テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

鳥の本

2012-11-23 22:56:39 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
ニコンのスピノザ10x25を買ってから、バードウォッチングめいたこともするようになりました。そのうち、持ち歩ける図鑑が欲しくて、色々と調べた末、高野伸二さんのイラストによる野鳥本のなかでも廉価な左の本を買いました。

野鳥を同定する場合、写真撮影のようにじっくりと細部を詳細に亘って観察できることは少なくて、多くの場合、刹那に見たその印象を照らし合わせるような場合が多いので、野鳥観察に慣れた人による詳細図画のほうが判りやすいと教わり、鳥見の聖人、故高野伸二さんの本を選んだのでした。

実は、真ん中の日本野鳥の会のフィールドガイドが欲しかったのですが、結構高価(3K以上)な割りに、どの本屋にもくたびれた現物しかなかったので、躊躇していたのです。

最初の本は、図版ももとより、巻末の解説が鳥の習性、代表的な種の見分け方などを平易に説明してあり、その内容を熟読するだけでも、いっぱしの鳥屋めいた気分になれたものでした、その後、大阪の難波にジュンク堂がオープンしたときまっさらのフィールドガイド日本の野鳥を見つけ、買い求めました。
現在はそのジュンク堂も千日前店と名前を変え、NMB48のメッカとなってますが、当時(1996)は、キタ(梅田、大阪駅地区)中心だった、大阪の書店群に対抗し、ミナミにも本格的な大型書店の出店として話題になっただけあり、豊富な品揃えが魅力でした。
右の本は、最近、双眼鏡をいくつか買い足し始めてから買った小さなブックレットで、ポケットやカバンの片隅で待機しているEDC本です。

全ての本には、クリヤファイルを切り貼りして、セミハードカバーを被せています。



で、ず~っと疑問というか、明らかにおかしいと思っていて、10年くらい前に疑問が解消というかそのわけを知ったのですが、

上のページのように、コマドリの学名がErithacus akahige で、アカヒゲの学名が、Erithacus komadori であるということ。
最初は誤植に違いないと思っていたのですが、どうも個体標本についたラベルの取り違えで、このように登録されてしまい、変更できないまま流布され、固まったという事情らしいのです。かのオランダ経由で江戸時代にやってきたドイツ人医師シーボルトが日本で採集し、標本として送り、新しく固有名が登録された様々の生物の一員だったらしく、その事実を知って以来、コマドリを見る度、シーボルトのヒゲを想起するようになりました。


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