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<「新卒切り」に気をつけて>朝日新聞記事で紹介

2010年05月25日 16時28分15秒 | 労働相談

 4月の入社時期を迎えた以降、私たちNPO法人労働相談センターに、新入社員や内定者への不当な解雇・退職強要・いじめなどの労働相談が増えてきています。

 5月24日朝日新聞朝刊でも<「新卒切り」に気をつけて>の記事で、主な相談窓口として当NPO法人労働相談センターが紹介され、記事の中でも「NPO法人『労働相談センター』(東京都葛飾区)には4月以降、『この業界に向いていない』『協調性がない』などの理由で解雇通知や退職勧奨を受けた新入社員からの相談が10件以上あった。相談員の須田光照さんによると、景気が回復せず採用計画の見込みが外れたという企業もあれば、とりあえず多めに採用し、後から適当に切っていくつもりだったとしか思えない企業もあるという。『(即戦力にならず)目算が狂ったと簡単に切り捨てる企業が増えている。人材を育てる意識が薄い』と指摘する。」と記載されました。
記事の概要は以下の通りです。

 5月24日朝日新聞朝刊
「新卒切り」に気をつけて 甘い採用計画、新人が「調整弁」に 
 
4月の入社時期の前後、内定学生や新入社員が理不尽な要求をされ、内定辞退や退職を迫られるケースが目立っている。「新卒切り」とでも言うべき事態だ。専門家は「きちんと採用計画も持たず、新人を調整弁にする企業もある」として、就職活動をする学生に注意を呼びかけている。

 ■怒鳴られ続け、9日目「自主退職」
 今春、京都市の私大大学院を卒業した男性(25)は、入社9日目で「自主退職」した。
 神戸市に本社を置くITコンサルタント会社に内々定が決まったのは昨年5月。東京に配属されたため都内に引っ越し、4月1日に入社した。
 初日。少し早めの15分前に出社した。いきなり上司から「他の人はもっと早く来ている。意欲が足りない」と叱責(しっせき)された。その後も、電話の応対や退社時間をとがめられ、「落ちこぼれ」「分をわきまえろ」「君が劇的に変わらなければ一切仕事はさせない」と怒鳴られ続けた。
 出社3日目からは、連日反省文を書かされた。
 そして4月9日の夜。上司から会議室に呼び出され「もうしんどいやろ?」と退職を迫られた。「まだまだ頑張れます」と反論したが、上司は「給料だけもらって居座るのか」とたたみかける。2時間近くたって疲れ果てた頃、退職届が目の前に差し出された。ぼうぜんとしたまま「自己都合」としてサインした。
 男性は先月末、この会社に復職するつもりはないものの「無理やり書かされた退職届は無効」として、社員としての地位確認と3年分の給与支払いを求める労働審判を東京地裁に申し立てた。
 「入社までに配属予定先が二転三転したり、同期4人が入社直前に内定辞退したりと、いま思えばおかしい点が多かった」と振り返る。当面、実家か親類宅に身を寄せて職を探す。「今度こそ注意深く選びたいが、新卒でもなく、えり好みできない現実もある」
 この会社は朝日新聞の取材に「コメントすることはない」としている。

 NPO法人「労働相談センター」(東京都葛飾区)には4月以降、「この業界に向いていない」「協調性がない」などの理由で解雇通知や退職勧奨を受けた新入社員からの相談が10件以上あった。
 相談員の須田光照さんによると、景気が回復せず採用計画の見込みが外れたという企業もあれば、とりあえず多めに採用し、後から適当に切っていくつもりだったとしか思えない企業もあるという。「(即戦力にならず)目算が狂ったと簡単に切り捨てる企業が増えている。人材を育てる意識が薄い」と指摘する。
(以下略)

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NPO法人労働相談センター
電話 03-3604-1294 平日9時から17時
メールconsult@rodosodan.org 

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