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全国一般東京東部労働組合の記録

「解雇理由」のまとめシリーズ2010年9月分

2010年11月05日 09時11分00秒 | 不当解雇

写真・11.5東京駅三菱ビル前「日本通信は不当解雇を撤回しろ!」

妊娠が発覚したとたんに勤務日数を
月12日に減らされ、賃金も6割にされた上、
産休4カ月前から基本給を5万円削られ、
さらに
「産休後は育児休暇は認めず解雇にする」
と通告された

シリーズ「解雇理由」の2010年9月分です。NPO法人労働相談センターと全国一般東京東部労組に寄せられたメール相談の「解雇・退職勧奨・退職強要」事例からまとめました。

解雇関連の主な法律は以下の通りです。
労働契約法
第16条「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする」
同17条「使用者は、期間の定めのある労働契約について、やむを得ない事由がある場合でなければ、その契約期間が満了するまでの間において、労働者を解雇することはできない」

労働基準法
第19条「使用者は、労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかり療養のために休業する期間及びその後30日間並びに産前産後の女性が第65条の規定によって休業する期間及びその後30日間は、解雇してはならない」
同20条「使用者は労働者を解雇しようとする場合においては、少なくても30日前にその予告をしなければならない。30日前に予告をしない使用者は、30日分以上の平均賃金を支払わなければならない」
同22条の第2項「解雇の予告がされた日から退職の日までの間において、当該解雇の理由について証明書を請求した場合においては、使用者は、遅滞なくこれを交付しなければならない」

その他、雇用機会均等法の第9条1項2項3項4項「婚姻、妊娠、出産等を理由とした解雇など不利益取扱いの禁止」や育児・介護休業法第10条「解雇その他の不利益な取扱の禁止」

また、裁判判例で定着している「整理解雇4要件」があります。
これらの法律や判例をもっともっと宣伝しないといけませんし、平然と違反する下のような経営者を、職場内外から、また社会的に大きく・厳しく糾弾する必要があります。

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シリーズ「解雇理由」2010年9月分
 (「解雇・退職勧奨・退職強要」のメール相談事例のまとめ)
NPO法人労働相談センター
全国一般東京東部労組
2010年11月5日

1、過労のすえ「うつ病で病気休職」後、復職の話し合いに行ったら会社から退職を促された

2、派遣先から契約途中で解雇と言われた

3、コンビニのルート配送で品物を初めて一つだけ誤配をしてしまった事を理由に自主退職させられた

4、ヤクザの友達がいると公言する社員やセクハラ好きな男性社員が居るため、怯えて仕事をする女性社員はみんなで無口となることでセクハラ防止をしようとした。そうしたら「口をきかない」と退職に追いやられた(建設会社)

5、労災で手首を骨折。労災申請をしてくれず、やむなく自分で労基署に労災申請したら解雇

6、勤務時間を極端に減らされ、生活できないので仕方なく退職(パート)

7、派遣先で社員にサポートしてほしいとお願いしたら「嫌なら今日からやめていい」と言われた

8、「アルバイトには有給休暇・社会保険・労災・雇用保険はない」という会社に法律通りにして下さいと言ったら退職勧奨の嫌がらせが始まる

9、「自分のブログで社長の批判をしただろう」と言われ解雇

10、リストラによる希望退職者を募集。実際は指名解雇

11、「会社にはあなたにはやってもらう仕事がない。社外で仕事を探しなさい。受け入れないと年収4割減にする」と勧告されている。理由は一切言ってくれない(外資系勤続5年)

12、リストラの希望退職を拒否したら、遠方への単身配転命令。妻が重い病気で子供が幼いことを会社は知った上での仕打ち。断れば解雇予告すると言われる

13、インターネットで新事業を開発したいからと請われて入社したが、10か月後に会社の方針が変更され「もう仕事はなくなったから、あなたはもういらない」と解雇

14、上司と二人で飲みに行くと男性器を見せられるなどセクハラをされたり、「(実際は問題がないのに)電話の応対が悪いから解雇するぞ」と脅されている

15、正社員として3年勤続。リストラで退職勧奨。わずか3か月分の手当を提案されている。不当だ

16、「あなたを正社員としてもう置いておけない。やめるかパートになって欲しい」と言われ、パートになったが、賃金カット、社会保険の未加入、いじめで退職を決意したが、パートになり収入が減ったため雇用保険金が大幅減に(会計事務所31歳男性)

17、「事業縮小のため」と解雇通知

18、妊娠したら、勤務日数を月12日に減らされ、賃金も6割にされた。さらに産休4カ月前から基本給を5万削られ、「産休後は育児休暇は認めず解雇にする」と言われた

19、都立高校の新卒で入社。「挨拶の声が小さい」「やめてしまえ」と怒鳴る上司。ミスをする度に「炎天下での草むしり」「休憩室の清掃」などのペナルティをさせる典型的な体育会系職場。上司との面談で「ついていけません」と発言したとたんに、翌日から朝礼などあらゆる行事への出席を許されず、ついには解雇

20、仕事量が多く、長時間残業。疲労のため仕事でミスの連発を理由にボーナス全額カット、基本給も下げられた。「3か月間の猶予期間で転職先を見つけてこい。その間は賃金7万円カットと降格」と言われ、断ったら「すぐにやめて欲しい」と通告

21、閉店で他店への異動を打診され断ったら自主退職にされ、失業保険も自己都合退職とされ困っている

22、「入札で落札できなかった」ので28名全員に解雇予告通知が出た(勤続8年から2年)

23、正社員は有給休暇を取りたい放題なのに、パートには有給休暇を認めないばかりか、業績が悪化する度にパートばかりが何十人と解雇される

24、外資系。「英語の会話能力が十分でない」「部下に暴言を吐いた」「上司にアホと言った」等身に覚えのない謂われなき理由で退職勧奨

25、規則では定年60歳となっているのに55歳の誕生日に退職勧奨。57歳にも退職勧奨で「一身上の理由」の退職願いを書かされた(森林組合)

26、業績悪化に伴い、大幅に労働条件が下げられ、反対すると退職を強要をされたばかりか過去に不注意で破損した職場のシャッターの損害賠償を請求された

27、人事部の了解のもと、病気で入院し退院したら、職場の上司が「退院は聞いていない」と怒り、電話で「明日から来なくていい」と解雇

28、「経歴詐称」で即日解雇

29、「請負」契約にされ、仕事がない時は自宅待機で給料はでない。仕事で腕を痛めても「請負」のため労災にならない。やめても失業保険ももらえない

30、労災で腰痛になり、楽な職場に異動されたが、異動先の上司から「1カ月以内に治せ。それが無理ならクビ」と言われた(パート)

31、「個人携帯の番号を会社の名刺に印刷しろ」と言われ断ったら、社長から「社長の考えにそぐわない社員なので他の会社に行ってくれ」と解雇

32、「コピーの仕方が悪い」と責め立てられ退職させられる(デイサービスヘルパー)

33、社長から突然他社勤務を命じられた。しかも今までの正社員から有期契約社員になれという。これを拒否して退職するなら自己都合退職にするという

34、うつ病で半年の休職期限が切れ退職させられる

35、特別養護老人ホームへ派遣され、来月から直雇用される予定だったのに、事務長が派遣会社に「オーラが穏やかでない」と訳のわからないクレームを付けて来て、私の直雇用を拒んできた 

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2 コメント

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理由なき解雇理由 (ひばり)
2010-11-05 21:08:00
こういったブラックな企業は、法的・社会的制裁を受けるべきであり、出来るなら社名とその人物の姓名まで出して欲しいですね。


こういった会社等は、官報にて公示するべきではないでしょうか。

返信する
勤労は権利です!憲法27条 (パワー・トゥ・ザ・ピープ)
2010-11-17 18:34:35
転載させていただきました。
返信する

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