだったが…。


　WOWOW ★★★★


　スウェーデンのオリジナル映画は見ていませんが、このリメイク版がこれほど素晴らしいのだから、おそらくいい作品なのでしょうね。実はWOWOWで同じ日に放送されていて、もちろんオリジナルも録ってあるので、いつかまた観るつもりですが←ほんまか？（汗）私にとってはこの「オットーという男」がオリジナルなわけで、観ないかもしれませんが。

　ってことで、トム・ハンクスなので安心して観られますし、お話が思ったとおりに進み、オチも想像通り。。。なんて書いたら面白くなさそうですが、それがやはり面白いわけで。概要文には「町内の嫌われ者」などと書いていますが、実は全くそうではなく、頑固爺の彼を愛してくれる人も多いわけで。

　で、その頑固な彼の心を解きほぐすのがメキシコ出身の家族。特に嫁さんが煩わしいくらいうるさいんだけど、だんだん可愛く見えてくるのもいいかんじ。頑固爺は基本的に自分を変えることはないわけですが・・・っていうか、一本筋が通っているだけに厄介で。ただ、半年前に最愛の妻に先立たれ、生きていく気力もなく、何度も自死を企画するんだけど・・・って余り書くとだめ（笑）

　ここ数年、トム・ハンクスの仕事にあまり満足できませんでしたが、これは彼の代表作の一つに数えられると思います。