東京東部労働組合【公式】ブログ

全国一般東京東部労働組合の記録

阪急トラベルサポート添乗員立ち上がる!労働組合結成!

2007年02月21日 16時47分57秒 | 添乗員・旅行業界
阪急トラベルサポート東京支店の旅行添乗員(海外・国内)が、
念願の労働組合(全国一般全国協東京東部労組HTS支部)を結成しました!


要 求 内 容
1、 雇用保険に加入すること。
・平均週20時間以上の勤務をしていれば絶対に加入しないと違法。
2、 労働時間を法定通りに是正すること。
・法定労働時間とは一日8時間・週40時間。
・バス・飛行機の中も当然労働時間。
・一日15時間も16時間も働かさせて平然としている異常な業界は猛反省を。
3、 時間外労働、休日労働の未払い賃金を支払うこと。
・<事業場外労働だから残業代は支払わない>という業界の今までの主張は、旅行綜研時の労働基準監督署の摘発ですでに通用しないことは明白。
・時間外は2割5分増し、休日は3割5分増し、残業の延長としての深夜労働(夜10時以降朝5時まで)は5割増し。
4、 業務内容の見直しについて組合と協議すること。
・本来の添乗員としての仕事以外の仕事(空港での集金等々)の見直し。
・時間外でのオプションについて。
・セクハラ・パワハラ。何故私たちは、社員や客から「怒鳴られなければ」ならないのか。
・私たちは奴隷ではありません。使い捨てではありません。人間です。

2月20日、第一回団体交渉が開催され、いよいよ労使の話し合いがスタートしました。
全国の旅行添乗員のみなさん!旅行業界の全てのスタッフの方々、阪急トラベルサポートの添乗員・すべてのスタッフ、関係者の皆様!あなたの力をかして下さい。添乗員やスタッフの地位と生活向上を実現させるために一緒に奮闘しませんか。ぜひ、組合に集まりましょう。連絡してください。そして、このブログを多くの方々に教えて頂ければ幸いです。

この日の団体交渉には、組合側は東京東部労組本部役員3名とHTS支部役員5名(女性3名・男性2名)の8名、会社側は東京支店長、同添乗派遣課長、同主任3名の5名が出席しました。労使とも真摯に話し合い、この日の合意事項と要求書ならびに支部結成通知書は下記の通りです(次回団交は3月15日18時)。

*************************************
確認書
2007年2月20日
株式会社阪急トラベルサポート(以下「会社」という)と、全国一般労働組合全国協議会東京東部労働組合HTS支部支部(以下「組合」という)は下記の事項について確認する。


1,健全で良好な労使関係を作るため、憲法・労基法・労組法などに基づき、労使とも努力する。

2,会社、組合は、今後、諸問題の解決に向け、真剣に協議する。

3,会社は、組合に対し、不当労働行為は一切行わない。

以上

株式会社阪急トラベルサポート東日本営業部
東京支店長

全国一般東京東部労組HTS支部
執行委員長

*************************************
2007年2月20日
株式会社阪急トラベルサポート東日本営業部東京支店長 殿
                   
全国一般労働組合全国協議会東京東部労働組合
同HTS支部

           要 求 書
  
下記の通り要求します。

1、 雇い入れ時にさかのぼり、雇用保険に加入すること。
2、 労働時間を法定通りに是正すること。
3、 時間外労働、休日労働の未払い賃金を支払うこと。
4、 業務内容の見直しについて組合と協議すること。
5、 安全管理について組合と協議すること。
6、 諸手当について組合と協議すること。
7、 「アンケート制度」を見直すこと。
8、 添乗員に対し、損害賠償を一方的に決定せず添乗員側の事情をよく聴き、賠償支払額についても当該添乗員と協議して決定すること。ただし、添乗員に故意または重大な過失があった場合を除く。
9、 年次有給休暇の取得を認めること。
10、セクハラ、パワハラについて会社として責任を持って対応策を講じること。
11、アサインの見直しについて組合と協議すること。
12、基本日当を増額すること。時給2,000円で計算すること。
13、昇給、退職金、一時金などについて組合と協議すること。
14、就業規則を組合と協議し、作成すること。
15、今後、労働条件の変更については組合との団体交渉で協議決定すること。
16、健全で良好な労使関係を作るため、日本国憲法、労働基準法、労働組合法などに基づき労使とも努力すること。
17、組合事務所および組合掲示板の設置、会社施設の利用、ファックスの利用、就業時間中の短時間の面会、電話の取り次ぎを認めること。                                     
以 上

***********************************
2007年1月29日
株式会社阪急トラベルサポート東日本営業部東京支店長 殿

全国一般労働組合全国協議会東京東部労働組合
東京都葛飾区青戸3-33-3(電話03-3604-5983)
執行委員長 岸本 町雄
同HTS支部

労 働 組 合 結 成 通 知 

 私たち株式会社阪急トラベルサポートで働く労働者は、労働組合法第5条の規定に基づき、このたび2007年1月25日をもって、全国一般労働組合全国協議会東京東部労働組合HTS支部を結成しましたのでご通知いたします。
 貴殿もご承知の通り、労働者が労働組合を結成、加入することは、法律によって保護されています。
 すなわち、憲法第28条では「勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する」、労働基準法第2条では「労働条件は、労働者と使用者が、対等の立場において決定すべきものである」と明記しています。
 さらに労働組合法第7条では「①労働者が労働組合の組合員であること、労働組合に加入し、もしくはこれを結成しようとしたこと、もしくは労働組合の正当な行為をしたことのゆえをもって、その労働者を解雇し、その他これに対して不利益な取り扱いをすること又は労働者が労働組合に加入せず、もしくは労働組合から脱退することを雇用条件とすること。②使用者が雇用する労働者の代表者と団体交渉をすることを正当な理由がなくてこばむこと。③労働者が労働組合を結成し、もしくは運営することを支配し、もしくはこれに介入すること」を不当労働行為として禁止しています。
 貴社が上記労働関係法はじめ、関連法規を遵守され、今後当労働組合との話し合いに基づいて円満な労使関係の確立に努力されるよう要請します。
 なお、労組法上の交渉当事者は当支部を含む全国一般労働組合全国協議会東京東部労働組合であること、ならびに支部三役を選出しましたので、あわせてご通知いたします。
尚、当労働組合に関しましては、当労組のホームページおよびブログ
 http://www.toburoso.org/ 
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/        を参照してください。
以 上                       
*************************************


全国の添乗員のみなさんへ訴えます。
あなたの力をかして下さい!


            連絡先 電話03-3604-5983 東京東部労組
            http://www.toburoso.org/
            e-mail:toburoso@ka2.so-net.ne.jp
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44 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
組合があっていいですね。 (私も添乗員です。)
2007-02-22 00:37:23
労働組合があると安心ですね、うらやましいと思いました。いろいろ思うことはありますが誰に言えばいいのか分かりません。
いろいろと何人かで問題視はしてましたが、特に何もできずにいます。
阪急トラベルさんがうらやましいです。
返信する
「添乗員残酷物語」もう待ったなしです (スタッフ)
2007-02-22 06:19:04
私も添乗員です。さんへ。コメントありがとうございます。よろしければ、一度メールか電話をください。添乗員担当者がいつでも相談にのれます。
http://www.rodosodan.org/
03-3604-5983

日本中の旅行添乗員のおかれている違法・無法の実態はすぐにでも改善されなければなりません。もう待ったなしです。

私たちは、昨年、三田・中央・新宿労働基準監督署、飯田橋ハローワークに「添乗員残酷物語」の実態を申告しました。その結果、現在の旅行業界全体がとってきた「事業場外労働だから、残業代は支払わない」「朝8時から夜8時までの日当払い」という考え方が全くの違法行為であることが立証されました。

一日8時間を越えた労働時間は全て時間外労働として2割5分の割り増し賃金を支払わなければなりません。残業の延長の深夜労働は5割増しです。
有給休暇も与えないことは許されないことです。

失業保険も同様に週平均20時間以上働いていれば全員に加入させなければなりません。

ただ問題は、経営者というものは、法律が幾らあっても添乗員など現場スタッフの方々が実際立ち上がらない限り絶対に変えようとしないのです。
もう一つは、世論やキャンペーンです。マスコミ報道やこのブログをいかに多くの心ある方々に知って頂くか。業界に対して、もっともっと社会的規制を強める必要があります。そのためにもこのブログを多くの方に教えて頂けませんか。コメント大歓迎です。みなさん!声を上げ続けて下さい。業界経営側こそがこのブログをしっかりと見ていますから。

HTS支部の組合員は、先日の交渉の場で「私たちは奴隷ではありません」「使い捨てはやめて頂きたい」「人間として扱うべきです」と堂々と主張しました。
本当に格好よくて素敵でしたよ。全国の添乗員の方々にお見せしたいぐらいでした。全国の方々があの場にいたら、一斉に「そうだそうだ」と拍手喝さいだったでしょう。
HTS支部の組合員は全員が今の仕事を大好きなのです。だからこそ後輩に誇りと自慢のできる仕事に変えたいと口々に言っています。

みなさん!
「添乗員残酷物語」はみなさんの力で変えられます。間違いありません。私たちと一緒に歩みませんか。
toburoso@ka2.so-net.ne.jp
(スタッフ)

追伸
左のカテゴリー「添乗員・旅行業界」も参照して下さい。クリックしてください。



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悩んでいます (10年目の添乗員)
2007-02-22 23:23:07
勤務先の旅行会社は都内の中規模の会社です。
14時間15時間はざら。修学旅行は睡眠時間3時間は当然と覚悟。教師は夜中の見廻りまで私に要求する。私は生徒と教師の奴隷と化す。それでいて日当は1万円ちょい。人並みの生活を維持するには、ほとんど自宅に帰れないと覚悟がいる。結婚生活は形だけだ。子どもも私にはつれない。仕方がない、ほとんど会ってないのだから。
連れ合いが怒るのも当然と言えば当然か。社会保険も何もない。退職金もない。病気になっても傷病手当もない。育児休業も、有給休暇も、ボーナスも、昇給も、手当ても、残業代も・・・何もない。
仕事は嫌いではないから、こんな実態を変えられるものなら、変えたい。
組合に入りたい。今の会社には多分私ひとりしかいないと思うけれど、一人でも入れるなら入りたい。一人でも会社との交渉は可能なのか。組合としてやってもらえるのだろうか。また、こんなに忙しいのに、組合のみなさんのじゃまにならないのか。真剣に悩みます。組合のみなさん、近々相談に伺います。
阪急トラベルサポートの組合の方々にはどうか成功していただきたいと切に願っております。私たちの希望の星ですから。

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セクハラ (もう添乗員はやりたくない)
2007-02-22 23:56:49
旅行会社はおかしいです。お客様は何をしても許されると思ってます。
以前ツアー参加者からのセクハラ行為を相談しましたが、話を聞いてくれただけです。
あんなに堂々と触られたのに! 
事を大きくしたくないのか、それともどうでもいいと思ったか、大手旅行会社なのに、それだけでした。
ここに書いてあるように私も「奴隷ではない・人間扱いしてほしい」と強く思いました。
セクハラをした人も許せませんでしたが、それを軽く扱った旅行会社はもっと許せません。
私はもう添乗員はしたくありません。
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10年目の添乗員さんへ (スタッフ)
2007-02-23 07:12:30
10年目の添乗員さんへ
コメントありがとうございます。
全国で長く働く添乗員全員の気持ちもあなたとまったく同じだろうと思います。
せひ一度連絡下さい。お待ちしています。
(スタッフ一同)
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もう添乗員はやりたくないさんへ (スタッフ)
2007-02-23 07:32:16
もう添乗員はやりたくないさんへ。
協会自身の添乗員のアンケートでなんと50%以上の方がセクハラ被害経験者です。こんな会社・業界が世界中にありますか。国連で訴えたら、大変なことになることは間違いありません。

まさに異常な職場としかいいようがありません。
旅行会社、派遣会社の管理責任は厳しく取り締まられるべきです。経営者の方々に猛省と謝罪と抜本的更新をもとめましょう。

セクハラと同時にパワハラの問題もあります。
HTS支部の組合員が異句同音に訴えているのは、「何故怒鳴られねばならないのか」ということです。添乗員は、社員や客から「怒鳴られていい対象」とさせている旅行会社経営陣には、ヒューマニズムや人間としての倫理はないのでしょうか。
「怒鳴られた」側の屈辱やうらみが将来どのような結果として現れるかと想像すらできないのでしょうか。

もう添乗員はやりたくないさん!わたしたちと一緒にやりませんか。セクハラ・パワハラ撲滅運動を!
連絡下さい。
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阪急さんは反省してください (いつもお世話になる利用者の1人です)
2007-02-23 15:17:59
いつも阪急交通社で海外旅行を利用しておるものです。
娘に教えられて拝見しました。
添乗員さんの要求項目を見て、愕然としております。本当にひどい目にお会いになっていたのですね。信じられない程です。ひょっとしてあの方も入っているのかしらととても気になります。

添乗のみなさんはとても親切で、英語もお上手で、私たちにも自分の親のようにめんどうをみて下さいました。こんないい人たちを会社はどうして大事にしないのでしょう。

私は今から利用者のひとりとして会社に抗議するつもりです。

組合ができて本当に良かったですね。
ずっと応援していますよ。
頑張ってください。
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ありがとうご゜ざいます (スタッフ)
2007-02-23 18:47:12
いつもお世話になる利用者の1人ですさんへ
心温まるコメント本当にありがとうございます。
とても心強い味方ができた気持ちです。
これからもコメントよろしくお願い申し上げます。
(スタッフ)
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セクハラについて (組合員です)
2007-02-24 00:09:06
いつもお世話になる利用者の1人ですさん、コメントありがとうございます。
勇気が湧きます!

もう添乗員はやりたくないさんへ、セクハラが起こったのに会社は話を聞くだけの対応とは、何ともやるせないです。
旅行会社はセクハラ行為者に何かアクションを起こしたのでしょうか?
被害者のあなたが話を聞くだけの会社にがっかりして、もう諦めてしまう気持ちとても痛く伝わります。
セクハラは人権侵害ですよ、特に精神面にダメージを受けます。
精神面は外傷と違って見えないですが、後々深刻な問題になったりするのです。
ですから旅行会社には軽く扱って欲しくない問題ですし、真剣に関わって頂きたいです。
旅行会社は私たちに、お客様を自分の大切な友人や両親だと思って対応するように・・・と研修などで聞きますが、私たちのことも大切にして頂きたいです。

もう添乗員はやりたくないさんに伝えたいのは、だから私たちは組合を結成したということです。
1人で悩んで、がっかりして、諦めて辞めていく、もしくはそのまま諦めた気持ちを抱えて働き続ける、そんな流れを変えたい!
私たちは何かできるはずだし、できるだけ誇れる仕事として長く続けたいと思い労働組合を結成し、会社と話し合いを始めました。
あなたが違う会社でも問題ないですし、組合員にならなくても大丈夫ですから、もし今回のことで私に何か出来るのならご連絡を下さい。
守秘義務もありますから、安心して何でも話してください。
連絡取りたくなったらセクハラについてコメントを書いた組合員と話したいと連絡をくださいね。
返信する
ついにやりましたね! (HTS OSAの添乗員)
2007-02-24 03:25:21
旅行総研に続いて、HTSの添乗員もついに立ち上がりましたね。
これは東日本支店に対して要望書が提出されていますが、
全国統一のものなのでしょうか?
それとも、大阪や名古屋、福岡などはまた独自で活動しないといけないのでしょうか?
大阪ではまだ誰もこの件については知らないと思います。加入するのにはどうしたらいいのですか?
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