大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

岐阜城・長良川鵜飼い

2017年07月27日 | 史跡
7月25日から一泊で岐阜へ鵜飼見物に。
青春切符を利用し、大阪駅8時21分発。米原・大垣で乗り換え岐阜着10時52分。

観光案内所で情報入手後、速めの昼食を終え駅前の金色の信長像に見送られて岐阜公園へ。
岐阜市歴史博物館にて、今年信長が斎藤氏を倒した後岐阜と命名して450年を迎えた町であることを再認識した後、正法寺にて高さ13.7mの岐阜大仏(県重文)を見学。

岐阜大仏
日本一の乾漆大仏は、第11代惟中和尚が相次ぐ大地震や大飢饉の災害で亡くなった人々の菩提のために、大釈迦如来像の建立をはかり天保3年(1832年)38年の製作期間を経て完成。
胎内仏の薬師如来像は、土岐氏の本尊であり平安時代の円仁(慈覚大師)作との伝承がある。

その後、ロープウエイを利用して金華山を上りましたが着いてからが難所。
岐阜城まで徒歩8分と説明書には記載されていましたが全くの間違いで、急な石段を上ること約15分。
やっと岐阜城に到着、天守閣も急な階段を上りますので相棒はギブアップ。

天守閣上を吹き渡る涼風に癒され、眼下の長良川や遠く連なる伊吹山の山並みを斎藤道三・信長も望んでいたであろうと、司馬遼太郎作「国盗り物語」を思い出していました。

長良川を渡って本日の鵜匠の宿へ。
夕食までの時間を利用してすぐそばの「長良川うかいのミュージアム」で鵜飼いの歴史を学びました。

長良川鵜飼い
ウミウを使った漁が1300年前から続いている。(各地で鵜飼を表現した埴輪を発見・古事記にも記載有)

宮内省は明治23年、長良川流域の3か所を御猟場(現在の御料場)と定め、通年の禁漁区としました。同時に、鵜匠は宮内省主猟寮に所属し、現在岐阜に6人と上流の関市に3人のみで身分は宮内庁の職員であり男系男子のみで受け継がれている。
その内の一人の弟さんが始めた宿に本日お世話になることも知りました。

シーズンに3回御料場にて鵜飼を行い、採れた鮎を天皇家へ届けているそうです。

早めの夕食(アユの塩焼きとアジメドジョウの甘露煮は絶品でした)を済ませ、7時過ぎ宿の前から乗船。

15人乗りの屋形船の乗客は6人、ゆったり鑑賞できます。
対岸に停泊、その前を多くの屋形船が上流へ。
上流から6人の鵜匠がくじで決めた順番に下り、その鵜飼舟に沿って多くの屋形船も下ります。

鵜匠が身にまとうのは、昔ながらの古風な衣装。頭には風折烏帽子をかぶり、漁服と胸あてを着て、腰蓑をつけ足半をはいています。
服の色は黒か紺色、これは鵜が自分と反対の色を警戒心をもつと言われていることから。このように、鵜匠と鵜が一体となって夜の暗闇にまぎれて鵜飼は行われるのです。(写真最下部)

下った6隻が、又上流へ。
今度は6隻が間隔を詰めて並んで下ってきます、総がらみというそうで、6人の鵜匠がそれぞれ乗り込んだ鵜舟が横隊になり、浅瀬に鮎を追い込んで巻き狩りする漁法。

その後、1隻が私達の前へ戻ってきて特別に鵜飼を見せてくれました。
船頭の話しでは、私達の宿が鵜匠の宿ですので特別サービスです、と。また、採れた鵜の仕分けもこの宿で行ってる関係で夕食に出る鮎は他の宿とは一味違うそうです。

最後には、その鵜飼舟が私達の屋形船の隣で片付けを始めます。
一働きを終えた鵜たちも船に引き上げられ獲った鮎を取り上げられています。
鵜の食事は、この後たっぷり与えられるそうです(一日1回)。
その船頭さんに、本日の成果を尋ねますと、15匹でまぁまぁ、とのことでした。

長良川の鵜飼い漁の技術は、国重要無形民俗文化財・鵜飼用具一式122点は国重要有形文化財であり、長良川の鮎は世界農業遺産に指定されていることを知りました。

間近で鵜匠の巧みな技を見せて頂き、相棒共々大満足。
屋形船は宿の前へ、温泉にゆっくり浸った後のビールを満喫して就寝。
よく歩いた一日でしたので、相棒は朝までグッスリ。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Ruri)
2017-07-28 19:13:32
良い時間を過ごされましたね
大阪の暑さを逃れて、屋形船で鵜飼の見学
そんな、避暑も良いですねえ~
行ってみたいです。
期間はあるのでしょうね。
Unknown (akisetsu)
2017-07-30 08:03:40
Ruriさん、
川風も涼しく楽しかったですよ。
5月上旬から10月上旬までが鵜飼のシーズンのようです。

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