テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
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(当然、その他についても、語ったりする)

テレコンビノの威力

2012-10-30 23:53:18 | 双眼鏡 望遠鏡
以前、ワイドビノという低倍率広角ガリレオ双眼鏡に関連して、自作テレコンビノというものを紹介し、その後も拙ブログでは星見関連の記事にしばしば登場しています。
自作といっても、先達の方々の試行錯誤を参考に、Nikonのテレコンバーターレンズを二つ、視軸が会うようにパテで固定しただけの粗い工作です。
比較的条件の良い星空で、テレコンビノを使うと、肉眼視での中央視野とほぼ同じ視界をグッとアップで、しかもぽつぽつとした星のきらめきをブゥワーっとちりばめられた星のきらめきに変えることができる爽快感があります。
もちろん大きめの口径の双眼鏡でも、ブゥワーっとした星々のきらめきを見る事は容易いのですが、この時期、オリオン座の全貌を視野に収めて、同時にオリオン大星雲付近のきらめく星々を見るには、このテレコンビノを使っての観望か、極めて良い条件の観望地で眼視する、しかありません。
テレコンビノの見掛け視界の端は、中央の対象を見続けると、実視野の端の曖昧にしか見えない領域に重なり、例えば風景などの観望でも、眼視との違和感がさほど無いままで、より鮮やかに明るい景色を見せてくれます。低倍故、ともすれば迫力には乏しいのですが、ブレも全くなく、ヌケの良すぎる見え味は、凡百の双眼鏡とは異なる次元にあることに気付きます。反面、昼間の使用では、肉眼と何が違うの、と思われそうなその見え味に、星見では大口径(62mm相当)故の集光力が加わり、このテレコンビノの真価が発揮されます。寝っ転がって星空を見るとき、一番の相棒です。


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