国内では昨年、デング熱なるものが流行の兆しを見せたばかりだが、今度はブラジルを
中心にジカ熱なるものが世界流行の兆しを見せマスコミ各社は連日のように大騒ぎをして
いる。また、アフリカではエボラ出血熱なるものが、かつてないほどの猛威を振るい世界
を震撼させたことは記憶に新しい。
どうやら今年は、ジカ熱の病原菌たるジカウイルスが猛威を振るうような流行の兆しを
見せている。どうして、こうまで次々に得体の知れないウイルスや細菌が猛威を振るうように
なったのだろうか。
忘れたかも知れないがサーズなるものが流行の兆しを見せ、その時にも大騒ぎになり
にわかに隔離施設なるものが各病院に設置され大騒ぎになったことがある。我が家には
その時にまとめ買いしたマスクが今も残っている。
今も新型インフルエンザの元になる鳥インフルエンザの恐怖は終わっていない。そもそも
人間とウイルスや細菌とのつきあいは長い。しかし、多くは今日ほど私たちを脅かすことは
あまりなかった。人の行き来が限定されていたからだ。
歴史を紐解くと、大流行というものは、ヨーロッパではペストやコレラ、日本でも維新前後に
ヨーロッパから持ち込まれたコレラが大流行した。コレラに感染すると、ころりと死んでしまう
ことから当時は「ころり」と呼ばれたりした。
こうしたウイルスや細菌による感染は人間の移動と密接不可分な関係にある。かつて日本には
なかったコレラが流行したのも外国人との交流が活発化してからのことであった。
かの不治の病と言われたエイズウイルスもジャングルから人間世界に持ち込まれたのが
始まりだと言われている。元々は猿にしか感染しなかったウイルスのようだが、ジャングルの
開発に従って、人間世界に感染が広まっていったと言われている。
地球温暖化にせよ、こうした様々な感染症にしても、全ては人間によって持ち込まれ、人間に
よって広がっている。人間活動が全ての始まりである。
狂牛病という奇妙な病気がある。ウイルスでもなければ細菌でもない。しかし、牛や家畜だけ
でなく人間にも感染する不思議な病気である。これなどもその病気に感染している家畜の骨などを
骨肉粉として加工した物を家畜に食べさせたことから始まっている。
本来は草食動物に他の動物の肉や骨を食べさせるなど考えられないことだが、早く太らせたい
ために、こういう飼料を与えたのだ。これも人間の欲がなせる業である。
人間に限らず地球上の生き物は、全て微生物と呼ばれている細菌やウイルスなどと密接不可分な
関係にある。単純に言えば全ては、こうした微生物が始まりで、人間といえど進化に関しては
例外ではない。
そして今も多くの微生物に助けられていることは、よく知られていることだ。徹底的に
洗浄したり、除菌する潔癖症な人も少なくないが、これは大いなる誤りである。除菌など
除菌剤を売るメーカーの宣伝に踊らされているだけだ。いくら取り除いても水も空気も
ミクロレベルでは、ウイルスや細菌だらけなのだ。意味がないことをしている。
そもそも人間の体の細胞以上の膨大な数の微生物と共生しているのが、私たち動植物だ。
従って、必要以上に洗浄や消毒しても意味がない。
確かに人混みの中やインフルエンザ患者のいた場所から帰った時に入念な手洗いやうがいを
することは、必要なことかも知れない。しかし、人間は長い長い進化の過程の中で、様々な
細菌に感染し、ウイルスなどに冒されながら進化してきた。その経験から体の中に免疫という
システムを作り上げてきたのだ。
かつてヨーロッパでは、生後間もない幼子を厩(うまや)に連れて行ったという。それは
細菌の巣窟である家畜小屋の中で、わざと病原菌に触れさせ免疫力を付けさせるためであった。
またマンモス象は、子象が誕生したら母親の排泄物を食べさせた。母親の排泄物には乳離れを
したときから食べたものの消化に必要な微生物叢を消化器の中に作るためであった。
牛も馬も草食動物は、同じように消化の悪い草が消化できるようにお腹の中には微生物を
飼っている。微生物が草の消化を助け、体が吸収しやすい状態に変えているのだ。人間にも同じ
機能が備わっている。
このお腹の中の微生物叢が様々に変化することによって下痢をしたり便秘をしたりする。
それは私たち人間の日々の生活や食事と密接不可分な関係にある。
人間は、あまりにも雑食であり、消化を手助けしている微生物たちにとっては決して住みやすい
環境とは言えない。日々、変わらぬ食事をしていれば安定した微生物叢(そう)が作られるのだが
余りにも雑食過ぎて安定しない。粗食が体に良いと言われる所以はそのあたりにある。
さて、微生物の話に尽きることはないが、果たして流行の兆しのあるジカ熱はこの夏どのように
なっていくのだろう。
先日、エボラ出血熱の流行の始まりから終結までの特集を見たが、まさしく人間の移動が広大な
地域への感染に繋がっている。少しでも早く手を打っていれば、こうした悲劇は生じなかった。
また、不治の病のように言われているが、生還した人もいる。特効薬はなくても辛抱強く
治療を続けていれば、自分の免疫力で助かる人もいることが実証されている。
中心にジカ熱なるものが世界流行の兆しを見せマスコミ各社は連日のように大騒ぎをして
いる。また、アフリカではエボラ出血熱なるものが、かつてないほどの猛威を振るい世界
を震撼させたことは記憶に新しい。
どうやら今年は、ジカ熱の病原菌たるジカウイルスが猛威を振るうような流行の兆しを
見せている。どうして、こうまで次々に得体の知れないウイルスや細菌が猛威を振るうように
なったのだろうか。
忘れたかも知れないがサーズなるものが流行の兆しを見せ、その時にも大騒ぎになり
にわかに隔離施設なるものが各病院に設置され大騒ぎになったことがある。我が家には
その時にまとめ買いしたマスクが今も残っている。
今も新型インフルエンザの元になる鳥インフルエンザの恐怖は終わっていない。そもそも
人間とウイルスや細菌とのつきあいは長い。しかし、多くは今日ほど私たちを脅かすことは
あまりなかった。人の行き来が限定されていたからだ。
歴史を紐解くと、大流行というものは、ヨーロッパではペストやコレラ、日本でも維新前後に
ヨーロッパから持ち込まれたコレラが大流行した。コレラに感染すると、ころりと死んでしまう
ことから当時は「ころり」と呼ばれたりした。
こうしたウイルスや細菌による感染は人間の移動と密接不可分な関係にある。かつて日本には
なかったコレラが流行したのも外国人との交流が活発化してからのことであった。
かの不治の病と言われたエイズウイルスもジャングルから人間世界に持ち込まれたのが
始まりだと言われている。元々は猿にしか感染しなかったウイルスのようだが、ジャングルの
開発に従って、人間世界に感染が広まっていったと言われている。
地球温暖化にせよ、こうした様々な感染症にしても、全ては人間によって持ち込まれ、人間に
よって広がっている。人間活動が全ての始まりである。
狂牛病という奇妙な病気がある。ウイルスでもなければ細菌でもない。しかし、牛や家畜だけ
でなく人間にも感染する不思議な病気である。これなどもその病気に感染している家畜の骨などを
骨肉粉として加工した物を家畜に食べさせたことから始まっている。
本来は草食動物に他の動物の肉や骨を食べさせるなど考えられないことだが、早く太らせたい
ために、こういう飼料を与えたのだ。これも人間の欲がなせる業である。
人間に限らず地球上の生き物は、全て微生物と呼ばれている細菌やウイルスなどと密接不可分な
関係にある。単純に言えば全ては、こうした微生物が始まりで、人間といえど進化に関しては
例外ではない。
そして今も多くの微生物に助けられていることは、よく知られていることだ。徹底的に
洗浄したり、除菌する潔癖症な人も少なくないが、これは大いなる誤りである。除菌など
除菌剤を売るメーカーの宣伝に踊らされているだけだ。いくら取り除いても水も空気も
ミクロレベルでは、ウイルスや細菌だらけなのだ。意味がないことをしている。
そもそも人間の体の細胞以上の膨大な数の微生物と共生しているのが、私たち動植物だ。
従って、必要以上に洗浄や消毒しても意味がない。
確かに人混みの中やインフルエンザ患者のいた場所から帰った時に入念な手洗いやうがいを
することは、必要なことかも知れない。しかし、人間は長い長い進化の過程の中で、様々な
細菌に感染し、ウイルスなどに冒されながら進化してきた。その経験から体の中に免疫という
システムを作り上げてきたのだ。
かつてヨーロッパでは、生後間もない幼子を厩(うまや)に連れて行ったという。それは
細菌の巣窟である家畜小屋の中で、わざと病原菌に触れさせ免疫力を付けさせるためであった。
またマンモス象は、子象が誕生したら母親の排泄物を食べさせた。母親の排泄物には乳離れを
したときから食べたものの消化に必要な微生物叢を消化器の中に作るためであった。
牛も馬も草食動物は、同じように消化の悪い草が消化できるようにお腹の中には微生物を
飼っている。微生物が草の消化を助け、体が吸収しやすい状態に変えているのだ。人間にも同じ
機能が備わっている。
このお腹の中の微生物叢が様々に変化することによって下痢をしたり便秘をしたりする。
それは私たち人間の日々の生活や食事と密接不可分な関係にある。
人間は、あまりにも雑食であり、消化を手助けしている微生物たちにとっては決して住みやすい
環境とは言えない。日々、変わらぬ食事をしていれば安定した微生物叢(そう)が作られるのだが
余りにも雑食過ぎて安定しない。粗食が体に良いと言われる所以はそのあたりにある。
さて、微生物の話に尽きることはないが、果たして流行の兆しのあるジカ熱はこの夏どのように
なっていくのだろう。
先日、エボラ出血熱の流行の始まりから終結までの特集を見たが、まさしく人間の移動が広大な
地域への感染に繋がっている。少しでも早く手を打っていれば、こうした悲劇は生じなかった。
また、不治の病のように言われているが、生還した人もいる。特効薬はなくても辛抱強く
治療を続けていれば、自分の免疫力で助かる人もいることが実証されている。
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