三平の酒飲み日記

「酒は純米、燗ならなお良し」をモットーに毎日燗酒を飲む酒屋の店主の酒飲み日記

も~・・・辛抱できん!(天穏のサンプルその2)

2006-05-28 23:42:08 | Weblog
かな~り、残り少なくなってきたぞ。
仕方ない・・・一升瓶のサンプルがもらえない(当たり前)から、もう残りわずかのサンプル酒をお燗にしたさ~
はぁぁぁぁ~
体が溶けていくんさぁ~
やっぱ、燗酒なんさぁ~
と、ばかりは言ってられん!!
せっかくサンプルを送っていただいた手前、きちんと味の評価もしなければ!!!

・・・なんで中汲になんかしたんさぁ~・・・燗しても、なかなか膨らまないぞ!
65%は酸が浮いてくる。でも、55%はそれなりに膨らんでくる。
が、問題は大吟醸(もちろん純米です)なんさぁ~
なんで、これを中汲にする必要があるんさ!
ちょっと熱めにお燗してから、ちょっと冷ますと、あら? そこはかとない吟味が・・・
と思ったが、それ以上の味わいが出てこない。
酒米の違いかな~とも思うけど、なんか今ひとつピンと来ないんさぁ~・・・
やっぱ、あたしの好みとしては55%かな。
もっと長く放置すれば、ん~マンダム、になる可能性あり。

天穏のサンプル

2006-05-25 22:38:03 | Weblog
タオ君が送ってくれた16byのサンプル。
kanzaさんとこにも行っているはず。
実はこれ、北のS様のお取り置きだったものが流出したもの。
3種類とも中汲だからか、開けたてだと、ちょっと線が細く感じる。
長崎杜氏らしい、透明感のあるお酒なんだけど、ちと頼りなげだな~
というのが初日の印象。

そのまま毎日、ちびちびとお猪口一杯ずつ味見して約一週間(いや、十日くらい経ったかな?)。
お~、だんだんと味が出てきたぞ~、腰が据わってきたぞ~、中汲の線の細さも気にならなくなってきたぞ~
こら、エエですわい。きれいな酸が味の骨格を形作っていて、その土台の上に味がふくらんできた。
でも・・・一番高精白のお酒は、まだバランス悪い。味がふくらまない。
65%と55%のは、かなりマンダム。kanzaさんは65%の方がお好みだろうが、あたしは55%も捨てがたい。

あ~・・・燗してぇ~!!
でも、燗しちゃうと、我慢できなくて、一気に飲んじゃうしな~・・・
もうちっと放置してから燗するかね、と自分を納得させる。
でも・・・やっぱこりゃ燗にしないともったいないっす!

ってことでタオ君にお願い。
次回のサンプルはぜし! 4合瓶で下さい。一升瓶ならなおけっこうです。(って、わがまま?)

しつこい?

2006-05-21 23:37:34 | Weblog
今月しょっぱなに仕入れたお酒。
「生酒 要冷蔵 適温5度」と、肩貼りに書いてある。
嘘付け~!
あたしゃ、仕入れた当日に開けてから、ず~っと部屋の中で放置してるぞ!!
開けたてじゃ、とてもとても全く味が整ってないじゃないか!!!
やっと、ここ一週間ほどで、やっとまろやかになってきた、と思ったら、もう無いじゃないか!!!!

開けたばっかしでお燗にしたら、余計に渋くなった。
一週間後にお燗したら、やっといくらか柔らかくなってきた。
二週間後にお燗したら、ん~マンダム、になってきた。
三週間目になったら・・・すぐになくなったぜぃ・・・
うちの在庫もなくなったぜぃ・・・orz

要冷蔵

2006-05-17 00:20:14 | Weblog
最近多い問い合わせが、これ。
「あの~、お酒の瓶に要冷蔵って書いてあるんですが、冷蔵庫に入れた方がいいですか?」
「今日もらったお酒、要冷蔵ってラベルに書いてあるんだけど」
「要冷蔵ってなってるんだけど、部屋の中に置いておいたらだめ?」

だ~か~ら~っ!
お渡しする時に言ってるじゃないですか!!
「うちで扱ってるお酒は、冷やしちゃダメです。栓を開けて部屋の中にほっったらかしておいて下さい。できれば一週間以上ほったらかしにして下さい。その上で、お燗して下さい。なんなら燗冷ましもやってみて下さい。目から鱗ですよ」って!!!
だいたい、上原組の酒を開けてすぐ飲もうなんて、なんて太ぇ奴なんだ! ゴルァ!!!

とはいえ、これが普通の感覚なんだろうな。
発酵食品にまで、賞味期限なんつぅもんが表示されているくらいだもんね。
食べ物は、賞味期限を過ぎてから。
お酒は、一週間以上放置してから。
(例外も多くあると思うので、そのまま受け取らないで下さい。責任取りませんから、あたし)

リベンジ

2006-05-06 23:42:29 | Weblog
ゴールデンウィーク直前に風邪を引いた。
子供からカミさんと移っていって、最後の最後になってやってきた。
お蔭で、ここ数日全くお酒を飲んでいなかった。師匠の葬儀にも出られなかった。
最初は花粉症かと思った。でも、鼻水が止まらず、さらにのどが痛くなって、さらには微熱・・・
鼻がきかない。味が分からない。微熱のせいか、ぼ~っとする(熱のせいじゃない?)。
でも、やっと鼻水もおさまったので、久々に飲むのさ。
でも、上原組のお酒の良いところは、放置プレイでしっかりと味が乗ってくるところ。
飲めない間にも、じわじわと熟成が進む。じわじわと滑らかになってくる。じわじわと旨くなる。
生酒だって、じわじわと味が乗ってくる。生臭なんぞ出てこない。
「酒は純米、燗ならなおよし」とは師匠のお言葉。
辨天娘、睡龍、神亀、ひこ孫原酒、ひこ孫純米吟醸上槽中汲、鯉川、羽前白梅、三井の寿、旭菊特別純米、独楽蔵、竹鶴、日置桜、天穏、扶桑鶴、鷹勇・・・も~、片っ端から燗にするんさ~・・・リベンジじゃ~っ!
で、改めて思うのさ・・・どれも、なんて旨いんじゃ~!!
世間的には逝ってもおかしくない年齢だろうが、もっともっと師匠と話がしたかった。

「一に蒸米、二に蒸米、三に蒸米。四、五がなくて六に麹」by上原浩