ナーバスのベクトル

憂いと喜びのベクトルが今日もあちこち上下する

またやってしまったということ。

2005-06-08 16:36:53 | ベクトル→マイナス
また、やってしまった。
ここ最近、お金が乏しいこともあり、外で外食する時は、ほどほどのお店で、ほどほどの美味しさで、ほどほどの酒量を心がけていた。しかし、ほどほどとは、所詮ほどほど。こんなことなら、ほどほどを5回我慢して、美味しいものを美味しいお酒で、行けるとこまで楽しんだ方が値打ちがある。と、思っていたところ、近所の一押し店で、3周年記念スペシャルコース4500円を奮発した。美味しいものと美味しいお酒を下世話な会話をアテにして至福な時を過ごした。
やっぱり、ほどほど作戦より、小銭を貯めて一発スペシャルやなと方針を変え、再び、3周年記念スペシャルコースに行きたいのだが、まだやってるのだろうか。あと1回!スペシャル!アゲイン!したい!
で、またまたスペシャルのお誘いがやって来た。この人たちは、日常的にスペシャルなので、連れて行ってくれる店ではいつもスペシャルさせてもらっているので、期待は大だ。
その店は、すでに常連になっているようで、おすすめメニューやお酒やなんぞを、全て決めてくれる。で、美味しくて、酔っぱらって、しゃべって、笑って、ご機嫌さんになり、おまけに一緒に飲んでいたお花作家の人に、テッセンと笹ユリのお花のお土産を頂いた。
朝、目が醒めたら、テーブルの上に美しくテッセンとユリが活けられていた。トイレに行くと、ユリの花の一輪挿しまである。で、棚の上には、ネコヤナギとトウモロコシの花のようなものも活けられている。
梅田から北浜まで自転車で帰って来た記憶は全くないが、流しの上にある花びん類を椅子に登って取り、ちゃんと水切りして活けて、その過程で落ちてしまったユリのつぼみを一輪挿しの花器に2枚の葉を添えて活けるという、なかなかそつのないお手前を、ベロベロでしたようだ。
ところが、ネコヤナギとトウモロコシが分からない。ネコヤナギは、正月に活けていたのに根が出てきたのでそのまま花器にほりこんでいたものだ。だが、このトウモロコシのような植物はなんだ。帰ってくる途中で、捨てられていたものを拾ったのだろうか。それとも、もう、ずっと前から活けていたのだろうか。でも、トウモロコシを食べた記憶はないぞ。
記憶をさらっていくと、ジージャンをお店に忘れていたことに気づき、次の日に取りにいったら、なかったという。ということは、どこかで落としてしまったのか。お気に入りのジージャンを落として、トウモロコシのさきっちょを拾っていたのか。記憶と実存が一致しない状況。 謎だらけだ。
「なにが、謎だらけや。記憶喪失まで飲むなよなぁ」
せめて、記憶の断片ぐらい残しておくのが脳の役目でしょ。この役たたず。
「アルコールでマヒしたら、脳は本能に任せるもんやの」
「そうや、記憶ないのに、家まで帰れたんは、誰のおかげやと思ってるねん」
笹ユリが、清々とした香りで、落ち込みを癒してくれる。花に感謝。

【参照】
写真は、ネコヤナギとトウモロコシの正体不明の生け花。
テッセンとユリの素性が明確な生け花は、blogの6月5日をご覧ください。


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